2010年4月23日(金)


 午前6時。早く目が覚めてしまったので、『桃太郎電鉄ワールド』の
テスト・プレイ。
 遠足(取材)の朝は、いつも目が速く覚める。

 テスト・プレイは、順調!
 でも目的地が決定したとき、わくわくしないのは、目的地の物件に、
強烈な臨時収入の物件がまだパッと浮かばないせいだろう。
 この特徴をどうやって、いち早くお客さんに知らせるかだ。
 目的地のエクセル・データを、全面的に見直す必要があるな…。

 午前9時30分。嫁と、喫茶店「らぴす」サンで、カフェオレ。

 霧雨。この程度の雨なら、傘を置いて行く。
 きょうから仕事ででかけるので、どうせ青森では晴れているだろう。
 私は、仕事晴れ男。

 午前10時30分。嫁と、東京駅へ。

 午前10時56分。東京駅から、東北新幹線はやて15号八戸行きに 乗車。もはや、通勤電車。  駅弁を食べる。  私は、えび千両ちらし。

 嫁は、米沢すき焼き弁当。

 えび千両ちらしは、表面が一面玉子焼きなので、玉子焼き弁当に見え てしまうが、玉子をめくると、イカ、コハダ、蒸し海老、とろろなど、 いっぱい入っている。  お弁当を開けたら、半分玉子で、半分をえびにすればいいのにと、い つも思う。  でもJR東日本で駅弁といえば、牛肉ど真ん中と、えび千両が双璧だ。  群を抜いている。  おっ! 『津軽百年食堂』、『青森ドロップキッカーズ』の作者・森 沢明夫くんからメールだ。  昨日、八戸で講演して、いま青森駅から、スーパー白鳥14号に乗っ て、帰京するところだそうだ。  私と森沢明夫くんは、共に青森をテーマに仕事をしているけど、実は 青森取材で、いつもすれ違いで、青森県で会ったことがない。  1週間ズレたり、2〜3日ズレたりをくりかえししている。  きょうはとうとう本当に当日のニアミス。  だいぶ近づいて来たとも言える。  12時6分に、八戸からはやて14号に乗りますと書いてあったから 仙台か、北上あたりで、すれ違いかも。。  おお! 福島のあたりは、桜が満開だ。

 仙台の町中も、満開だ。

 でも、仙台を出たとたん、満開の桜が減って行き、盛岡に着く頃には、 まったく桜が見えなくなってしまった。  これは取材期間中に、弘前城の桜を見るのは難しそうだなあ。  毎年の天気の奇跡を生んだモーゼ・さくまでも、ちょいと無理だ。  森沢明夫くんと、どの辺ですれ違ったのかな? 『桃太郎電鉄ワールド』のテスト・プレイは、8年目を突破!  十分おもしろい。

 でも、何か調味料が一品足りない気がする。  何だろう?  午後2時3分。八戸駅で、乗り換え。  ここ数年、新宿駅よりも、渋谷駅よりも乗り降りしている駅だ。  乗り換えも手慣れたもんだ!  新幹線のチケットを3枚重ねて、自動改札機にパシュッだ!  午後2時14分。八戸駅から、白鳥15号函館行きに乗車。

 通い慣れた車窓の風景を眺めながら、少し休憩。  テスト・プレイをぶっ通しでやっていたので、疲れた。  おいおい、テスト・プレイをやめただけで、雨が降って来た。  もうこのパターン、やめてよ。  旅先で仕事しないと雨が降るジンクス、私に不利だよ。  休憩ゼロじゃ、身体がもたない。

 午後3時16分。青森駅で、下車。

 改札口の向こうにいるのは、青森県観光振興部誘客宣伝課の斉藤直樹 さん。  おなじみの笑顔だ。

 さあ! これから取材開始だ!という気にさせる。  嘘のようだが、ちゃんと雨があがった。

 おっ! ずいぶん青森駅構内の雰囲気が変わっていた。  今年12月の新幹線開通は、新青森駅を作るので、青森駅のほうは何 もしないんだと思っていた。  お店が増えていた。  コンビニも入っている。  あちゃー! お店が増えたけど、新郷村の飲むヨーグルトを売っている お店が無くなっていた。うーむ。  小川原湖の飲むヨーグルトも売っていない。  飲むヨーグルトをかかさず飲んでる人なんて、そんなにいないもんなあ…。  斉藤直樹さんが、鼻をぐずぐず言わせている。  青森はまだ桜が咲いていないので、花粉症のまっただ中のようだ。  駅前も工事中!  バスターミナルが出来るようだ。

