3月24日(土)

 午前8時。『桃太郎電鉄KANTO』のテスト・プレイ、絶好調!
 町田市・只見サトシくんの作品だったっけ?
 ご当地ソング『気分上州↑↑』が出てきたよ!
 まだまだ見ていないイベントがいっぱい残っている。

『桃太郎電鉄KANTO』の仕様書の直し。

 午前10時。『TOWN(仮)』の仕様書作り。
 この『TOWN(仮)』の仕事を始めたせいで、『桃太郎電鉄KANTO』
の仕事にも、いい刺激になっている。
 思えばこの10年間は『桃太郎電鉄』しか作っていなかったからね。
『桃鉄』の考え方が、『TOWN(仮)』に活かせるし、先日の桝田省
治、池毅さん、田森庸介さん、前田圭士といったいつもと違うメンバー
としゃべることが、『桃鉄』をも刺激してくれる。

 午後0時。いまにも雨が降りそうな東京。
 家族と別行動で、井沢どんすけと新宿の紀伊国屋書店で待ち合わせ。
 超多忙の井沢どんすけ大先生を、無理やり呼び出してしまった。
 このあと午後3時から集英社で打ち合わせだそうだ。
 そのまま「王ろじ」へ。

 ふたりとも、とん丼カレーに、とん汁を注文。

「井沢どんすけ! 食事した後次の喫茶店で、『TOWN(仮)』の 田森庸介さんの絵を見せてやるからな!」 「ええっ…。は…、はい…」  チラチラッ!  チラチラッ!  チラチラッ! 「井沢どんすけ、チラチラ、こっちのクリア・ファイルの絵を恨めしそ うに覗き込むのは、よせ! はっはっは! すぐ見たいのか?」 「ええ!」 「ほんとに新作好きだなあ…!」 「だってあれだけ日記で話が進んでいて、あの豪華メンバーが揃ってい たら、期待しないほうが変ですよ!」 「そうか!」 「うわ〜〜〜〜〜〜〜〜〜! すっげーーー! もう完成してるじゃな いですか! このままアニメになりますよ!」 「みんな、そういうんだよ!」 「ゲームに必要なキャラが全部、揃ってるじゃないですか!」 「そこで、井沢どんすけ、出番だ! ヒロインなんだけど、どの女の子 がいい?」 「うわ〜〜〜! いっぱい描いてある! 迷うなあ…」 「どれもいいよなあ! たぶんいろんなタイプの女の子が続々登場する と思うけど、まずひとり目を選んでほしい!」 「この子ですかねえ…」 「やっぱりその子か! いいねー! いいねー!」

<おすすめのお店> 「王ろじ」 住所:東京都新宿区新宿3−17−21 電話:03-3352-1037 営業時間:11:00〜15:00、16:30〜20:30 定休日 水休(祝の場合営業、翌休) 備考:創業大正10年。

 午後1時。近くの喫茶店に移動して、さらに井沢どんすけに田森庸介 さんが描いた絵を選ばせる。

「この乗り物、かっこいー! これに乗るんですか!」 「そーなんだよー!」 「ゲームの序盤からですか?」 「さすがに序盤ってわけにはいかないだろう!」 「うわっ! この絵、まるでアニメのワンシーンみたいだ!」 「田森庸介さんにはイメージ画をいくつか描いてもらったからな。ロボ ットはどれがいい?」 「いっぱいあるなあ! う〜ん…。悩むなあ…」 「どれがいい? どれがいい?」 「デザイン的には、これかなあ…?」 「へえ…。珍しい! マイナーの権化・桝田省治&前田圭士が選んだの とおなじだ。意外だ!」 「でも…、こっちのロボットのほうが飛んだり跳ねたり、しゃべったり しそうですよね!」 「おおお〜〜〜! やっぱり井沢どんすけは、そっちを選ぶのかあ! これだけでもきょう井沢どんすけを呼んだ甲斐があるよ!」 「でも、ほんとイメージが湧く絵ばかりで驚きましたよ! 早くゲーム 画面で見たい!」 「うーーーん。何だかこの結果を早く田森庸介さんに伝えたくなっちゃ ったな!」 「いつごろ田森庸介さんと会う予定なんですか?」 「予定してない。今夜電話して、月曜日くらいに会えないかな?とは思 っているけどね。月曜日に会えないと私は来週から京都に行ってしまう ので困るんだ…う〜ん。この勢いを止めたくないなあ…」 「勢いに乗ってますよ、『TOWN(仮)』は!」 「ちょっといまから田森庸介さんに会えないか電話してくる!」 「い、いまからですか〜!」  午後3時。井沢どんすけと新宿で別れて、私は渋谷駅前の「TSUT AYA」の1階で、田森庸介さんと待ち合わせ! 「すみませんねー! 田森庸介さん、無理やり呼び出しちゃって!」 「へへへ! いーよー! ちょうどどういう絵を描こうか方向性で迷っ ていたところだから。でも有名な井沢チェックは怖いなあ!  土居(土居孝幸)くんの絵も、関口和之くんの曲もボツにしちゃうん でしょ?」」 「それが、井沢どんすけ、大絶賛ですよ〜!」 「えっ? ほんと! それはうれし−なー!」 「女の子が、むちゃくちゃかわいいって!」 「女の子、いっぱい種類描きたいんだよ! 敵キャラにも女の子を出し たくって!」 「とにかく、田森庸介さん! 私たちにふさわしいお店で打ち合わせを しようじゃないですか!」  そのまま、渋谷の「不二家レストラン」へ。  私も田森庸介さんも、思い切り不二家世代。  昨日から洋菓子の製造解禁になった。  でもお店には貼り紙も、ポスターも全然ない。  かろうじて、トイレのなかの安全基準の貼り紙が増えた程度。

