6月6日(月)

 天気がいい。
 急に日帰り小旅行にでかけたくなった。
 嫁と別行動で、表参道へ。

 午前10時56分。表参道駅から、東京メトロ千代田線我孫子行きに乗車。
 インターネットの「乗り換え案内」だと、北千住駅で乗換えとあるけど、せっかく
我孫子(あびこ)まで行けるなら、終点まで行きたい。

 車中、読書。

 午後12時。終点我孫子駅に到着。
 常磐線に乗り換える。

 午後12時9分。JR常磐線快速土浦行きに乗車。
 常磐線はいくつもの川を越える。
 荒川、綾瀬川、中川、江戸川、大堀川、利根川、小貝川、新川、江川、備前川、桜
川…。
 川が現れる度に、河川敷の風景がのどかになっていく。

 午後12時51分。終点土浦(つちうら)駅に到着。

 まずは土浦駅東口の観光物産案内所の「きらら館」へ。  土浦は、レンコンの生産日本一で、全国の3割を生産している。  一流のお店で出るレンコンは、間違いなく土浦のレンコンとおもって間違いない。  だからレンコンをつかった食べ物やグッズが多い。  れんこんサブレーを購入。  しっかり穴が開いてるよー!  ほかにもレンコンを練り込んだ麺とか、レンコンの漬物、蓮の実甘納豆、れんこん キーホルダーなども売っている。

 土浦は、蔵造りの家を保存して町おこしをしていると聞いたので、それを見に来た のだが、あいにくこの「きらら館」とは反対側。  またけっこう長い駅の通路を通って、西口に行くのは面倒なので、東口からタクシ ーに乗って、町並みのいちばん遠いところまで行って、駅に向かって戻ってくるいつ もの作戦を取る。  しかし、タクシー乗り場で、いきなり乗車拒否される。  駅の反対側に行きたくないようだ。  しかも目的地は、近いみたいだ。  ちょっと気分悪い。  仕方なく、駅の長い通路を通って、西口へ。  土浦の駅間には、イトーヨーカドーがあって大きいね。  実は土浦を訪れのは、40数年ぶり。  父親といっしょに当時数少ない自動車で来たことまでは覚えているのだが、何の理 由で来たのかも覚えていないさし、もちろん40年前では町並みも覚えているわけが ない。  ひたすら白い土ぼこりが立ち上る舗装されていない道路をひた走って、車酔いした ことだけ覚えている。  午後1時15分。亀城(きじょう)公園へ。  ここは土浦城址。  土浦城は、別名「亀城(きじょう)」と呼ばれ、その姿は水に浮く亀のようだった そうだ。いまでは「亀城(きじょう)」という名前のほうが残っている。  お城の写真を撮りたいんだけど、新緑がジャマをする。  由緒あるお城なんだけど、あまり土浦市はもっとシンボルにする気が無いみたいだ なあ。もったいない。

 あの有名なキッコーマン醤油は、キッコー(亀甲)からその名前がついたが、その 亀こそ、この「亀城(きじょう)」が元ネタになっている。  江戸時代、大国屋というの醤油屋の「亀甲大(きっこうだい)」というお醤油が大 いに売れて、一大ブランドになった。  この「亀甲大」が売れたことから、亀甲正、亀甲萬(キッコーマン)のブランドが 出来た。  ちなみに、亀甲正は皇后陛下美智子様の実家である正田家醸造のことだそうだ。  要するに土浦は、日本のお醤油発祥の地のようなものなのである。  それにしても腹が減った。  朝、何か食べてから来ればよかった。  まさか表参道から2時間近くかかるとおもわなかった。  午後1時15分。「福来軒」へ。  土浦には、れんこんラーメンが食べられるお店がたくさんあるそうだけど、「きら ら館」で真っ先に上げた名前がこのお店なので来てみた。

 レンコンらーめん、500円。  れんこんつけめんもあるようだ。

 レンコンが2枚、天ぷらになって乗っていた。  うん。レンコンはうまい!  でも、レンコンは天ぷらではなく、素揚げのままでもよかったような気もする。  麺がつるつるしているのは、レンコンが練り込んであるせいかな?  このお店では、ことさら「レンコンらーめん」を売り文句にしているわけではない ので、あまり言えないのだが、もし土浦のレンコンらーめん一番店をめざすなら、せ めてレンコンを5枚くらい乗っけてほしかった。

「福来軒」 住所:土浦市中央1-12-23 電話: 0298-21-1162 備考:レンコンラーメン

「福来軒」の真ん前のお店「かねき」では、れんこんステーキがメニューにあるそう だ。以前なら、れんこんステーキを食べたあとに、このレンコンらーめんを食べるく らいのことをしたのになあ…。  暴飲暴食が出来ない年齢になってきた。  旧・水戸街道の中城(なかじょう)通りを歩く。  いきなり商店街の両側に「土浦まちかど蔵」が2軒もあって、おっ! これは力が 入っているな!とおもったのも、つかの間。  その後、蔵らしい建物は、2〜3軒。  あっという間に、中城通りの突き当たりまでたどり着いてしまった。  まいった。  取材終了である。

