3月11日(火)

 あっ。ここは東京の家か。
 すっかり、身体が京都になっている。

 午前7時。『桃太郎電鉄12(仮)〜地方編』の手直し。
 毎日、手直しばかりしているように思えるだろうが、直すところは、たくさん
ある。特に新しいイベント、新しいカードには、思わぬ落とし穴、行き止まりが
待っているので、手直しは多い。
 今回、新しいカードを増やしたし、何より『地方編』が1本加わっているので、
思わぬ見落としは、いくらでもある。

 たとえば「乗り物に乗って、3マス移動」という仕様書があったとする。
『桃太郎電鉄』をやってくれている人なら、汽車、リニア、フェリー、ヘリコプ
ターなどは、即座に浮かぶ。
 でも『桃太郎電鉄』の仕様書となると、通常のサイコロを振る、鈍行列車と、
サイコロ2個振る、急行カードの急行列車は、別物だ。特急カードも違う。新幹
線とのぞみはいっしょだろうと思うかもしれないが、デザインが違うので、別物
の扱いになる。

 さらに、サミットカードをつかったときに、誰かが銀河鉄道にいる場合、ロケ
ットで帰ってくる。このロケットを見た人は、少ないだろう。
 牛歩カードの牛は、乗り物なのだろうか?
 ペペペマンは、移動するカードをくれるから、乗り物なのか。

 これらひとつひとつに、自動車の部品のボルトとナットをどこにいくつつかう
かをちゃんと記入していかないと、ゲームは動かなくなる。

 50歳の私には、年々つらい仕事になってきている。
 しかもゲームというのは、二度と規模を縮小できない運命にあるものだ。

 午前11時45分。嫁と、築地の松竹スクエアビルへ。

 テンユウの杉沢義文さんと会って、情報交換。  お金で買えないものは「情報」だから、足で稼ぐしかない。  しかも、いつも「情報」は、流れる雲のように流動的だし、少ないデータから 推測すると、間違った「情報」になる。  私と杉沢義文さんが会話すると、いつも「コンピュータは面倒だねえ!」とい う会話になるが、2人程度の同意は「情報」ではない。  世間のレベルで、考えないといけない。  そういうものだ。  杉沢義文さんが、部下にフラッシュをつかった企画書を要求しておきながら、 自分のパソコンにフラッシュをインストールしていなかったので、見ることがで きない!と、騒いだ話は笑える。  午後1時。築地のハドソンへ。  本日は、月に一度の宣伝会議。  メンバーは、ハドソンから、大里幸夫専務、梶野竜太郎くん、藤原伸介くん。  対する熊さんチームは、私、嫁、土居ちゃん(土居孝幸)、柴尾英令くん、読 売広告の夜の帝王・岩崎誠(片寄った情報)。

