3月22日(木)

 午前6時。『桃太郎電鉄KANTO』の仕様書の直し。
 昨夜、19年目までテスト・プレイして、さすがにへばって寝てしま
った。あと1年だったのに。
 でもそのテスト・プレイでいっぱい改善策が見つかったので、こんな
朝早くから、仕様書の手直し。

 午前8時。『桃太郎電鉄KANTO』のテスト・プレイ。
 最後の1年で、『桃鉄』の桃太郎ランドに匹敵するビッグ・イベント
を達成!
 感無量!というくらいうれしかった。
 でも私で、これだけ達成が困難なんだから、難易度をもう少し下げな
いといけないなあ…。

 午前9時30分。嫁と、喫茶店「らぴす」サンでカフェオレ。
『桃太郎電鉄KANTO』のテスト・プレイ20年をクリアしたので、今朝の
カフェオレは格別にうまい。

 午前10時30分。帰宅。
 今度は、きょうから『TOWN(仮)』の会議を開始するので、あら
すじとか、戦闘システムなどが書かれた書類を完成させないといけない。

 ほんの触りの部分だけをまとめただけなのだが、嫁に送信したらなん
と! 30ページぐらいになったそうだ。
 まいったなあ…。もうそんなに書き上げていたのか…。

 午後0時。嫁と、近所の「おけいすし」へ。
 先日、狂乱のサプライズ・ナイトのせいで私はおけいすしの味がわか
らず、嫁はスケジュールが合わず食べられなく、お店にはずいぶん迷惑
をかけてしまったので、おわび方々…。

「先日はお騒がせしました! すみません!」
「いえいえ。こちらこそ! それにしてもすごいメンバーでしたね!」

 確かに誰が見てもすごいメンバーだった。横浜ベイスターズの三浦大
輔投手、時の人・陣内智則くん、サザンオールスターズの関口和之くん、
『ドラゴンボール』の作曲家・池毅さん、影のフィクサー・岩崎誠…。。

「サイコロまかせ〜桃鉄の旅」のオフィス・キッチンに撮影してもらっ
て、スカパーで特番を組んでもらえばよかったかも。
 まあ、私の緊張しまくりの顔を晒すの嫌だから、断わったと思うけど。

 そういえば、私が陣内智則くんと食事すると、必ず文句をつけてくる
変なおじさんから、メールが来ないなあ…。



大阪府・爆笑王 ――――――――  バッファロー吾郎木村です。  おけいすしのメンバーにかなり驚いてしまいました(笑)。  いっぱい文句を書こうと思ったのですが完敗です(笑)。  あのメンバーの方々に負けないように頑張ります!!!

●さくま「はっはっは! 文句を書こうとは思っていたんだ。いつもな がら木村明浩くんは愛嬌満点だ!!」

「おけいすし」 住所:東京都渋谷区神宮前2-3-26 電話:03-3405-4610 営業時間:ランチタイム:11:30 〜 14:00      平日 17:00 〜 22:00 定休日:月曜 備考:2800円の絶品ランチ。

 午後0時30分。帰宅。 『桃太郎電鉄KANTO』のテスト・プレイ20年目で思いついた改善策を 仕様書にする作業。  ビッグ・イベントの難易度を下げる工夫だ。  ビッグ・イベントだからこそ遊んだ人が、それなりに苦労をしてくれ た上で達成できる難易度を設定しないといけない。  難易度を高くしすぎても、低くしすぎてもいけない。  料理の醤油、塩かげんみたいなものだ。  午後3時。嫁と、表参道の「ロイヤルホスト」へ。  ゲームデザイナーの桝田省治(ますだしょうじ)と待ち合わせ。  今年のゲーム製作のスケジュールをどう組んだらいいか?という話題 と金銭面についての話し合い。  親しき仲にも礼儀ありだからね。  午後4時。ここから『TOWN(仮)』の打ち合わせ。  予定しているスタッフ、全員が勢揃い。

