2月14日(日)


 きょうはバレンタイン・デー。
 私は2日前に『チョコバナナ』投稿者のみんなにもらったから、毎日少しずつ食べてるぞ〜。
クマのチョコが美味しい。
 グルメ・バカ娘は朝からクッキー作り。どこへ持って行くのやら?と思ったら、義理チョコ
配りの友だちのお手伝いに行くそうだ。
 おまえは宅配便か?

 午後12時。新宿伊勢丹のプレイガイドへ。
 数年前から始めた「昔けっこう好きだったアーティストを生で一度は見ておくぞ!」シリー
ズのために。
 インターネット世代で知ってる人は少ないものばかりだ。
 まず西郷輝彦。そして寺内タケシ。この人のコンサートは見たことがあるんだけど、ゲスト
が三根信宏&シャープ・ファイブなので、実はこっちが見たい。ついでに一度は見て置くぞ!
シリーズはいないかなあ?と思ったら、なんとハーマンズ・ハーミッツの文字が!
 うっひょ〜〜〜! 思わず衝動買いしてしまう。でもビートルズの時代における田原俊彦み
たいな存在のバンドだから、見に行っても、60数歳の田原俊彦が♪バイバイ、哀愁でいとお
〜〜〜と歌うようなもんだぞ? これは昨年のスプートニクスの悪夢の二の舞になるんじゃな
いかと(いつの日記を参照だろう? ゲームショーの頃)心配になる。 
 嫌な予感がしたので、ザ・モンキーズと、ゲイリー&プレオボーイズの来日コンサートはあ
きらめる。
 ザ・・モンキーズは、あの桃太郎シリーズのましら&ザ・ブルーモンキーズの元ネタだから、
見に行ってもよかったんだなあ。

 午後12時30分。伊勢丹会館8F「菜」で、角煮御膳。味はまあまあ、おまけの珈琲が、
口あんぐり! 珍しいほど際立つまずさにびっくり!

 食後、カメラのさくらやゲーム館に寄る。
 やたらとまだ『桃太郎伝説』が2列に並んでいたり、いい場所に展示してある。
 どうせならもう少し2列にこっそり並び替えてやろうと思ったら、なんと1カ所の2列のほ
うは、すでに誰かが、ほかのゲームの上に『桃太郎伝説』を重ねた、犯行後の陳列だったので
ある。
 これは明らかに私というか、桃太郎シリーズのファンの犯行である。こういう積極的なファ
ンはまったくもって少ないから、この日記を毎日読んでいる者の犯行かもしれない。「ありが
とう! 今後も頼むよ!」と、ここでお礼を言っておこう!
 
 午後1時。カメラのさくらやパソコン館で、嫁が「iMac買いたいって言ってたけど、買わな
いの?」と言い出す。そういえばそうだ。
 買う、買うと言っていて、買わないのは『チョコバナナ』投稿者にいつも文句言ってること
だから、ええい、買ってしまおう!
 で、色はオレンジ! まんまと一番人気のない色だから、2日後ぐらいに届くという。ほか
の色だと最短でも2週間だと言うのに。

 午後2時。帰宅。

 午後4時。日本武道館へ行く。
「昔けっこう好きだったアーティストを生で一度は見ておくぞ!」シリーズともうひとつ、
「プロスポーツを生で見ておくぞ!」シリーズという野望があって、プロレスがまだだった。
 弟子の原口一也からも前から一度プロレスを見てみませんか?と誘われていたので、きょう
の「マサ・サイトー引退試合」を観戦することに。
 グルメ・バカ娘も行く予定だったんだけど「怖い!」といって不参加に。娘の無軌道な行動
のほうがよっぽど、怖いわい!
 原口一也の業界内プロレス・クラブといっしょに観戦。
 メンバーは、ビクター・インタラクティブの後藤くん、タカラの五十嵐くん。攻略本業界で
はあまりにも有名なキャラメル・ママの制作部の渡邊くん、イラストレーターというより、
『Vジャンプ』で漫画を連載している菊池晃弘。菊池晃弘(キクちゃん)はうちの元社員だっ
たりする。
 実はというか、私はほとんどプロレスは詳しくない。
 しかもそれほどファンといくわけでもない。
 さらに、知ってる名前を出すと、あまりにも古すぎる。何しろ本当に街頭テレビで力道山を
見た世代だからね。何でマサ・サイトーの引退試合なのかというと、この人なら私でも知って
いた名前だったからだ。でも本当は、私にとっては、マサ・サイトーではなくて、マサ斉藤の
イメージだ。
 大学時代の同級生に、斉藤正俊くんというのがいて、やっぱりマサ斉藤と呼ばれていた。こ
ういう繋がりで覚えてしまった有名人の名前ってけっこうあるよね。

 マサ・サイトーの引退試合というから、これ1試合だと思ったら、なんと8試合もあるでは
ないか。
 いきなり獣神サンダー・ライガーとか、ザ・グレート・サスケとか、5人対5人の戦いが始
まってしまって、誰が誰だかわからない。
 引き続き始まった第2試合も、2人対2人のタッグ・マッチ。安田忠夫くんがよかったな。
馬場さんの跡を継いでほしいぞ。
 第3試合がまた3人対3人。第4試合でやっと、ブライアン・ジョンストン対ドン・フライ。
 第5試合がいよいよマサ・サイトーの引退試合。
    第6試合の前に、大仁田厚が乱入して、マイクで何かをしゃべって、さっさと帰って行った。  それにしても、昔のプロレスに比べると、スピード感あふれる、小気味いいスポーツになっ たものだ。  しかも昔の胡散臭い部分がすっかり抜けて、会場との一体感は、コンサートのようだし、 ずいぶんとプロレスに対する印象が変わった。  必ずプロレスをけなす人が「最初からどっちが勝つか決まってるんでしょ?」というけど、 みんなが大好きな漫画やアニメは、どっちが勝つかではなくて、必ず主人公が勝つと決まって いる。だからといって、それを漫画やアニメに対する批判材料としないようなものだと思う。  とにかくおもしろかった。こんなにおもしろいとは思わなかった。  むしろメイン・エベントである武藤敬司VS佐々木健介の戦いが一番昔のプロレスに近かっ たのは、不思議だった。  午後7時。マサ・サイトーの引退セレモニー。こういう儀式はやっぱり感動するね。ゆかり のある人が次々に登場するのは、やっぱりスポーツ漫画の最終回の花道だよね。  往年のユセフ・トルコが出て来たのはうれしかったねえ。原口一也のプロレス観戦クラブの メンバーも、ユセフ・トルコは、雑誌で名前を見たことがある程度だと言っていた。  午後8時。みんなとは別れて、嫁とふたりで帝国ホテル地下の「ラ・ブラッスリー」で食事。 実は初めて入るお店。  私が手が不自由なので、いつも嫁がパンをちぎって、バターを塗ってくれるのだが、それを 見ていて、お店の人が、魚料理と肉料理をわざわざこまく切ってから、私に出してくれた。  しかも「切らせていただきましたが、よろしかったでしょうか?」である。  こういう気のつかい方ができるお店の料理がまずいわけがない。  どの料理も美味しい。  近くまで来ることがあったら、入ってもいいお店として、印象に残った。  午後9時30分。帝国ホテルからタクシーで、わずか10分で帰宅。本当に都心に住むと便 利だ。弟子の原口一也に、都心に住むようにそそのかせてしまおうかな? 四谷あたりがいい ぞ! 

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