 大里幸夫専務の怪しくて、胡散臭くて、大雑把な企画(正しい情報)を元に、 みんなで細かく論議していく。ははは。  仕事の基本は、つねにお客さんがほしいものは何か?  それを突き詰めて行くしかない。 「自分はこうしたい! ああしたい!」と言ったところで、お客さんが欲してい なかったら、それまでである。  たとえば、記者会見というのは、おたく向けのゲームで、作者がおたく人気が あって、有名な声優さんを起用するなら、必要だけど、『桃太郎電鉄』のように 年中行事のように発売されるゲームに、記者会見は必要ない。  今さら、私と土居ちゃんが出るより、ゲスト怪獣を画面で見せたほうが、お客 さんにとっては大切な情報だろう。  意外と、メンバー全員の宣伝に対する考え方が似ているので、話は早く、今後 の課題がすんなり決まって行く。  午後4時30分。銀座三原橋の喫茶店「ガルリ・カフェ」へ。  私、嫁、土居ちゃん、柴尾英令くん、岩崎誠。  先日見つけたおいしいモンブランケーキをみんなで食す。  てっきり、1個食べ切っていいのだろうと、連打! 連打! 連打!と、食べ ていると、横から嫁の「ストップ!」が、かかった。3分の2は、私が食べて、 3分の1は、嫁が食べるそうだ。  だから、注文したとき、嫁だけケーキを注文しなかったのかあ!  トリックだなあ。どこがトリックじゃい!  午後5時。土居ちゃん、柴尾英令くんから、「きょう、『ニュースステーショ ン』に、横浜ベイスターズの山下大輔監督が出ますね!」と言われて、「えっ?  それは知らなかった! 土居ちゃん、柴尾英令くん、あとでまた新宿で会おう!」 と言い捨てて、タクシーに飛び乗る。  午後5時30分。自宅へ。  わっはっはっは。『ニュースステーション』を録画するためだけに、自宅に戻 ったのだよ! 笑わば笑え!  ついでに、ちょいと仕事。  午後7時。嫁と、新宿の「銀座アスター」へ。  たまには、ゲームの話でもするべ〜!と、ゲーム業界の人たちに声をかけて、 集まってもらった。 (年寄り順) ・田森庸介さん(『ポポロクロイス物語』) ・土居ちゃん(『桃太郎電鉄』) ・柴尾英令くん(『レナス』、『レガイア伝説』、『桃太郎電鉄』) ・とみさわ昭仁くん(『ポケットモンスター・ルビー&サファイア』) ・柿添尚弘くん(『エバークエスト』) ・小林千尋くん(ジニアス・ソノリティ取締役) ・南治一徳くん(『どこでもいっしょ』、『しばいみち』) ・中野渡昌平くん(ナムコ勤務)

 小林千尋くんは、毎度日記でもおなじみな人だけど、『ドラゴンクエスト』の プログラマーとして有名な山名学くんの会社の重役さん。  中野渡昌平くんは、ナムコという会社はどのゲームを作っているかは公表して はいけないことになっているので、秘密。実はパックマンの開発者(嘘)。パッ クマンが発売されたのは、1980年だから、中野渡昌平くんは、当時4歳であ る。ゲームも歴史が長くなってきたもんだ。  それぞれのメンバーのゲームの裏話や、「田森庸介さんの次回作はまた遅れて いるの?」などとイジメながら、あれこれ業界話。  午後9時。そのまま二次会へ。  土居ちゃんは、『桃太郎電鉄12(仮)〜地方編』の絵を描かなきゃと、一次会 で帰る。おっ、真面目だ!  田森庸介さん、とみさわ昭仁くんも帰る。  年齢順からすると、きれいに年寄り順に帰ってしまったが、私は残る。ははは。  行きつけの「ぶらうに〜」へ。

 南治一徳くんが、佐賀県出身と判明したものだから、九州の覇王を任じる柴尾 英令くんが大喜び。 「佐賀は田舎ばい!」と、愛情いじめ攻撃!  柿添尚弘くんが、生まれも育ちも東京なのに、沖縄の人に間違われるという話 にも、大笑い。間違われるどころか、沖縄の人と信じきって話し掛けてくる人が 多くて、「いえ、東京です」というと、「じゃあ、お父さんが沖縄?」と言われ るくらい、東京生まれを信じてもらえないそうだ。  たしかに、そういう風貌。  最初のうち、ネットワーク・ゲームの話をしていものの、後半は、ひたすら食 い道楽の話。  食べ物の話というのは、好物は誰にでもひとつはあるので、共通の話題になり やすい。もちろん、柴尾英令くんの「納豆は食い物ではない!」公演も出し物と して登場したのは、言うまでもない。  午前0時30分。気がつけば、午前0時を過ぎていた。帰らなければ。  いつもと違う脳の部分をつかったようで、心地よい疲労。  また少人数での集会は開こう。  きょうは今後の「ミニ笑止会」の予行演習みたいなものだ。 「笑止会」は人数多すぎて、しゃべれないもんなあ…。  午前1時。私と嫁は、みんなと別れて、帰宅。  眠いのに、録画しておいた『ニュースステーション』を見るのが、大変。山下 大輔新監督の生出演も大事だけど、昨今のイラク問題は、日に日に変わって行く ので、つい最初からじっくり見てしまう。  寝たのは、午前3時過ぎ。

 
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