1月30日(金)

 午前11時。嫁と、家の並びの喫茶店「らぴす」サンで、モーニング・セットと、
コーヒー。

 午前11時30分。嫁に用事ありで、ひとりで新宿へ。
 カメラのさくらやで、体重計を買い、紀伊国屋でDVDを買い、伊勢丹の地下食料
品売り場をうろうろ。

 午後12時30分。帰宅。

 午後1時。井沢どんすけ、石川キンテツが相次いで、到着。
 きょうから『桃太郎電鉄U(仮)』の最新ロムで、テスト・プレイ開始だ。

「あれ? 読売広告の岩崎誠が遅いなあ!」
「遅いですねえ…。30分過ぎましたよ」
「留守電を入れておいてあげよう! 岩崎誠〜! まめ鬼で、ゲーム・スタートして
おくぞ〜〜〜!」
「いいっスねえ! 井沢どんすけサン! いまのうちにボクたちで、岩崎誠さんを大
きくリードしておきましょう!」
「ハンデだ! ハンデだ!」
「井沢どんすけ! ハンデというのは、強い者が弱い者に与えるものだ!」
「えへえへえへっ! そうですよね!」
「おまえたちのやってることは、ズル!」

 てなわけで、『桃太郎電鉄U(仮)』のテスト・プレイ、スタート!

 最初の目的地は、□□□□□(まだ内緒ね)!
「あれ? □□□□□って、どこですかね、井沢どんすけサン!」
「えへえへえへっ。□□□□□? 知らないよ!」
「どの辺ですかね!」
「全体マップで、見てみよう!」
「うわ〜〜〜! 遠いなあ!」
「遠いなあ! えへえへえへっ!」

 ピンポ〜ン!
「あっ! おまえたち、岩崎誠が来ちゃったぞ!」
「ええ〜! まだ1ターンもやってないですよ〜!」
「えへえへえへっ。ハンデにならない!」

 けっきょく、予定通りのスタートになってしまった!

 2年目。早くも井沢どんすけについていた貧乏神が…! 「『おや?』が出てしまったよ〜! やめてくれ〜!」 「井沢どんすけサン! キングボンビーですかね!」 「ええっ? この時期だと、まだ キングボンビーじゃないし…!」 「井沢どんすけサン! ハリケーンボンビーっじゃないですかね?」 「えへえへえへっ。物件持ってないよ!」 「じゃあ、何だろう?」 「何? 何? ああ! ×××××ボンビーだ〜〜〜!」 「井沢どんすけサン! 悲惨です!」 「嗚呼! いったいこの先どうしたらいいんだ〜〜〜!」 「ひ〜〜〜〜〜〜ッ!」  今年も井沢どんすけの悲鳴は高く、細く。  井沢どんすけがソファーにひっくり返る場面、多数あり。

 ところで井沢どんすけは、この『桃太郎電鉄U(仮)』で初登場するゲスト・ボン ビーを異様に嫌がるのだ。 「井沢どんすけ! ハリケーンボンビーのときは、嫌なやつだけど好きなキャラだっ て言っていたけど、何でこっちはどういう嫌さなんだ?」 「こいつ、じわじわ嫌なんですよ〜!」 「この間、おまえが言ったとおりに、チューニング変えたんだぞ!」 「えへえへえへっ。自分が喰らうことを想像していなかったから!」 「いつもおまえが、いちばん喰らうだろっ!」 「えへえへえへっ!」 「読者のみなさん! 『桃太郎電鉄U(仮)』のゲスト・ボンビーは、じわじわ嫌な やつのようです!」  あとはいまの時期に戦績すら書いてはいけないのだが、書くのも忍びないくらい、 井沢どんすけと石川キンテツは、岩崎誠にボコボコにされる。  なにしろ、岩崎誠だけが総資産プラスで、井沢どんすけ、石川キンテツ共にマイナ ス! 「えへえへえへっ。なぜなんだろう!」 「井沢どんすけサン! このままだと、井沢どんすけサンが書いた攻略本の売り上げ にも影響しますよ!」 「えへえへえへっ! 『桃太郎電鉄U(仮)』は、『桃太郎電鉄12』の攻略法がま ったく通用しないよ!」 「たしかに、そうっスよね!」  井沢どんすけが、☆印カード売り場に停まった! 「ええっ! ええっ! さくまサン! この新しいカード、こんなに値段高く売れる んですかあ!?」 「そうだよ。もっと値段安くしようか?」 「いえいえいえっ! このままの値段で! うひょ〜〜〜! このカード売ると高け 〜〜〜! えへえへえへっ!」 「いいなあ! 井沢どんすけサン!」 「オレも びっくりしたよ。えへえへえへっ!」 「井沢どんすけサン! 岩崎誠さんを抜いて、トップですよ!」 「あっ! あっ! あ〜〜〜ッ!」 「どうしたんスか? 井沢どんすけサン!」 「ひ〜〜〜ッ! カード売った値段高いのがうれしくて、カード買うの忘れちゃった よ〜〜〜! 持ち金増えたのに〜! あ〜〜〜〜〜〜ッ!」  井沢どんすけのケアレスミス、今年も健在なり。  午後4時。なんと、毎日放送の中井保さんが到着。  岩崎誠に連絡したら、ここにいるというので来てくれた。

