8月3日(土)

 午前7時。まだ体調不良。喉が痛い…。
『桃太郎電鉄11(仮)』の手直し箇所が終了しないので、やっぱり朝から、つ
い仕事をしてしまう。
 昨夜の自己暗示は、5時間程度で切れてしまった。

 でも今年は何度も札幌のスタッフに東京に来てもらって、綿密に打ち合わせが
できたので、大幅な作り直しがほとんど無い。
 早くも終盤の数値のみ直しの段階に入っている。

 午前11時。札幌から、『桃太郎電鉄11(仮)』の最新ロムが届く。
 さっそく、きょうからひとりで、長時間プレイのチェック。
 どんなチェックをしているかは、内緒。
 
 午後12時。嫁と、新宿の「航海屋ラーメン」へ。
 夏はやっぱりここの、清流めんが、いちばん涼しくて、美味しい。
 すだちと梅が入った清涼感は、抜群。
 燻製玉子が、前よりも美味しくなっていた。
 
 午後1時。私だけ、自宅に戻り、『桃太郎電鉄11(仮)』のテスト・プレイ。
 ここからは、ただひたすらに、テスト・プレイを続けるだけである。
 黙々…。黙々…。黙々…。
 黙々…。黙々…。黙々…。
 黙々…。黙々…。黙々…。
 黙々…。黙々…。黙々…。
 黙々…。黙々…。黙々…。

 地味なわけではない。私がひとりで、『桃太郎電鉄11(仮)』をテスト・プ
レイするということは、新しいゲスト怪獣への攻略法を試みるとか、この場面で
☆に願いをカードをつかうとどこに飛びかといった検証をしたり、独走しすぎる
と、どの辺で、どのくらいまでの金余り現象が起きるかといったことをチェック
する。

 ふむふむ。これだけチューニングがよければ、来週から、土居ちゃん(土居孝
幸)、石崎仁英くんを本格的に当番させても平気だな。
 このふたりは、作者の私の顔が蒼ざめるような、奇抜なやり方をするので、チ
ューン人グが安定してこないと、テスト・プレイに加えることができない。
 だいたい、石崎仁英くんの血液A型が信じられないよなあ。
『桃太郎電鉄』は、血液A型4人でやられると、地味な試合展開になることが多
いんだけど、石崎仁英くんが入ると、派手な試合展開になる。

 午後6時。嫁と、ひさびさに近所の和食料理屋「樋口」へ。
 ここ数ヶ月間、行こうと思って、電話を入れると、いつも満員。
 お店が満員なのは、いいことだ。
 …と思っているうちに、真夏になってしまった。
 春ぐらいに1回行ったかなあ。
 まさか今年初めてってことないよな。

 ますます料理は美味しくなっていた。
 私は本格的なグルメではないので、プロ野球にたとえるしかできないのだけれ
ど、速球派の若手投手が、チェンジアップを覚え始めて、おもしろいように打た
せて取れるようになった感じ。
 ピッチングに幅が出てきましたな。
 最後に出た、揚げと新生姜の炊き込み御飯は、おこげも乗っていて、美味しか
った。「お代わりはいかがでしょうか?」に、断るのが、本当につらかった。
 あと一杯が、100グラムだとしても、食べてしまうと、+−200の差にな
るんだよなあ。
 昨日、一昨日と、ご飯を減らしただけで、2キログラムも減った。

 午後8時。帰宅。
 2階の部屋で、左のテレビ画面に、テレビ神奈川の「横浜ベイスターズ対中日
戦」を流し、右のテレビ画面で、『桃太郎電鉄11(仮)』のテスト・プレイを
続ける。

「あ〜、やばい、やばい!」と叫ぶと、嫁が心配する。
 でも『桃太郎電鉄11(仮)』のことではなく、横浜ベイスターズのほうのこ
とである。
 横浜ベイスターズは、いつになく順調に点を重ね、5対2で勝利。
 何で、食い入るように真剣な眼差しで見るときは、まったく点が入らなくて、
きょうみたいに、ほとんど試合の流れを追えず、テスト・プレイに没頭するよう
なときにかぎって、鮮やかな勝ち方をするのだ。

 なおも、『桃太郎電鉄11(仮)』のテスト・プレイ。
 15年目ぐらいで、総資産が、400億円を突破した。
「上手いもんだね!」と思うが、自分が作ったゲームで自慢して、ど〜する。

 黙々…。黙々…。黙々…。
 黙々…。黙々…。黙々…。
 黙々…。黙々…。黙々…。
 黙々…。黙々…。黙々…。
 黙々…。黙々…。黙々…。
 今夜は、ひたすら『桃太郎電鉄11(仮)』のテスト・プレイ。
 
さくまNEWS

●9月21日(土)午後7時開演 浜離宮朝日ホール(築地)全席指定6000円
アマデウス・アンサンブル東京--バッハを弾くよろこび、聴くたのしみ--」


※業界の方で鑑賞希望の方は、うちの嫁まで、8月31日(土)までにご連絡ください。
 メールはこちら→sakumacb@za2.so-net.ne.jp

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