7月15日(火)

 ふご〜〜〜! ふご〜〜〜!
 何度目が覚めても、また眠れる。
 城崎→鳥取→京都→大阪→伊勢の旅の疲れがドッと出てきた。

 午後12時。あっ。もうこんな時間だ。
 嫁もとっくに外出していた。

 ひとりで、裏原宿の「Ojiyan Cafe(オジアン・カフェ)」へ。
 チャーシュー&ネギ。

 午後1時。喫茶店「らぴす」サンで、外出から帰ってきた嫁と合流。

 午後2時。蔵人総合研究所の赤根豊くん、遠山孝司くんが来る。
 毎月恒例、経営のお話。
 もっぱら嫁と、赤根豊くん、遠山孝司くんの3人が話をしているのを脇で聞いている
だけ。
 きょうは、そんなに難しい問題はないようだ。
 それは何より。

 午後4時。読売広告の岩崎誠が来る。
 続いて、土居ちゃん(土居孝幸)も到着。
 柴尾英令くんから「財布が見当たらないので、探してから行きます!」という連絡が
入る。
「また財布、無くしたんかい!」
 本当によく財布を無くす人だ。

 岩崎誠が「次の打ち合わせが午後5時からあるから、柴尾英令さんには会っていけな
いかも。ニコニコ!」
「岩崎誠! 大阪で柴尾英令くんを出し抜いて、お肉三昧したから、柴尾英令くんに会
いづらくて、逃げようとしてるんじゃないだろうなあ!」
「そんなことないですよ。ニコニコ!」
 熱狂的な阪神タイガース・ファンである岩崎誠は、いま箸が転がっても、ニコニコ状
態なのだ。

 岩崎誠とは、貧乏が去る人形のパッケージ・デザインを打ち合わせ。
 今年のお正月に、岩崎誠が、貧乏神の上に乗ったサルをなでて、「貧乏が去りますよ
うに!」と念じて、競馬で万馬券を当てたり、海外旅行に当たったりしたことから、
「貧乏が去る像」を作りたいという話が、完成間際になってきた。

 言い出しっぺの私が実はいちばん信じていないんだけど、岩崎誠を真似て、貧乏神を
なでててから、サルをなでると、いろんな人に本当にいいことが起きてるそうなのだ。
わからんもんだなあ…。
 9月くらいに、東京のお寺で販売されるようなので、その頃にまた続報を。

 午後4時30分。「こんちちわ〜〜〜!」
 柴尾英令くんが到着した。
 岩崎誠の顔を見つけて「岩崎誠さ〜〜〜ん! 但馬屋〜〜〜!」
「ああ、やっぱり根に持ってる! ニコニコ!」
「写真で見ると、やっぱり嫉妬しちゃうなあ!」
「ああ! まずい! ニコニコ!」

 土居ちゃん、柴尾英令くんと、『桃太郎電鉄12〜西日本編〜』の打ち合わせをしな
がら、柴尾英令くんに、VAIOで困っている問題点を解決してもらう。
 どうもコンピュータって、便利にしたい気持ちはわかるんだけど、操作が難しいやり
方を、お客さんに強要し過ぎだと思う。
 こっちは、ギア・チェンジのないゴーカートを運転できるレベルなのに、A級ライセ
ンスを必要とするフォーミュラーカーの運転をさせられるような気分だ。 そのほうが、
速いし、便利なことはわかるけど、私にはそんなの操縦できないよ。

 午後6時45分。私、嫁、土居ちゃん、柴尾英令くんの4人で、新宿の紀伊国屋書店
へ。
 ぴっころの武田学くんと、待ち合わせ。
 あれ? いつのまにか、うちの娘が現れたぞ!
 むむむっ。おいしいものを食べに行くのを嗅ぎ取られたか!

 午後7時。新宿伊勢丹の近くの「しゃぶしゃぶの木曽路」へ。

「オレは、やっぱり赤いお肉が好きだなあ!」と、柴尾英令くん。 「わかった、わかった! 柴尾英令くん! 絶対、但馬屋に連れて行くから!」  どうも、先日大阪で食べた但馬屋のお肉の反響は、ちょっと大きすぎる。  井沢どんすけにまで、メールで、但馬屋行きを宣言されてしまった。  でも、井沢どんすけは、『京都M』をごちそうしてあげるよ!と言ってあるのに、 ちっとも来ないんだもんなあ。  午後9時。土居ちゃんは『桃太郎電鉄12〜西日本編〜』のイラストの締め切り ピ〜〜〜ンチ!のために、帰る。  私、嫁、娘、柴尾英令くん、武田学くんの5人で、「ぶらうに〜」へ。  あれこれ世間話。  元ハドソンの武田学くんなので、いまでもゲーム業界の話は、私よりもよく知ってい る。ゲーム・クリエイターというのは、ゲームを作るのに忙しくて、あまり業界のこと など、わからないものだ。  武田学くんのいまの仕事もあれこれ聞く。  ディズニー・マニアの武田学だけあって、いまの仕事は、天職のようだ。  午後10時30分。帰宅。  おおっ! 『旅』(JTB)編集部の入江一也くんが、8月号臨時増刊『宮脇俊三の 旅』を送ってきてくれた。  宮脇俊三さんの追悼号だ。

 うーーん。会ったことはない宮脇俊三さんの文章から滲み出てくる人柄の素晴らしさ が、追悼号ということもあって、いろいんな人の口から、私が想像していたどおりの人 だという談話が次々に出てきて、泣ける。  私の場合、あまりにも好きな人には、夢が壊れるといけないので、会わないようにし ているけど、司馬遼太郎さんに続いて、会っておけばよかったと悔やまれる人だ。

 

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