 キャラデザインの田森庸介さん。  音楽担当の池毅さん。  演出担当の桝田省治。  桝田省治のアシスタントの前田圭士。  さっそく、私が田森庸介さんが描いた『TOWN(仮)』のイメージ ・スケッチを見せたら、みんながいっせいに色めきたった。 「いいねえ! いいねえ!」 「いい絵だなあ!」 「いいでしょ? いいでしょ?」 「さくまサン! もう出来上がってるんじゃない!」と、池毅さん。 「だから、まだどこで製作するかも決まってないんですから!」 「浮かぶよ、浮かぶ。この田森庸介さんのこの町の絵で、イメージがい くらでも浮かぶよ!」と、桝田省治。 「だから、まだどこで製作するかも決まってないんだから…」 「さくまサン! 田森庸介さんにこの絵に色を塗ってもらって、ホーム ページで発表したら、ゲーム会社とアニメ会社がうちでやらせてくれ!っ て殺到すると思うよ!」と、桝田省治。 「待って、待って。きっかけは私と田森庸介さんが、コソッと携帯電話 用ゲームで作って、よかったらDSliteに移植したり、アニメになった らいいな…で始めた程度なんだよ」 「もったいないよ、これ!」 「私も、もったいないとは思うよ…」 「いきなりDSliteで作ったほうがいいよ!」 「待って、待って。私はもう大規模なゲーム作るの疲れちゃってるから、 こういうコソッとしたお手軽なRPGを作って遊びたいと思っているだ けなんだから…」 「もったいないよー! このメンバーなんだよ!」 「うーん。どうせならいいメンバーで作ったほうがいいと思って、この メンバー集めてから、しまった!といま思っている…」 「このメンバーなら、当然ミリオンを狙える作品になるでしょう!」と、 池毅さん。 「やめて! やめて! あまり大事(おおごと)にしたくない!」  どうも、この作品、みんながやたらと盛り上がってしまうので、本当 に困る。 「でも、ほんと、この田森庸介さんの絵、いいなあ!」 「女の子、かわいいですよね!」 「うん、うん。女の子、描きたいんだよー!」 「で、さくまサンは、これをアニメにしたくて作ったの? ゲームにし たくて作ったの?」と、桝田省治。 「アニメなら、主人公に名前を与えてしまったほうがいいし、ゲームな ら、プレイヤーに名前入力させたほうがいいってこと?」 「そう! アニメなら、主人公の名前、ほしいよね!」 「初期設定で仮の名前入れておいて、名前入力にしたいよね! 携帯電 話用のゲームだから…」 「でも、さくまサン、この田森庸介さんの絵を見たら、Wiiのオープニ ングでこの乗り物が、ずわ〜〜〜ん!と下りてきたら、拍手喝采だと思 うよ!」 「やめて! 大規模容量はもうカンベンして!」  困ったなあ…。どんどん話が大きくなっていく。 「そういえば、さくまサン、井沢どんすけにはこの田森庸介さんの絵は もう見せたの?」と、桝田省治。 「すまん! きょう呼ぶの忘れた! はっはっは!」 「見たら、絶対喜ぶよ、これ! 井沢どんすけに小説かかせたらいい!」 「何曲か書き始めたほうがいいですよね?」と、池毅さん。 「いえいえ! 