9月23日(火)

 午前8時。
 身体がだるい。眠い…。
「きょうは1日、休日にしよう」と決めて、気を緩めると、風邪の引きかけのような体
調になってしまう。
 仕事を始めると、体調不良がピタッと停まる。
 私の場合、仕事が精神安定剤なのか?
 いくらなんでも、それはイヤだなあ…。

『桃太郎電鉄U(仮)』の仕様書の直しを始めると、体調すこぶる良好なり。

 午前11時30分。嫁と、渋谷の「マ・メゾン」へ。
 ひさしぶりの青空が気持ちいい。
 フレンチトーストのように温かいチーズが乗ったサンドイッチに、コーヒー。
 食後、HMVへ行ったり、東急百貨店に行ったり。あちこち、そちこち。

 午後1時30分。帰宅。
 スカイ・パーフェクTVで「横浜VS広島」戦を見る。
 広島カープは、連勝すれば2位に浮上の可能性もあるので、強い。
 強いチームには、案の定弱い横浜ベイスターズであった。

 せっかく、途中で4−3と逆転したのに、8回裏4−4に追いつかれて、ご丁寧に9
回裏、三塁ゴロに討ち取った球を一塁に大暴投して、その後、あっさり、さよなら負け。
 あまりにも見事。
 今シーズンの横浜ベイスターズのダイジェスト版を見るようだった。

 う〜ん。映画の1本でも見ていればよかった。
 そういえば、昨夜、資料のためにと思って、ちょっと見たジョン・ウェインの『駅馬
車』がついついおもしろいので、最後まで見てしまった。
 1939年の作品だよ。
 西部劇の傑作というよりも、映画史上の傑作といわれるのも無理はない。
 ムダがない。テンポがいい。
 登場人物すべてがわけありの人同士が、おなじ馬車に乗り合わせて、インディアンか
らの襲撃に立ち向かうという、シナリオのお手本のような展開も見事だけど、広い景色
のなかを、小さく走り抜ける馬車のシーンが、気持ちいいねえ。

 後の映画が、ラストでもう一度山場が来る手法を真似ているけど、大平原のロング
ショットが効いているところを真似る映画が最近少ない。

 ライターの友清哲くんが、推理小説の「マイ・フェイバリット・ベスト5」を選んで
ほしいという原稿依頼をくれたので書く。
 出版の仕事は最近ほとんど来ないので、アンケートの仕事でもうれしい。
 調子に乗って書いて、まんまと原稿枚数をオーバーラン。
 まいったね。
 書き直しだ。

 午後6時。嫁が外出したので、渋谷東急本店で買ってきた「なだ万厨房」のお弁当で
夕食。

 食後、溜まっているビデオを、立て続けに見る。
 不発の連続に、ちょっと疲れる。

 午後9時。TBSで『ピンポン』を見る。
 原作に忠実に描くのも難しくて、かといって、原作からまったく逸脱した作品にした
ら、どっちらけになってしまう題材なのに、お見事!
 原作の雰囲気をまったく壊さずに、日本映画によくある脱線や、饒舌、冗漫も少ない。
 竹中直人さんが出演すると、どの映画もおなじような雰囲気になってしまうけど、こ
の映画は竹中直人さんを抑え目につかっているのがいい。
 惜しむらくは、シリーズ物にならない原作だってことだけかな。
 いやあ、ひさしぶりにおもしろい日本映画を観させてもらった。

 3連休がもう終わってしまった。
 早いなあ。

 

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