 もうちょっと蔵が並んでいてもいいような気がするけど…。  岡山県の倉敷という町は、かつて20年ほど前に、川の両側に映画のセットのよう に白い蔵を続々造った。  この光景を見たとき、若者だったから、ちょっと憤慨したものだ。  でもいま倉敷に行くと、20年前新品だった蔵が、風雪でいい味になっているのだ。  それを考えるなら、土浦の中城通りも、いまから10軒くらい蔵を建てて、川越の ような町並みにしてもいいような気がした。  古いお蕎麦屋さんと、「蔵」という名前の喫茶店1軒だけでは、ちょっとやる気を 感じなかった。  土浦駅に向かって歩く。  そういえば土浦は、かつて「うなぎ」の町だったはずだけど、目立たなかったなあ。 看板がひとつだけあったけど。

 午後12時30分。おや? 何だ? レンコンどら焼き?  いいねえー。レンコンどら焼き。  こういう名前は、『桃太郎電鉄』っぽいじゃないの? 「お菓子の久月」に入る。  いきなり「冷たいお茶、どうぞ!」とお店の人に麦茶を出されてしまった。  せっかくなので、レンコンどら焼きを1枚140円だけ買って、おいしかったら箱 で買えばいいや!

 むむっ…。むむむっ。う、うまい!  ひんやり冷たいどら焼きのやわらかい生地と、生クリームに、レンコンのシャキシ ャキッが実に合う。これはうまい!  清涼感、たっぷり!  このままだと、土浦までレンコンらーめんだけ食べに来たことになってしまうとこ ろだった。このレンコンどら焼きはいい!  しかし、レンコンどら焼きは、冷凍なので、買ってから2時間以内に冷蔵庫に入れ てほしいと言われてしまった。  クール宅急便できるみたいだけど、明日から「桃鉄会議」だ。  家で受け取れる人間ガいない。  残念だなあ…。  後ろ髪を引かれつつ、土浦駅へ。  あっ。駅ビルにも「お菓子の久月」があるのか。  嗚呼! レンコンどら焼き食べたい。シャキッシャキッ!  午後2時48分。土浦駅から、JR常磐線普通上野行きに乗車。  車中、本を読みながら、うとうと…。  午後4時。終点上野駅に到着。  上野駅から、京浜急行線に乗って、東京駅へ。  午後4時15分。東京駅で下車。  しばらく東京駅のあちこちをうろうろ…。  午後5時。「資生堂パーラー」で、コーヒーを飲みながら、『こちら葛飾区亀有公 園前派出所・145巻』(秋本治・集英社)を読む。  あいかわらず、すごいなあ!  本を上下ふたつに割って、上は現在の絵柄、下の段は、20年前の絵柄で描く離れ 技を見せる。  こんな企画、20年以上連載してないとできないし、出来てもそんな描き方する漫 画家さんなんて、絶対いない。  あっ。鳥山明くんなら、平然とやるか。  でも鳥山明くんは飽きっぽいから、おなじ作品を20年続けられるわけがない。 『こち亀』は、今年28周年。  連載30周年という気が遠くなるような金字塔は、もうそこまで積み上がっている。  午後5時45分。嫁と東京駅中央口で待ち合わせて、東京駅の丸の内側に行く通路 を通る。  すると、キッチンストリートに「茶房 追分」という店があるではないか。

 これは「新宿追分だんご」の姉妹店だな。 「焼だんご汁」のメニュー名がそそられる。  本当は、丸の内オアゾの「丸善」で、元祖ハヤシライスを食べようとおもったけ ど、「茶房 追分」に入る。  焼だんご汁は、けんちん汁に焼きだんごを入れたもの。  もうちょっとカボチャとか、甲府のほうとう鍋みたいにぐつぐつになるまで煮てし まったほうがいいような気がした。  追分だんごをそのまま、けんちん汁に入れるのも、ちょっと合わない気もした。  まあ、追分だんごでは、だんごを食えってことだよね。  このまま終わるのも悔しいので、「追分だんご」の本職・小倉アイスを食べる。  小倉アイスは、安心の味。

 でもこれで東京駅北口のキッチンストリートに、追分だんごのお店があることを 知った。  東京駅北口は、密かに発展している。  午後6時。丸の内オアゾの「丸善」へ。  日本一広い本の売り場だけに、歩いているだけで、足が痛くなる。  ひょっとすると土浦よりも歩いたかも。  午後7時30分。帰宅。  足がじんじん痛い。  買ってきた本を読んでいるうちに眠くなる。  おっとっと。意外と眠れない。  明日から、「桃鉄会議」。

 
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