池毅さんの出番はずっと後ですよ。まだどこで製作する と決まったわけじゃないんで! いま決まったとしても、池毅さんにお 願いするのは、半年後ぐらいでしょう」 「だって、シナリオももう出来上がっているじゃないですか!」 「まあ、そうなんですが…」 「さくまサン、すでにどこからかオファーは来てるの?」 「ハゲの岩崎誠のところに、2社ほど…」 「岩崎誠さんが、鍵を握っているの?」 「私はつねに、岩崎誠の言いなりで動いているだけだから。はっはっは!」 「その岩崎誠さんは、きょう来ないの?」 「それが、情けないことにぎっくり腰で今朝、病院に行って来れなくな ってしまった」 「まあ、そんなわけでこれから先は、岩崎誠がいないと話は堂々巡りに なってしまうので、また改めて話そうよ!」 「でも、さくまサン、これだけは言っておくけど、これ絶対ヒットするよ!」 「桝田省治らしい言い方だなあ…」  午後5時30分。本日も嫁が友人と食事の先約があったので、残った メンバーで、新潟館ネスパスの「食楽園」へ。  一応、きょうは『TOWN(仮)』に予定しているメンバーの初顔合 わせの親睦会なので、私と桝田省治がちょうど20年前にファミコン版 の『桃太郎伝説』を作ることになった経緯から、話し始める。  私が覚えていない当時の話題を、桝田省治がしてくれる。  当時、桝田省治が勤めていた広告代理店に私の後輩がいて、私がその会 社に別件で打ち合わせに行ったのがきっかけらしい…。  その打ち合わせというのは、テレビのバラエティ番組の話で、その2年 後ぐらいに『電波少年』という怪物番組を作った日本テレビのT部長との 企画だった。  この番組は実現せずに終わったけど、私は放送作家として参加のはずが 途中から、タレントとして司会をやるはめになりそうになって、正直企画 がお蔵入りになって、ホッとした。  このときのチームが、そのまんま横滑りで、ファミコン版『桃太郎伝説』 のスタッフになった。  本来、桝田省治は広告代理店のグラフィック・デザイナーだったから、 ゲーム作りには全然関係なかったのだが、妙なアイデアばかりぽこぽこい う桝田省治が気になって、ゲームを作るときに私が「ぜひ、あの変な男を メンバーに入れてほしい!」と言った。  そのときの私が桝田省治を口説いた言葉は…。 「寿司、食わせてやる!からって言ったんですよ!」 「はっはっは! 当時もいまも全然変わってないんだ!」と、私。  その後、池毅さんも桝田省治も、武蔵野美術大学出身であることを私が 思い出した!  もちろん池毅さんの先輩なんだけど、何で美術大学を出たふたりが作曲 家とゲームデザイナーになっているのかという話題になる。 「武蔵野美術大学を出て、絵を本業にしている人は少ないんですよ」 「そういえば、今回絵を描く田森庸介さんは、慶応大学で美術に全然関係 ないや! ところで田森庸介さん、何学部だったの?」 「商学部だよ!」 「ぷっ! 商才なさそう!」 「しかも、マーケティングだったんだよ!」 「全然リサーチしそうもない性格じゃない!」 「そうなんだよ。へへへ!」

