5月13日(月)

 昨日ビデオテープを飲み込んだままのテレビは、今朝になってもカセッ
トが出て来ない。再生ボタンも早送りのボタンも作動しない。

 午前11時。西武新宿線上井草駅前の「細見デンタルクリニック」へ。
どっこい、まだ通っているのである。あの気絶するような痛みの前歯5本
の取り替え工事はきょうを持って、終了したものの、まだ右下に虫歯があ
って、その歯の治療が残っている。
 とにかく今回の目標は、細見院長が「さくまサン! これで全部終了だ
よ!」の声をかけてくれるまで、通い続けることなのだ。
 この歯医者さんに通い始めて、20数年。まだ一度も最後まで、通院を
全うしたことがない。途中で行きそびれてしまう。「完治」という称号を
もらいたい…って、自慢するほどのことでは全然ない。

 午後12時30分。新宿伊勢丹2Fの「アフタヌーンティー」で嫁と待
ち合わせて食事。
 食後、「ビック・カメラ」へ。
 前回日記に書いた、都内なら、午後4時までに買った商品は、その日に
配達は、ヨドバシカメラではなく、「ビック・カメラ」であった。面目な
い。

「SONYの21型テレビデオはここににないんですが、即日配達できる
んですか?」
「いえ、ここにあるものだけ、即日配達になってまして…」
「そうか。困ったなあ。シャープは性能いいけど、使いづらいからなあ…」
「あの…、SONYの21型テレビは…」
 若い店員がパンフレットを開いて、何か説明しうようとしている。
「21型テレビは、これです…」
「……………?」
「……………」
「?」
 説明終了かい。こっちはわざわざSONYの21型テレビデオと指名し
ているんだから、どんな形なのかも知っているんだよ。
 ダメ店員と遭遇した場合は、買わないことにしているので、「カメラの
さくらや」に行って、SONYの21型テレビデオを注文する。嫁は別行
動。
 
 年配の店員だ。最近「カメラのさくらや」は再就職者を雇用しているよ
うだ。その姿勢は賞賛すべきなのだが…。
「あの〜、お客様、いま保険に入りますと、万が一故障した場合も、修理
代を1割割引させていただくシステムが…」
「う〜む…」
「お客様、テレビが故障した場合、修理代を1割安くさせて…」
「そのシステムはわかったから、ちょっと考えさせてよ!」
「お客様、お買い上げいただいたテレビが故障した場合、修理代を…」
「どう考えても、たいしてメリットがないと思うよ、それって!」
 困ったなあ。こういうお店ばっかで。
 変なオプションつけて他店と差別化するより、最初の値段を安くてして、
すっきり買わせてよ! どうも購買意欲を減退させるシステムが多すぎる。

 午後3時。帰宅。
 iアプリ・ゲームの仕様書の手直し。
 早くも、手直しの段階に入れたことは、うれしいかぎり。
 何度も、何度も、メッセージを手直し。
 文章を1行、1文字でも短くならないか、ありったけの頭を雑巾のよう
に、ぎりぎりと絞る。
 クイズ問題も追加する。
 昨年まで作った問題数300。
 今年に入って、ストックしていた問題が、40問。
 400問に到達したいんだけど、難しいなあ。
「厳選された問題」を標榜すると、自分の首を絞めるなあ。ははは。

 午後6時30分。嫁と、麻布十番の居酒屋「あら喜」へ。
 合鴨の串焼き、帆立とアスパラガスの味噌和え、穴子の白焼きなどを食
べながら、このお店のリリーフエース、焼きおにぎりに味噌汁で、しめる。

 午後8時。麻布十番の主・菅沼真理(通称:すがねまチャン)さんと、
「ピラミデ」でお茶。昨日の横浜ベイスターズ対中日ドラゴンズを、愚痴
まくる。5位と6位のチームを応援する者同士では、会話が弾まない。
「でも、さくまサン、ベイは昨日、2点取ったんですよね。ホームラン?」
「たしか中日のエラーだったと思うよ」
「中日も、もうっ!」

 午後9時。帰宅。
 たぶんiアプリ・ゲームの仕様書は、完成したと思う。
 直せばきりがないけど、まずこんな感じだと思う。
 でもよく考えたら、これってまだ企画書提出の叩き台を書けばいい段階
だったんだよなあ。何も仕様書をこまかく完成させる必要がなかった。
 でも、ラフ・スケッチを何回も重ねてもねえ。
 一度、完成させると、見えてくることのほうが多いから、やるからには
実戦のつもりでやるのが、いちばんいい。
 完成させておけば、企画がポシャッても、ほかからの依頼に答えること
ができる。そういう風に先輩たちから、教育を受けて来ている。

 今夜は、捨てたい病が、微熱程度に発症したので、部屋の紙類、燃えな
いゴミをあれこれ集め始める。調子に乗って、必要なものまで、捨てない
ようにしないとなあ。景気良く捨てると、部屋が妙に広くなるから、無理
してたくさん捨てて、後で後悔するんだよなあ。
 

-(c)2002/SAKUMA-