2月27日(木)

 午前9時30分。近所のガソリン・スタンドのお兄ちゃんがやって来て、ニッ
サン・シルビアのバッテリーを持って行ってもらう。
 スタンドで、バッテリーの充電をしてもらうのだ。
 まったく、明日の私の部屋の雨漏り防止工事のために、ニッサン・シルビアを
ちょっと動かすというだけで、連日大騒ぎだ。

 午前11時。嫁と、渋谷の東急百貨店の裏の松涛(しょうとう)1丁目へ。

 松涛という所は、漫画家の江川達也くんの豪邸を始め、高級外車が3台入る駐
車スペースがあるような家が当たり前、外から玄関が見えないような超豪華邸宅
が立ち並ぶ場所だ。
 骨董品屋さんも、家具屋さんも、いかにも松涛の城下町のお店といった感じで、
目が飛び出るような品物を平然と売っている。

 そんな場所にあるランチのお店というので、期待して行ったら、これがごくふ
つうの専門学校の食堂みたいなお店。
 ありゃりゃ、とっとっととと…。

 店内は新築できれいだし、おしゃれといえば、おしゃれ。
 期待してさえ行かなければ、「けっこうきれいなお店じゃないか…」ですむの
だが、どうにも「松涛1丁目」という言葉に対して、固定概念を持って臨んでし
まった私には、容易に平常心でお店を判断することができなくなっていた。
 こういう感想はお店に対して、面目ない。

「鶏肉と新ジャガの水炊き風ご飯 800円」を食べたのだが、じゅうぶん原宿
の若者が行くようなカフェの味だとは思う。
 正しく評価してあげられないのが、申し訳ないので、今回は、お店の名前を書
かずにおく。

 午後1時。帰宅。
 土居ちゃん(土居孝幸)が到着して、『桃太郎電鉄12(仮)〜地方編』のイラ
ストの打ち合わせ。

「あれ? 柴尾英令くんは?」
「午後2時に来ることになっているんだけど、マップが完成しないんで、午後4
時くらいになりそうだって!」
「じゃあ、ちょっと会えずに帰ることになりそうだな」
「どうせだから、昨日、浅草キッドの水道橋博士夫妻からもらったジーゲス・ク
ランツのケーキをオレたちだけで、食べちゃおうか!」
「はっはっは。いいのかな!」
「少しだけ残してあげればいいだろう!」
「そうですね!」

 あれ? 何やら、嫁が笑いながら、ジーゲス・クランツのケーキを持って来て
くれたぞ! 昨日から思っていたけど、やけに大きい包み紙だったのだ。
「え〜〜〜? 何で土鍋なの?」
「え? ケーキじゃないの?」
 なんと! ジーゲス・クランツのケーキが、ひとり用の土鍋のような大きさの
器のなかに入っているではないか? ジーゲス・クランツって、ドイツ仕込みの
洋菓子屋さんじゃなかったっけ?
 土鍋のフタを開ける!
 で、でかい!

 ぎっしりケーキが埋まっている。  チョコーレートケーキのようだ。  う〜ん。しっとりとした上品なチョコレートケーキだ。  あっ。栗まで入っているぞ。  あっあっあっ。思わず、柴尾英令くんの分まで、あっあっあっ、いかん、いか ん! いいことにしよう! はっはっは。 「おいしいなあ、これ!」と、土居ちゃん。 「柴尾英令くんには、悪いがおいしい」  一応、8分の1くらい、柴尾英令くんに残してあげた。  土居ちゃんとは、『地方編』の決算画面のパーツを何にしようか?とか、毎月 カレンダーをどんな絵にしていくかとか、COMキャラの新キャラの描き直しを 要求したり。  午後3時30分。「最近、風邪を引くと治りが遅くて…」と、体調不良の土居 ちゃん(土居孝幸)が帰る。  午後4時。嫁と「らぴす」サンで、コーヒー。  ガソリン・スタンドのヴィンテージ・カー・マニアのお兄ちゃんが、ニッサ ン・シルビアを届けに来てくれた。  うむ。今後何かあったら、シルビアのことは、彼に頼もう。    午後4時30分。「ひえ〜〜〜! 『桃太郎電鉄U(仮)』のマップの手直し に時間かかりましたあ!」と、柴尾英令くんが到着。  ふたりで『桃太郎電鉄U(仮)』のマップを見ながら「柴尾英令くん! ここ と、ここを赤マスにするとおもしろいよ!」 「ひで〜〜〜! この都市でサイコロ1が出たら、全部赤マスじゃないですかあ!」 「サイコロ2が出ても、3ヶ所が、赤マスだよ!」 「もっとひどいじゃないですか!」 「3、4、5、6。サイコロの出目のうち、3分の2は、何も関係なく飛び越え られるよ!」 「ひで〜〜〜!」 「その代わり、こっちは青マスだらけの路線にしてあげよう!」  もう何10回、『桃太郎電鉄U(仮)』のマップを作り直したことだろう。  これでもまだ、実際に電車が走るようになると、目的地の位置、☆印カード売 り場で売っている進行系のカードのメニューによって、まったく違う感触のゲー ムになってしまう。  この辺のことは、いくら机の上で議論しても、実際に動かしてみないことには、 何が起きるかわからない。  早くマップを完成させて、物件を買えるようにして、進行系のカードを買える ようにして、テスト・プレイをくりかえすしか、方法はない。  テスト・プレイの数が、そのゲームの良し悪しだ。  午後5時30分。怪しいマスク姿の井沢どんすけが到着。  風邪を引いたらしいのだが、どう見ても花粉症用のマスクである。  しかもメガネの小ささと、マスクの大きさのバランスが妙に悪い。