 午後4時。JALシティホテル青森にチェックインの後、斉藤直樹さ んと観光物産館「アスパム」へ。

 青森駅で、新郷村の飲むヨーグルトを売っていなかったので、ここで 購入。  確証はないけど、飲むヨーグルトを飲んだからと言って、花粉症が大 丈夫になる体質になるのではなく、花粉症を抑える効果があるようだ。  今年、新郷村の飲むヨーグルトを飲まずに、花粉症の季節を迎えたら ツーーーッと、鼻水が出た。  あわてて東京で、早池峰山の飲むヨーグルトを飲んだら、花粉症が止 まった。おかげで、今年はくしゅみしていない。  ここからまず、青森空港に向かう。  私のことだから、空港に用事はない。  以前、「桃太郎電鉄立ちねぷた」作成のために、毎月、五所川原市ま で通っていた。  そのとき、立佞武多の館の前に「ブロート」というおいしいパンと、 甘食を売っているお店があった。  何度も通うようになり、毎月帰り際に、ここの甘食を買って帰るのが 楽しみった。  ところが、私たちが五所川原立ちねぷた祭りに参加した後のある日、 サクマニアの読者からの通報で、あのお店が突然無くなったことを知っ た。  え〜〜〜、あの甘食、おいしかったのに〜!  そうだ、昨日の日記で、私はこの世で好きな食べ物のベスト3は、 不二家と、小倉アイスと…、あとひとつは何だろう?は、甘食だった。  その後、風の便りで「ブロート」が、青森市に移ったという話を聞い た。それは好都合ではないか! 毎年青森県に来ているけど、宿泊はい つも青森市内だ。  あれから、3年。  あの「ブロート」の場所を知りたくて、でかけるのであった。 「斉藤直樹さん! ブロートを、『桃太郎電鉄AOMORI』の物件駅に入れ るとしたら、三内(さんない)ですかね?」 「三内は、私ん家ですね。三内丸山遺跡より、もっと南です」 「うーん。じゃあ、新青森駅ですか?」 「新青森駅は、三内丸山遺跡より北です」 「うーむ。遠くなってしまった!」 「いちばん近いのは、青森空港ですねー!」 「むむむっ…。今回、青森空港は入れる予定が無いんですよ。青森新幹 線がクロスするんで、マップにしづらいし、空港だから、☆印カード売 り場にするしかないんで…」 「そうなると、難しいですねー」 「青森空港を物件駅にして、空港と、甘食屋だけ!って、変ですよね」 「あ〜はっはっは! おもしろい!」 「甘食とフランス料理じゃ、全然地方性が薄いから、断念しよう!」  午後5時。高田という地名にある「ブロート」へ。

「あっ! 五所川原のときとおなじマークがある!」 「この辺は、青森市内が見渡せる眺望のいい場所なんで、高級住宅にな っているんですよ」 「へー。それならこの住民相手に、パン屋さんやって行けるわけですね」 「フレンチレストランもあるんですよ」 「物件にしようかなあ。はっはっは!」

 お店に入る。  あ〜〜〜、あった、あった。甘食!  夕方であと3個ぐらいしか残っていない甘食を全部買う。  3個買う必要ないんだけど。再会出来た気持ち! 気持ち!  このお店の甘食は、大きすぎず、小さすぎず、ちょうどいい大きさな のだ。  お店の人に聞くと、五所川原のお店は、区画整理で立ち退かないとい けないので、ここを探して、移り住んだそうだ。  3年前に、ここでオープンしたというから、「桃太郎電鉄立ちねぷた」 が五所川原立ちねぷた祭りに参加した後のことだったんだね。

 甘食を買って帰ろうとすると、「ひょっとして、さくまサンですか?」 「はっはっは! そうです!」  五所川原のときも、バレたけど、まさかここまで追って来るとは思わ ないから、私がお店に入って来たときは、半信半疑だったんだろうね。  しつこいよー、私は。  不二家と、小倉アイスと、甘食に対してだけだけどね。  この後、新青森駅の近くまで行ってもらう。  建物の外観はもう出来上がっていた。  でも、道路は駅の近くで、立ち入り禁止。

 午後6時。青森市本町の料亭「百代(ももよ)」へ。

 毎年、大間のマグロ祭りでおなじみのお店。  以前は、懐石「なみうち」という名前だった。  そのお店を、7ヶ月かけて改装した。  昨年11月に、大間のマグロ祭りを開催しなかったのは、改装中だっ たから。  すごくきれいなお店になっていた。  お店が狭くなったと聞いていたんだけど、十分、広い。  急に予約を入れたので、本当は満室だったんだけど、わざわざ茶室を 開けていただいた。申し訳ない。

 もはや顔なじみの女将さん、浪内料理長とご挨拶。

 時期なので、トゲクリガニが出た。  トゲクリガニといえば、春の訪れを伝え、桜の木の下で食べるものな のに、今年は、開花0%。

 昨年は、24日に来て、満開だった。  桜ばっかりは、毎年2週間ぐらいの誤差があるから、何年かに一度は 必ず弘前城の桜を失敗する。  今年は、どうもその年のような気がする。 『桃太郎電鉄AOMORI』の取材と、一石二鳥と欲張りすぎた。

 斉藤直樹さんと、この1ヶ月間、毎日のように、『桃太郎電鉄AOMORI』 のことで、メールを交換をしていたので、ひさしぶりに会った気がしな い。

 午後9時。JALシティホテル青森に戻る。

 明日から、斉藤直樹さんと、本格的な青森取材を開始だ。  寝不足で、勘が悪くならないように、早めに寝ないと。  

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桃太郎電鉄2010 戦国・維新のヒーロー大集合! の巻

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