 ほどなく、柴尾英令くんも到着。  きょうも人数分のスターバックス・コーヒーを買ってきてくれた。 「こんにちわ〜〜〜!」  しばらくの間、中井保さんは、柴尾英令くんと、来週の「札幌雪祭り」の話題。  中井保さんも、札幌雪祭りに行くのだ。  実は、ここで悲しいお知らせ。  私も「札幌雪祭り」に行く予定だったんだけど、先週の新潟での予行演習に失敗。 いまの時期の札幌行きは、私のこの身体にはまだ危険ということで、断念してしまっ たのだ。  この日記を読んでいて、札幌で私とばったり会えるかもしれないと楽しみにしてい たさくまにあのみなさん、ゴメンね!  それでも、土居ちゃん(土居孝幸)、柴尾英令くん、中井保さんは行くから、どこ かの会場で探してね〜!  柴尾英令くんに会いたければ、ラムしゃぶ屋だ!   「中井保さんは、きょう何時までここにいられるんですか?」 「きょうはこれから、午後7時に、代々木今半なんですわ!] [うわあ! 代々木今半かあ! いいなあ! 代々木今半なから、ここから車で10 分ぐらいですよ!」 「東京の人と食事するんやけど、千夏もいっしょやから、ここに呼びましょか?」  石川キンテツの目が光る。 「ひょっとして、若槻千夏ちゃんですか?」 「そうだよ!」 「え〜〜〜っ! やっやっやっや…! ボク、大晦日の日、猪木祭りで、若槻千夏ち ゃんにインタビューしてるんスよ!」 「そんなの売れっ子の若槻千夏ちゃんが、覚えているわけないだろ!」 「でも、覚えているとおもうんスけど…」 「おまえのことを覚えていたら、若槻千夏ちゃんは相当、おまえのことが嫌だったっ てことだよ!」 「そ、そ、そんなあ!」 「中井保さん! 石川キンテツという無礼な男がいるので、来たくないなら、来たく ないと、はっきり言っていいですよ!と言ってあげてください!」 「そ、そ、そんなあ!」  午後5時。なんと!  本当に若槻千夏ちゃんが、わが家に来てしまった! 「こんにちわ〜! おジャマしま〜す!」 「こんにちわ〜〜〜!」 「あの〜〜〜!」と、石川キンテツ。 「石川キンテツ! だから千夏ちゃん、おまえのこと覚えてないって!」 「あの〜、大晦日の神戸の猪木祭りで、インタビューしたんスけど…」 「あっ! 覚えています!」 「やっぱり若槻千夏ちゃんは、一流芸能人になる素質じゅうぶんだなあ! 全然覚え ていないのに、石川キンテツのようなチンケなやつのために、覚えているふりをして あげるもんなあ!」 「いえ。ほんとに覚えてます! 和室の部屋で取材でしたよね!」 「そうです! そうです! あ〜、よかったあ!」 「何か悔しいなあ!」  岩崎誠は、タイムリミットで、退席。 「若槻千夏ちゃん! せっかくだから、『桃太郎電鉄U(仮)』の桃鉄公式戦やって く? すぐ終わるし!」 「やります! やります!」 「相手は、井沢どんすけと、石川キンテツだから楽勝かも!」 「いえ。ボクたちは強いんで…」 「ひょっとして、これ(テスト・ロム)ってまだ、陣内智則さんもやっていないやつ ですか?」 「そうだよ!」 「うわあ、うれしい!」

 というわけで、若槻千夏ちゃん、井沢どんすけ、石川キンテツという妙な組み合わ せで、「桃鉄公式戦」試合開始!  いきなり最初の目的地に、若槻千夏ちゃんが入る。 「うへ! 若槻千夏ちゃん、強い!」 「負けた! えへえへえへっ!」 「おまえたちが、弱すぎる!」  それにしても、ネプチューンの堀内健くんが、目的地に近づくと、ロスタイム無し で、目的地に入ってしまう神業にびっくりしたけど、若槻千夏ちゃんも、目的地に入 るのが、早い、早い!  芸能人になるには、『桃太郎電鉄』でラッキー運を磨けか?  1年目にして、若槻千夏ちゃんは、あっというまに、首位に立ってしまった。「井 沢どんすけ! 石川キンテツ! 何やってるんだよ!」

