6月15日(土)

 午前11時。嫁と原宿へ。
 ゴールデン・ウィークに、『週刊ヤングサンデー』編集者の石川享くん
から、もらったアロハ・シャツが気に入ってしまったので、時ならぬ、ア
ロハ・マイ・ブームに突入してしまった!
 本日も、原宿にて、アロハを購入。
 ビンテージもののアロハ、15万円を購入せずに、500円のアロハを
購入。
 はっはっは。誤植じゃないよ。500円! 五百円。
 原宿は、こういう値段の安いお店がゴロゴロしているので、安くていい
服がいくらでも手に入る。ハンガーなんて、無料でもらい放題だよ。

 アロハは、色の黒いやつが着るべきだという頑固な思い込みがあったの
だが、今年は鎌倉で黒くなりかけているので、解禁なのだ。
 人の考えなど、コロッコロッ変わるものよ!

 午前11時30分。霧雨のなか、原宿の「ペルティエ」へ。
 ランチセット。

 帰りは、裏原宿をあちこち覗いて、帰る。
 これだけで、じゅうぶんなウォーキングになる。
 お店が並んでいる場所って、たいして歩いていないようで、けっこう距
離歩いている。
 住宅街のほうが、歩いているようで、たいして歩いていない。
 体感と実測は違うものだ。

 午後1時。帰宅。
 本当に私はメールの返事を書くのが苦手だ。
 最近、少しずつ返事を書くようにしてはいるのだが、圧倒的に少ない。
 量が多すぎるのも確か。
 この日記を始めたのも、メーリング・リスト代わりにと思って、始めた
くらいだ。
 嫁から送ってもらって、メールは全部読んでいるので、返事は期待せず
に、待っていてください!

 少しだけメールの返事を書く。

 午後2時。井沢どんすけが到着。
 井沢どんすけは、この日記ではいつもボケ役であるが、本当は「井沢ひ
ろし」のペンネームで、『月刊vジャンプ』で『デジモンアドベンチャー』
の原作を、『月刊少年ジャンプ』では、『ファイヤーエムブレム外伝』の
原作を書いている、超売れっ子原作者なのである。
 さらに、井沢どんすけ名義で、天下の『週刊少年ジャンプ』で読者ペー
ジ『じゃんぶる』を週刊連載しているのだから、冗談のように書いている
が、鎌倉の高台に5ヘクタールの豪邸建設もあながち嘘ではない。
 TVの「豪邸拝見」を活目して、待て!

 引き続き、柴尾英令くんも到着。
 柴尾英令くんが、「スターバックス・コーヒー」を買って来てくれた。
 井沢どんすけは、いつも手ぶらである。
 他意は、ある。

 柴尾英令くんも、「空気男爵」などというニックネームがついている、
わが桃太郎チームでは、平均的なデブであるが、『レナス』、『レナス2』、
60万本の大ヒット作『レガイア伝説』のゲーム作家である。

 最近すっかりふたりの紹介をせずに、デブだの、簡単な顔だの、書きす
ぎているので、初めて読む人のために、解説してみました。
  
 さて、桃太郎チームのフラット3で、きょうも『桃太郎電鉄11(仮)』の
お仕事。
 といっても、井沢どんすけは最新ロムを楽しそうに、テスト・プレイし
ているだけ。
 ゲームの本質を突くような提言を期待しているのだが、ゲスト怪獣に脅
え、キングボンビーを恐れおののくだけである。
 しかし、めったに出ないはずの「虎につばさカード」が、なぜ井沢どん
すけが黄色いマスに停まると、よく出るのだろうか。
 1/128の確率なのだから、ほぼ10年に一度しか出ないはずなのだ。
 どうも井沢どんすけは、確率通りにならない。

 井沢どんすけが、にゃ〜〜〜とうれしそうに、銀河鉄道カードをつかっ
ている。
 今回の銀河鉄道カードは、とにかく美しいのよ。
『桃太郎電鉄』とは思えないよ!
 私と柴尾英令くんは、カードのありとあらゆる場面に対応するメッセー ジを書きまくる作業。これが過酷なのよ。  カード交換カードで、自分がウィルスカード持っているのに、ほかのプ レイヤーから、さらにウィルスカードをもらって来て、2枚持ちたい人… そんな人、99.999%いないと思っていても、可能性があるかぎり、 対応して、そこにメッセージを入れないといけない。  しかもウィルスカードは、とても強烈なカードなので、お客さんのぎり ぎりの痛みを考えてあげて、1枚しか持てないようにしてあげている。  それもさりげなく、恩着せがましくならないように、コンピュータ用語 臭くならないように、セリフを入れていかないといけない。  ほかにも、食品乗っ取りカードで、水産物件を乗っ取ろうとした場合と か、テレポートカードで、ボンビラス星にいる人の近くに行こうとする人 に対して、メッセージを入れないといけない。  こういうレアな場面を、重箱の隅を突くように、探し出してくれる札幌 スタッフもすごいんだけどね。  柴尾英令くんといっしょに、メッセージをガシガシッ書きまくったのだ が、「プロアトラスW」のインストールをしてもらうことも忘れない。  今度の「プロアトラスW」は、本当に、日本の隅々まで、めぼしい建物 の名称まで載っているので、人の家の住所さえわかれば、道を聞かずとも、 間違えずにたどり着くことができる。  地図は、ずっと見ていて、まったく飽きない。  柴尾英令くんは、私の旅日記を「プロアトラスW」で、場所をたどりな がら、読んでいるそうな。正しい使い方だなあ。  午後6時。麻布十番の餃子専門店「点天(てんてん)」へ。  メンバーは、うちの家族3人。柴尾英令くん。井沢どんすけ。  そして麻布十番であるからして、菅沼真理(通称:すがねまチャン)さん がいないわけがない。 「あら〜〜〜、どんちゃん! しばおシャ〜〜〜ン!」  菅沼真理(通称:すがねまチャン)さんは、最も今日的なお仕事・WEB デザイナーの女社長さんである。  たまには、すがねまチャンもちゃんと紹介しておかないとな。
 総勢6人になったので、いつも注文できない、変り種の餃子を次々に注 文する。  大勢だと、少量ずつ、多品目食べられるので、うれしい。  餃子グラタン、坦々(たんたん)餃子、水餃子などなど…。  午後8時。まだしこたま仕事が残っているので、早々、原宿の家に戻っ て、お仕事。  コンピュータ画面を凝視するので、ドライ・アイになりながらも、ノン ストップで、午後11時までお仕事。  キリのいいところまで来たので、ひとまずきょうは、おつかれさま。  明日も、柴尾英令くんと私だけで、残ったお仕事の続き。  井沢どんすけは、売れっ子原作者さんなので、執筆&打ち合わせで、欠 席!  今夜「プロアトラスW」を触ると、寝られなくなるので、とにかく、ま ず寝る!
 

-(c)2002/SAKUMA-