「井沢どんすけ! 判子を貸せ! 『桃太郎電鉄U(仮)』の印税契約書だ!」 「はい!」 「…と、見せかけて、ほら〜、ここにある鎌倉の高台にある200坪の豪邸、推 定4億5000万円の豪邸購入契約書に、判子を押してやる〜!」 「うげっ! や、や、やめてくださいよ〜〜〜!」 「おまえが、ちゃんと契約書を読んで、自分で判子を押さないからだよ!」 「あ〜〜〜、びっくりしたあ!」 「いつか、絶対豪邸を買わせたる!」 「やめてくださいよ〜!」

 午後6時30分。私、嫁、柴尾英令くん、井沢どんすけの4人で、麻布十番の 餃子専門店「点天(てんてん)」へ。 「あっ。柴尾英令くんにジーゲス・クランツのケーキを食べさせてあげるのを忘 れた!」 「何っ!」 「はっはっは。明日、柴尾英令くんの分を私が食べてあげるよ!」 「この親父〜〜〜!」  六本木の住民・コイズミリュウジも合流。  コイズミリュウジと柴尾英令くんといえば、柴尾英令くんの日記で、コイズミ リュウジの映画館でのマナーが悪いと、ネタにされたことで、楽屋的エリア界隈 で話題になっている関係である。  柴尾英令くんというのは、かわいいと思っている人は、日記でおちょくる。  本当に嫌いな人のことは、日記に書かない。  だから、愛情を持って、コイズミリュウジに、映画鑑賞中に、携帯電話を開い て灯りを洩らすな! パンを食べて匂いを広げるなよ!と、アドバイスしたのだ った。  その日記を読んだ井沢どんすけが、コイズミリュウジに「ダメだよ! 日記に ああいう風に書かれたら、ここに来るのに、携帯電話を耳に当てて、パンをかじ りながら、やって来なきゃ!」と言い放つ。  あいかわらず、敵に回すと恐いが、味方にするともっと恐い男である。

 焼き餃子、おろし餃子、坦坦餃子、にんにくの丸揚げなど、宴会ペースで、ば くばく食いまくる。  やっぱり人数が多いと、いろんな種類の餃子を食べることが出来て楽しい。  午後8時。「オレは忙しいから、ヒマなやつらだけで実の無い会話でもしてな っ(嘘)!」と言いながら、井沢どんすけだけ帰る。  本当は『週刊少年ジャンプ』連載の「じゃんぶる」が締め切り。  売れっ子です。井沢どんすけ先生。  今年の長者番付で井沢どんすけ先生の名前を探そう(嘘)!  おなじみ麻布十番の喫茶店「ピラミデ」で、井沢どんすけ大先生の教えに従っ て、くだらない世間話などをうだうだと…。  午後9時30分。帰宅。  お仕事用の掲示板を覗いたら、あれまあ!  きょう土居ちゃんといっしょに会話しながら直した目的地駅の変更の仕様書が、 誤植だらけになっていたとの報告が札幌から入っていた。  やっぱり、急いで原稿を送ってはいかんねえ! 「必ず原稿は見直すこと!」  いつまでも、この基本はつきまとうものだ。  そんなわけで、今夜はその誤植の手直し。とほほ…。  …と思ったら、札幌開発チームが送ってくれたエクセル・データのMAPが大 きくて、受け取れない。  10分待っても、12%ととか言っている。  せっかちな私は、つい「キャンセル」を押す。  すると、メールサーバのパスワードを書けとか何とか言われる。  そんなの知らんよ。  また「キャンセル」を押すと、さらに何とかのパスワードを入れろと言われる。  完全に大混乱モード。  とにかくシャットダウン。  日記を嫁のマックに送れず、夜が更けて行く。  とほほほほほほほ…。ぐっすん。

 
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