「いやあ! あまりにも強いんで…!」 「おかしいなあ!」 「おまえらのやり方見てると、わざと若槻千夏ちゃんに負けてあげているのかと勘違 いするくらい下手だぞ!」 「若槻千夏ちゃんは、着々と、帝国を築いていますね!」と、石川キンテツ。 「石川キンテツ、感心してる場合ではない!」  午後7時。けっきょく若槻千夏ちゃんの圧勝で終了! 「情けないよ! おまえら!」と私。 「ダメじゃん!」と柴尾英令くん。 「す、すみません…」と、井沢どんすけに、石川キンテツ。  私たちも中井保さん、若槻千夏ちゃんといっしょに「代々木今半」にいっしょに食 べに行きたかったんだけど、きょうは最初から、わが家で、ものすごいごちそうを用 意してしまっていた。 「特に名を秘す京都M」のメニューのなかでも、いちばんおいしい鴨の水菜鍋をやる のだ。  逆に、中井保さん、若槻千夏ちゃんに食事の予定がなかったら、ぜひごちそうして あげたかった料理だ。 「井沢どんすけ、おいしいだろう?」 「おいしいですよ〜! 鴨ってこんなにおいしいんですね!」 「だから、井沢どんすけ! スーパーテスト・プレイヤーのご褒美で、いつでも『特 に名を秘す京都m』で、ごちそうしてあげるっていってるのに、おまえ、ちっとも来 ないんだもん!」 「行きたいですよ〜!」 「どうだ! 味を知れば知るほど、行きたいだろう!」 「行きたいですよ〜! 鴨以外のものも出るんですよね!」 「出る! 出る!」  気がつけば、みんなでものすごい量の鴨の水菜鍋を食べつくしていた。  今夜、体重計に乗るのが怖い。  そうだ。新しい体重計を買ってきたんだった。  午後9時。柴尾英令くんが、岩崎誠のデータを引き継いで、井沢どんすけ、石川キ ンテツと『桃太郎電鉄U(仮)』のテスト・プレイの続き。  1時間ほどプレイして、13年目のところで、一時終了。  このデータの続きは、また後日。 「井沢どんすけ! どこか気になったところあるか?」 「いやあ! 本当にもうシステムが完成しちゃっているんで、文句をいこうと思うと、 無理やり揚げ足を取るしかないですよ!」 「う〜ん! 井沢どんすけにそこまで言われてしまうとなあ!」 「あとは乗り物の…」 「井沢どんすけ! ピ〜〜〜ッ!」 「えへえへえへっ。それは内緒ですよね!」 「その通り!」 「さくまサン! 日記に書けないことだらけで、大変ですね」と柴尾英令くん。 「うん! 井沢どんすけ! おまえの権力で、早く『Vジャンプ』か『週刊少年ジャ ンプ』で、『桃太郎電鉄U(仮)』の正式発表しちゃってくれよ〜!」 「えへえへえへっ。そんな権力ないっすよ!」 「色男でも、金も力もないやつだなあ!」 「えへえへえへっ! それじゃダメダメ男じゃないですかあ!」 「まあ、そんなもんだろう!」  井沢どんすけのテスト・プレイ結果を、心配している札幌開発スタッフの川田忠之 くん! 非常にいい結果です!  今回の作品は、相当頭をつかうようで、井沢どんすけは真剣な表情で、無口になり ながらプレイしていました。  もちろん、石川キンテツが目的地に到着したのを忘れて、ゲスト・ボンビーを柴尾 英令くんになすりつけるつもりが、柴尾英令くんに移動したゲスト・ボンビーを自分 になすりつけてしまう暴挙もしっかり演じてくれました。  それでも、いくつか井沢どんすけに指摘されたこまかい部分の数々を、札幌に文章 にして送らないといけないのが、大変。  今年もこういったテスト・プレイのくりかえしだ!  巨人は、本当に佐々木主浩(ささき・かずひろ)様の獲得を断念したんだろうなあ…。  ああ! 何だか夢が現実…、いや、まだ喜んではいけない! ぬか喜びをすると幸 せが逃げて行く…。  でも、ああ! そわそわする。ドキドキする。わくわくずる。

 
さくまNEWS


●2月札幌雪まつりに、キングボンビー雪像登場決定! 制作過程はこちら!

●『桃太郎電鉄12〜西日本編もありまっせー!』は、絶賛発売中!

●井沢どんすけ渾身の一冊!公式ガイドブック『大金持ちになるための桃太郎電鉄12
西日本編もありまっせー!』(集英社)も、絶賛発売中!

●『桃太郎電鉄負けない戦術』(宝島社)、絶賛発売中!

●テツandトモの『桃太郎電鉄12〜西日本編もありまっせー!』のテレビCM放映中
!のはず…。

●都内JR駅に『桃太郎電鉄12〜西日本編もありまっせー!』の大きな駅貼りポスター
登場! 「見た!」の通報よろしく!

●〜桃鉄15周年記念特別番組〜
「桃の陣!」ー西日本オニ退治道中記ー
 GAORAでも見ることができるぞ!
#12★1/31(土)9:15〜9:45

●東京谷中・妙泉寺にて、「貧乏神が去る像」公開中!
 お寺だけでしか買えない「貧乏神が去る像」をぜひ!

●「貧乏が去る(猿)像・カラー版」はコナミスタイルでも購入できます!

●四国高松の鬼無駅ホームにて、土居孝幸オリジナル原画による『桃太郎電鉄』の宣伝
看板公開中!



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