10月13日(月)


 昨夜、観た映画は、『カルメン故郷に帰る』。
 1951年の作品。
 またまた私が生まれる前の作品だ。
 さすがに、未見。
 当時、国産初の「総天然色映画」として公開されて、大ヒットしたそ
うだ。
 いま観ると、カラーといいながら、濁った色が多く、変な光り方をし
ている。
 何でも、万が一のため、カラー用と、モノクロ用と、2種類の映画を
作ったそうだ。
 そのぐらい「総天然色映画」は、実験作だったようだ。

 格別この映画がどうしても見たかったわけではない。
 この映画に、草軽(くさかる)電気鉄道が出てくるからだ。
 草軽電気鉄道というのは、新軽井沢駅と草津駅を結ぶ鉄道で、大正時
代に開業したが、1962(昭和37)年に、全線が廃止された。

 なるほど、大正生まれの草軽電気鉄道は、すでに映画のなかでも錆だ
らけのすごい列車だった。
 客車のほかに、西部劇の貨車みたいなのを引っ張っていた。
 高原列車のように、浅間山の裾野を走る風景も残しておいてほしかっ
た。

 鉄道ファンには、いろんな濃いパターンのマニアがいるけど、映画に
登場する汽車の映像を集めている人もいるのだろうか。
 ちなみに、私はクレージーキャッツの映画で、街を走るヴィンテージ
カー(当時は新車)をチェックしている。

 午前7時。『さくま式スゴログ』の下書き。不調なリ。

 調子が悪いときは、無理せず、のんびりテレビのワイドショーを見る。

 三浦和義元社長の自殺のニュースが長い。
 情報が無いから、知り合い、友人の談話ばかり。
 何もないなら、ほかのニュースを流せばいいのに。

 午前10時。そろそろ出かけようかと思った瞬間、不覚にも睡魔に襲
われて寝てしまった。

 午後0時30分。京都駅近くの近鉄百貨店、いや、プラッツ近鉄に行
こうとして、プラッツ近鉄も昨年、閉店したことを思い出した。
 いまもまだあの場所は、工事中らしい。
 京都は、うっかり地下を深く掘ると、歴史的遺産が出て来て、すぐ工
事がストップしてしまう。

 北野天満宮近くの「TOFU-CAFE FUJINO」へ。

 プレート・ランチ。

 ひとりで来たために、窓側のカウンター席に案内されたために、写メ したら、窓越しに陰影がついてしまった。  プレート・ランチ自体は、おいしい。  午後2時。北野白梅町あたりを歩いて、河原町三条界隈に戻る。

 京都は平地で歩きやすいので、あちこち歩く。  このところ京都は通過点で、ゆっくり滞在することがをなく、のんび り歩くことがなかったので、いろいろなお店が入れ変わっていた。  20年後に行っても、1軒も変わらない町もあれば、京都のように絶 えず変化している町がある。  午後3時30分。ひ〜〜〜、疲れた…。  年齢のせいもあるけど、最近どんどん歩く速度が遅くなっているし、 長時間歩くのが、苦手になって来ている。  きょうもたいした距離歩いていないのに、私にしては、へとへと…。  ベッドにひっくり返ったとたん、爆睡。  1時間くらいしか寝ていないのに、8時間ぐらい寝たような回復力だ。

 午後6時。「志津屋」で買ってきたチキン・サンドイッチと牛乳を飲 みながら、映画『タンポポ』を観る。  1985年、伊丹十三監督の作品だ。  私の京都のマンションのDVD棚は、50%ぐらいが黒澤明監督と、 伊丹十三監督の作品だ。  もちろん、『タンポポ』は公開当時、劇場でも見た。  でも伊丹十三作品のなかでは、いちばんピンと来ない映画だった。  今回、ひさしぶりに見て、なぜ当時苦手に思ったのかが、よくわかっ た。  途中で、本筋とは全く関係ない食にまつわるエピソードがいくつも、 ちりばめられているからだった。  当時、私は23歳。  出版、テレビ、ラジオ業界に羽ばたく寸前だったために、この時期、 芸術性の高いものを封印し始めていたからだ。  でも、やっぱり本筋と関係ないエピソードは余計だったとおもう。  オープニングが、映画館のシーンで、客席に座った役所広司さんがス クリーンの向こうに話しかけるパターンなど、ゴダール監督の影響を受 けて、業界筋なら拍手喝采だったとおもう。  このパターン、業界筋には受けるのだが、一般のお客さんは実に保守 的なので、拒否反応を起こすことが多い。  その昔、私が『ジャンプ放送局』を連載していたとき、妙に業界筋の 受けが良くなった時期がある。  私も投稿者たちのギャグの切れ味に、感嘆していた。  でも、途中で、ハッと我に帰った。  マスコミ関係者に受けがいいということは、読者に受けていないので はないか?  気がつけば、毎週3万通を越える投稿ハガキが来ていたのに、なんと いつのまにか、3000通を切る寸前になっていた。  あわてて、わかりやすいハガキを載せるようにしたが、3万通に戻る まで、半年ぐらいかかった。  DVDで『「タンポポ」撮影日記』も観たので、よけい娯楽とは何か を考え直した。  明日、土居ちゃん(土居孝幸)が京都にやって来る。