 まあ、妙な人たちが集まってしまったもんだ。 「これはもうやるしかないじゃないですか、さくまサン!」と、池毅。 「だからまだどこで作るかも決まってないんだから…」 「さくまサン、どうせなら広井王子さんもメンバーに加えない?」 「だから、あまり大事(おおごと)にしたくないんだってば!」 「さくまサンが誘えば、広井王子さんも参加すると思うなあ!」 「そりゃ私のほうが大学の先輩だからね。でも、桝田省治、そのあとに 堀井雄二さんも誘えばっていうんだろ?」 「鳥山明さんにも、メカデザインを頼んで…。宮岡寛さんも声かければ 来るよ!」 「頼むから、これ以上大事(おおごと)にしないで! 私は孫とのんび り暮らしたいだけなんだから!」 「でもこれだけ素晴らしい田森庸介さんの絵を見たら、誰だってビッグ・ ヒットを想像するでしょう!」 「海外でも売れると思うなあ!」 「だから、もともとこの話は私と田森庸介さんが、このゲームの印税で 老後を細々と暮らす目的で企画されただけなんだから…」

<おすすめのお店> 「新潟・食楽園」 住所:東京都渋谷区神宮前4-11-7 新潟館ネスパス 電話:03-5775-4332(代表) 営業時間:1階(物販) 10:30〜19:30 ・ 地階(飲食) 11:00〜22:00 定休日:無休。

 午後8時30分。話がキリがないので、お開きにすることに。  桝田省治が「こういうポスターを田森庸介さんに描いてもらうといい よ!」というと、田森庸介さんがその場で絵を描き始めちゃうし、困っ たもんだよ!  先日の横浜ベイスターズ、三浦大輔投手、陣内智則くんとお寿司を食 べたときに似た興奮度に、私は少しクールダウンするために、歩いて帰 ることに。  早く帰ると、桝田省治に乗せられて、そのまま『TOWN(仮)』の シナリオを書き上げてしまいそうだからだ。  午後9時。帰宅。  ぼんやり、テレビを見るけど、テレビの内容がまったく頭に入ってこ ない。もちろん、『TOWN(仮)』のことを考えているからだ。  きょうは『桃太郎電鉄KANTO』の目玉イベントの改善策が決定した喜 びに浸る1日になるはずだったのに…。 『桃太郎電鉄CHUBU』の武将システムに匹敵するおもしろさだよ!

※SKY PerfecTV! 旅チャンネルCH277 『サイコロまかせ!桃鉄の旅』好評放映中!  再放送も多いのでチェックしてね!!!(番組表も載ってます)

 
さくまNEWS


◆『桃太郎電鉄16 北海道大移動!の巻』、絶賛発売中! NEW!



◆携帯ゲーム『桃太郎電鉄CHUBU』スタート! NEW!
ただいま『桃太郎電鉄CHUBU』『桃太郎電鉄WORLD』『桃太郎電鉄TOKYO』『桃太郎電鉄JAPAN』
どれでも遊べちゃう!
・アクセス方法
 iMenu>メニューリスト>ゲーム>テーブルゲーム>桃太郎電鉄
・対応機種
 「FOMA 90xi シリーズ」

◆携帯ゲーム『桃太郎電鉄WORLD』がauでもスタート! NEW!
『桃太郎電鉄JAPAN』『桃太郎電鉄TOKYO』もあるよ!
・アクセス方法
 ・EZトップメニュー ⇒ ゲーム ⇒ パズル・テーブル ⇒ 桃太郎電鉄
 ・アプリキー ⇒ EZアプリカタログ ⇒ ゲーム ⇒ 桃太郎電鉄
・対応機種
 EZアプリ(BREW)対応端末
 ※対応端末はサイト内にてご確認ください
・情報料
 1ダウンロード 315円(税込) <60日間の使用制限有>
 ※別途パケット通信費が発生します

◆携帯通販サイト桃鉄物産館iモードでスタート!! NEW!
・アクセス方法
 メニューリスト⇒ゲーム⇒テーブルゲーム⇒桃太郎電鉄⇒桃鉄物産館
 「FOMA 90xiシリーズ」


携帯着メロ、はじめました!
インデックスさんの携帯向け着信メロディ配信サイト「えらべるJ-POP」で
さくまあきらがお勧めする「お父さんのためのJ-POP」を配信しています。

【i-mode】iメニュー>メニューリスト>着信メロディ/カラオケ>
J-POP/インディーズ>えらべるJ-POP>お父さんのためのJ-POP
【EZ】トップメニュー>音・画像をゲット>着信メロディ>総合>
えらべるJ-POP>お父さんのためのJ-POP
【Vodafone】ボーダフォンライブ!>メニューリスト>着信メロディ>
J-POP・洋楽>J-POP・インディーズ>えらべるJ-POP>お父さんのためのJ-POP

●東京谷中・妙泉寺にて、「貧乏が去る(猿)像」公開中!

●四国高松の鬼無駅ホームにて、土居孝幸オリジナル原画による『桃太郎電鉄』の宣伝
看板公開中!



-(c)2006/SAKUMA-