4月7日(日)

 午前中は、『桃太郎電鉄11(仮)』の仕様書作り。
 きょうは、寒いね。

 午後12時。家族3人で、新宿のとんかつ屋さん「王ろじ」へ。
 とんかつ屋に行っておきながら、とんサンドイッチと、かすかなる抵抗。
サンドイッチでもとんかつなら、カロリー高いよなあ。
 それにしても、このお店のソースは、絶品だなあ。
 ソースせんべいとして、つかったら、美味しいだろうなあ…。

 午後1時。「カメラのさくらや」で、デジカメの買い替え。
 何しろ、この日記でほとんど毎日つかっているので、消耗度が激しい。
 この4年間で、5台目くらいのチェンジだ。
 ところが、新製品のファイン・ピクスは、またしても充電方法が変わっ
ているではないか! 今までは、アルカリ電池を充電する方式なのに、今
度のはアルカリ電池はつかえないというではないか。カンタンに方式を変
えるなよなあ!
 お店の人の説明によると、軽量化、縮小化のために、バッテリーカード
方式になったというんだけど、お客さんのこと、まったく考えていないよ
な。ほかのデジカメに買い換えるきっかけになってしまうぞ。
 嫁はひとつの機種を決めたら、絶対変えないタイプだからいいようなも
のの、それでもひとつ前のタイプを買っていたぞ。
 スマートメディアとか、メモリーステックとかも統一してほしいよなあ。

 午後2時。成城学園前駅へ。
 駅前の喫茶店「風月堂」で、霊能者&漫画家の岩崎摂さんと待ち合わせ。
 4人で、至生会第二病院へ。

 なんと、この病院に、あの『ポポロクロイス物語』の原作者・田森庸介
さんが入院しているのだ。
 田森庸介さんのホームページ日記を読んでいる人なら、田森庸介さんの
日記が3月9日に入院するところまでを知っていると思う。私も人づてに、
病名は胆石と聞いていたから、せいぜい2週間ほどの入院で、ホイッと出
てくると思っていた。
 ところが、私が四国遠征から帰って来ても、日記が更新されないではな
いか。
 まさか、大変なことに!?

 というわけで、きょうは4人で、田森庸介さんのお見舞いにやって来た。
 すでに、容態のほうは、いいと聞いていたので、安心して来たわけだけ
ど、お見舞いに来ることを、田森庸介さんに連絡してなかったものだから、
田森庸介さんのほうが、びっくり。

 結論からいうと、胆石の手術をした後、胆のうが、炎症を起こして、も
う一度手術をするはめになってしまったそうだ。そのせいで、入院が長引
いているようで、いたって元気! なにしろ、ちょうど部屋に入ったとき
には、VAIOで日記を書いていたほどだ。

「田森さん! 早く退院して、例の仕事やろうよ!」
「えっ? あれなら、ここで仕事できるから、資料持って来てくれれば、
描くよ!」
「えっ? 仕事しても大丈夫なんだ。じゃあ、来週の後半にでも岩崎誠と
資料持って来るかな?」
「ねえ、見て! 見て!」と、田森庸介さん、スケッチブックを取り出し
て、入院中に描いた絵を見せてくれた。
 中央に、かつ丼が描いてあって、「早く、かつ丼が食べたい!」のキャ
プションがついていた。
 笑う前に、みんなで「上手い〜〜〜!」と思わず、叫んでしまった。
 元々、絵の上手い人が、心の底から願望を描いているので、迫力満点な
のだ。

 まだ、さすがに点滴だけで食事ができない状態らしいんだけど、それで
もロビーまで、ホイホイ出て来て、みんなと会話。
「う〜ん。女の子がお見舞いに来てくれたのは、初めてだよ〜!」
「ちょっと年齢行ってるけど、大量3人の女の子だ!」
「そうだね。はっはっはあ。うれしいよ!」

 手術で取ったという瓶に入った胆石も見せてもらったけど、大きくて、
量の多いこと。これは大変だ。
「田森さん! 私とおなじ脳内出血で以前、倒れたときに、改心しないで、
脂っこいものばかり食べてたんでしょう?」
「う〜ん。そうなんだよねえ。さくまクンとおなじ病気ばっかだね!」
 私は、脳内出血の前の年に、尿管結石で入院している。
「私はもう、コンビニのご飯は、1年に1回か、2回。ファミレスに行っ
ても、コーヒーとケーキだけで、料理食べてないもん!」
「えらいなあ! でもね〜、ロイヤルホスト行くと、アイデア出るんだも
ん!」
「出てもいいから、脂っこいもの食べちゃダメだよ〜!」

 本当に、40歳過ぎると、日常生活でなまけたことが、症状として、身
体に出て来てしまうから、困ったものだ。

 あまり長居をしてもいけないので、帰ることにしたが、田森庸介さん、
私たちを見送るために、点滴をガラガラ引きずりながら、玄関近くまで来
てしまった。
「田森さん、病室に戻らないと!」
 それでも、田森庸介さんったら、柱の影から『巨人の星』の明子姉さん
のように、こっちを見て、手を振っている。
「田森さん、こっちが帰りづらくなっちゃうよ〜!」
 もう1ヶ月も入院しているから、人恋しい時期だよねえ。

 午後5時。新宿に出て、家族3人で「夢てらす」で、広島風お好み焼き
セットを食べる。
 食後、嫁と娘は高島屋デパートに買い物に。
 私は横浜ベイスターズ対巨人戦を見るために、自宅へ。

 自宅に戻る必要なかった。
 ブラウン管からは、見るも無残な映像が次々に映し出される。
「打てない!」「守れない!」「打たれる!」
「打てない!」「守れない!」「打たれる!」
「打てない!」「守れない!」「打たれる!」
 このくりかえしである。
 気がつけば、巨人が16点も点を取っている。こっちは、わずか2点。
 打つ手、打つ手が、すべて失敗するのだから、見事だ。

 もう今シーズンは、巨人の松井に、70本ホームラン打たせるとか、阪
神の井川に3試合連続ノーヒット・ノーランを記録されるとか、裏方に徹
したほうがいいな。

 さすがにショックで、今夜は仕事をする気になれないなあ…。
 

-(c)2002/SAKUMA-