アマゾンHMVタワーレコード新星堂などで予約できます!!! ※告知サイト『旅〜僕たちの風景』テツandトモ(試聴もできます!)

■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■

ご住所(市、または県名)・お名前(ハンドルネーム)
メールアドレス(※公開されません)
タイトル
感想を送ってね!
 
『投稿』ボタンを押して、しばらくお待ちください。

※↑の投稿フォーム以外からメールを送ってくれた場合、
文字化けしてしまうことや迷惑メールに紛れてしまうことがあります。
なるべくHTML形式ではなくテキスト形式にして送ってください。
 

 
さくまNEWS


◆『桃太郎電鉄20周年--DS--』のHPです! NEW! NEW!


◆『桃鉄物産館』のPC版HPオープンです! NEW! NEW!


◆『桃太郎電鉄20周年』のHPです! NEW! NEW!
*モバイル版桃太郎電鉄(i-mode EZweb Y!ケータイ)の入り方、20周年記念グッズなどの情報もこちら!


◆『歌合戦〜桃太郎電鉄20周年記念CD』 NEW! NEW!

1:それいけ!桃鉄〜紅白バージョン 作詞・さくまあきら 作曲・池 毅 歌・陣内智則
2:怪傑ペペペマンの歌 作詞作曲・関口和之 歌・安田大サーカス
3:ボンビー・モンキーだモーン! 作詞・小室みつ子 作曲・池 毅 歌・若槻千夏
4:キングボンビー賛歌 作詞・さくまあきら 作曲・関口和之 歌・ケンドーコバヤシ
5:菜の花鉄道 作詞・小室みつ子 作曲・関口和之 歌・テツandトモ
amazon *セブン アンド ワイツタヤ オンライン *セゾン ミュージック 他でも予約できます!

◆『桃鉄物産館』が、Au、SoftBankでも利用できるようになった! NEW!
『桃鉄物産館』への入り方は、こちら↓
・DoCoMo
 iメニュー⇒メニュー/検索⇒ゲーム⇒テーブルゲーム
  ⇒桃太郎電鉄⇒桃鉄物産館
・Au
 EZトップメニュー⇒カテゴリで探す⇒ゲーム
  ⇒パズル・テーブル⇒桃太郎電鉄⇒桃鉄物産館
・SoftBank
 メニューリスト⇒ケータイゲーム⇒パズル・テーブル
  ⇒桃太郎電鉄⇒桃鉄物産館

●携帯コラム、はじめました!(QRコードができました)

インデックスさんの携帯向け着信メロディ配信サイト「速報 Musicサーチ」で
さくまあきらが人生を変えるほどの影響を受けた人たちを紹介するコラム
「さくま式スゴログ」を配信しています。

「速報Musicサーチの」への入り方はこちら↓
【検索】
携帯サイト検索から、「速報Musicサーチ」または「スゴログ」で検索
【imode】
iMenu→メニューリスト⇒着信メロディ/カラオケ⇒J-POP→速報Musicサーチ
【EZ】
au one→カテゴリ(メニューリスト)⇒着信メロディ⇒J-POP⇒速報Musicサーチ
【SoftBank】
Yahoo!ケータイ→メニューリスト⇒着うた・ビデオ・メロディ⇒着信メロディ ⇒J-POP・インディーズ→速報Musicサーチ

□情報料:月額52円・94円・315円・525円(税込)のコースから選択
どのコースでも「さくま式スゴログ」は読むことができます。



-(c)2008/SAKUMA-