 安全面の問題で再開が遅れていただけに、華やかな形での再開を自粛 したんだろうなあ…。 「田森庸介さん、何する? いちごパフェ? ショートケーキ?」 「お、お、男ふたりで恥ずかしいじゃないか!」 「もう恥ずかしがる年齢じゃないでしょ、私たちは!」 「『スケバン刑事』の和田慎二さんとよく甘いもの食べに行くんだけど 恥ずかしくてね!」 「気にしない! 気にしない! じゃ、いちごパフェ?」 「いや! いちごのショートケーキを!」 「やっぱり! わざといちごパフェと言ってみたんだ! 不二家ファン は絶対いちごのショートケーキがイチ押しだからね!」

「さくまクン、おいしーねー!」 「おいしいねえ!」 「な、なつかしいね、うん!」 「でもやっぱりホールケーキのほうが、おいしいなあ!」 「そうなの? そうなの?」 「田森庸介さん、仕事の話しよう!」  ここからはちょっとオフレコが増える…。  井沢どんすけが選んだ絵はどれだったかを伝え、今後描いてほしい敵 キャラ、RPGにおけるボス・キャラに当たるものを依頼する。  最初の町のメッセージや、登場するお店も決まっているので、こっち のほうも依頼する。  さらに井沢どんすけに選ばせたロボットの話題を。  すごいよ! 前回のスタッフ会議でみんながプッシュしたロボットよ りも、井沢どんすけが選んだロボットのほうが、田森庸介さんは実は描 きたかったようなのだ。 「面倒な人だなー! 田森庸介さん! あのとき、こっちが描きたかっ たんなら正直に言ってよー! はっはっは!」 「いや、ま、その。こっちは小さい画面だと描きづらいから、DSlite のときに登場させたらいいなって思ったら、桝田省治くんが最初から、 DSliteで作りたいって言いだしたから…」 「とにかく携帯電話用のロボットはこっちにしようよ!」  その後も、田森庸介さんと、ルーカス、コッポラの映画と、黒澤映画 のシーンの類似性を交えながら、『TOWN(仮)』の細部を決めてい く。どんなイメージかを伝えるかのたとえに、手塚治虫さん、石ノ森章 太郎さん、藤子不二雄さんといった人たちのマイナーな漫画がぽんぽん、 ポップコーンが弾けるように出てくる。 『にいちゃん戦車』、『シルバークロス』がわかる人、手を挙げて!  10人いないだろうなあ…。  さっき井沢どんすけと打ち合わせたときにも、その場でおおざっぱな マップを決めてしまったんだけど、田森庸介さんとの打ち合わせで、さ らに細部が決まり始めた。 「ねえねえ! さくまクン、いったいこれいつごろ仕様書を書き上げよ うと思っているわけ?」 「来週いっぱいは無理だけど、京都にいる間には完成させちゃいたい!」 「ええっ!? 2週間後ってこと!」 「ちょっと無茶かな!」 「そ…、それは…少なくとも4月いっぱいに完成させるってことでしょ。 こっちも絵を描くんだよねー?」 「そりゃそうだよ!」 「う…、う…」 「無理なの?」 「描きます、描きます!」 「女の子キャラが何体か登場したら、フィギュアにしたいんでしょ?  ってことは、1作だけじゃフィギュアにならないじゃない!」 「そ…、そうだね…」 「作品の設定資料集の本、出したいんでしょ?」 「う、うん…」 「携帯電話の配信後すぐ、DSliteに移植して、アニメにもしたいんで しょ?」 「そうなったら、最高だね!」 「だったら、とにかく1作目を作るしかないでしょ?」 「そりゃそうだ!」 「だから、とにかく不完全でも何でもいいから、第1稿の完成をめざそ う! 敵キャラの仕様書をがんがん送るから、どんどん絵を描いてね!」 「うん!」  午後5時。お互い早く家に帰って、仕事しよう!ということになって、 打ち合わせはお開き!  田森庸介さんとは、渋谷駅で別れる。  午後5時30分。帰宅。  きょう打ち合わせたことを、『TOWN(仮)』用のフォルダの備忘録 に書き記す。早く書いておかないと、すぐ忘れちゃう。  それにしても、『TOWN(仮)』はものすごい速度で、事が進んでい る。ここで流れを止めると、作品自体、消えてしまうかもしれない。  とにかく前に前に向かって、進んでみよう。  今回のチームには、ゲームシナリオが書ける人間が、私、桝田省治、田 森庸介さん、井沢どんすけ、前田圭士と5人もいるのは心強い。  携帯電話用のシナリオが上がった時点で、DSlite用のゲームを作り始 めることも可能だ。  今年はのんびり孫姉&孫妹とすごすはずが、何でこんなことになっちゃ ったんだろう。  今夜も『桃太郎電鉄KANTO』のテスト・プレイ。

※SKY PerfecTV! 旅チャンネルCH277 『サイコロまかせ!桃鉄の旅』好評放映中!  再放送も多いのでチェックしてね!!!(番組表も載ってます)

 
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