6月28日(土)

 わっはっはっは。私のVAIOは、PCB−V505S/PBではなくて、PCG−
V505S/PBなんだってさ!
 わかる? さくまにあのみなさんにメールで指摘されても、しばらくどこが違うかわ
からなかったよ!

・PCB−V505S/PB

・PCG−V505S/PB

 3文字目の「B」と「G」の違いかい!

 だから私にVAIOの「鉄腕へなちょこクン」を作らせてくれよ!
「鉄腕へなちょこクン」は、私のような人間でも、楽につかいこなせるVAIOだ! 
SONYさんが作らせてくれないかなあ。
 絶対、爆発的に売れるVAIOを作れるぞ!

 きょうも朝から、PCG−V505S/PBと格闘。
 どこをどういじったのか、いつの間にか、デスクトップの絵が変わっていた。 だい
たいさ。コンピュータって、たとえば文字フォントのサイズでいうとさ。 文字サイズ
14を、12に小さくしたい場合、12をクリックすると、黙って文字サイズが、12
になるよね。
 こういうのは、メッセージで、「文字サイズが、14から12になりました!」と
言ってほしい。
 タクシーに乗って「新宿まで!」と言って、返事をしない運転手さんみたいだと思わ
ない?

 とかなんとか言いながら、けっきょく嫁の助けを借りて、VAIOで『桃太郎電鉄1
2(仮)〜地方編』の仕様書の手直し。
 当然、仕事のペースはがた落ち。
 原稿を外付けハードディスクに保存しようにも、前と微妙に違うところがあって、格
闘に突入してしまうからだ。
 私にとって、VAIOは、格闘ゲームだ。

 午後12時。嫁と、広尾の「プティ・ポワン」へ。
「プティ・ポワン」の奥様に、いきなり「北海道旅行に、宮本さん、呼ぶのずる〜〜〜
い!」と、言われる。
「へっへっへ! いいでしょう!」と、もちろん答える。

 ほどなく、岩崎誠に、松本みなみちゃん、柊(ひいらぎ)瑠美ちゃんが到着。
 以前、私が出演したラジオ番組『夜もはてぃはてぃ』で、『桃太郎電鉄11』をプレ
イして、上位ふたりを、私が「プティ・ポワン」でランチをおごるという企画があった
の覚えてる?
 けっこうああいう企画って、番組のなかだけで言いっ放しで終わることが多いのが、
私は大嫌いなので、こうして本当にみんなを呼んだのだ。
 まあ、番組を口実に、「プティ・ポワン」のおいしいフランス料理を私も公然と食べ
られるのがうれしいんでね。

 本来なら、1位の渡辺明乃ちゃん、2位の松本みなみちゃんが、有資格者なんだけど、
声優の川澄綾子ちゃん、渡辺明乃ちゃん、松本みなみちゃん、柊(ひいらぎ)瑠美ちゃ
んの4人全員に声をかけた。
 でも声優さんたちなので、4人が揃うスケジュールを取るのが難しくて、きょうはふ
たりだけ。

 岩崎誠も、「プティ・ポワン」は初めてだし、もちろん、松本みなみちゃん、柊瑠美
ちゃんも初めてなので、緊張の面持ち。

 でも、いきなりソムリエの岩崎さんが、阪神ファンで、名前も岩崎誠とおなじという ことで、意気投合してしまったので、みんなの緊張がほぐれた。

 あとは、「プティ・ポワン」のおいしい料理に舌鼓。

 仔牛の何ていったけかなあ。  タマネギと、仔牛と、クリームソースと、ご飯を混ぜ合わせて食べる料理、あれが抜 群においしかったあ! 実は嫁が注文した料理だったんだけど、半分近く食べちゃったよ!

 松本みなみちゃんは、うちの娘とおない年だし、柊瑠美ちゃんは、びっくりするくら いのゲームマニアなので、楽しく話ができた。  夏休みには、『桃太郎電鉄12(仮)〜地方編』のテスト・プレイに来てくれること になった。

 午後3時。帰宅。  スカイ・パーフェクTVで「横浜VS阪神」戦を観戦。  阪神相手に、14連敗中。  それが、15連敗に記録が伸びただけ。  それでも、川村投手の好投、試合中盤で1点差までに追い上げる粘り強さなど、いま までになかったいい要素は、ちらり、ちらりと見受けられた。  過渡期だねえ。ほんとに。  午後6時。嫁と、新宿2丁目の「映像テクノアカデミア」へ。  1ヶ月前にスタートした「小池一夫塾」の、きょうが私のゲーム科の授業の初日。  と言っても、受講生は、なんと4人! 「小池一夫塾」だから、原作コースは定員オーバーするほど大盛況で、人数を分けて講 義するくらいなんだけど、まあ、「小池一夫塾」のなかのゲーム学科といわれても受講 しづらいよなあ。  でも、私としては4人という人数のほうが、話がしやすいし、全員の希望に沿った授 業がしやすいで、助かる。  おまけに、アシスタント代わりに、コイズミリュウジが来てくれたし、作画担当の岡 崎武士(おかざきたけし)くんも来てくれたし、小池一夫師匠の天野顕仁マネージャー も来てくれたので、嫁も数に入れると、教室には、8人と、非常に和気藹々の雰囲気と なった。

 ひとりひとりに、希望を聞くと、「ゲームを作りたい」「売れるゲームの作り方を学 びたい!」といった感じだし、メンバーも有名ゲームメーカーの営業さんがいたり、有 名ゲーム・デザイナーのアシスタントくんなので、いきなり新作ゲームをいっしょにそ の場で作ることにした。  はっはっは。大胆な授業でしょ?

 私が5年前から、何度も作りかけては、ペンディングにしていた題材があるので、そ れを小池一夫師匠のキャラクター言論にのっとり、作り始めたら、これがなんと! 4 人のうちのひとりのちょっとした意見がきっかけで、みんなが「こうしたらどうです?」 「ああしたら、どうですか?」と活発になって、とうとうずっと超えられない壁を突き 崩せそうになった。  これには、私のほうが、びっくり。  たぶん、本当にゲーム化できそうだよ!  うまく行って、「小池一夫塾」で、ゲームが1本発売できたらいいな!と思っていた だけに、現実になるかも。  午後8時30分。講義終了。  講義というよりも、ふだんのゲーム作りのアイデア会議とおなじノリになってしまっ たよ。  しばらく、東北新社の方と、天野顕仁くん、コイズミリュウジと雑談。  午後10時。気分のいい授業だったので、嫁と家まで歩いて帰る。  家につく頃には、汗びっしょり。  でも何だか、きょうみんなで話し合ったゲームの仕様書を書き始めてしまいたい気分 だ。  毎月の「小池一夫塾」がちょっと楽しみ。

 

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