3月31日(日)

 午前6時。起床。
 眠いよ、やっぱり。ははは。
 気になるのは、外の天気。よし、よし。いい天気だ。
 まだ早いので、ホテルからぼんやり瀬戸内海と高松駅の北側に建設中の
サンポートを眺める。思えば昨年4月に高松に来て以来、いろんなことが
あった1年だった。いいことも、悪いことも。
 悪いことのほうは、すべてきょうの「桃太郎電鉄石像」が建つまではと、
ガマンして来たような気がする。
 その石像が、ついに鬼無(きなし)駅のホームを飾る。

 午前7時。全日空ホテルクレメント高松1Fのバイキングで、朝食。
「さくちゃん! ここのパンは美味しいねえ!」と、除幕式の日でも、娘
の興味は食い物かい! でも本当にこのホテルの朝食は美味しい。

 午前8時14分。高松駅。
 除幕式の会場である鬼無(きなし)駅は、高松駅からふたつめの駅なの
で、電車で行く。ただしローカル線だけに、この電車を逃すと、次まで1
時間近く無くて、除幕式の式典に間に合わなくなるのがスリリング。
 午前8時30分。鬼無駅。おお! もうたくさんの人たちが集まってい る。<さくまにあ>の人たちも来ているぞ!  もはやおなじみ、大阪貝塚市から、さくまにあの鑑・高木明光くん。広 島からさくまにあの母・杉田わいんサン夫婦。地元伊予三島から、漫画家 の草加伊織さん。おなじく地元三豊郡のもっこりスイラムくん。今回初登 場は、わざわざ名古屋から来てくれた、新町征太臣(しんまちまさふみ) くん。  あれ? あの顔はどこかで見たことがあるぞ!  あっ。「桃太郎電鉄ジャパンカップ2002」の優勝者・久保正明くん ではないか! 大阪から来てくれたのか! いいね、いいね。  久保正明くんは、あっというまに、<さくまにあ>のメンバーとなかよ くなったようだ。  まずは来賓のみなさんと、ご挨拶。  真鍋武紀さん。真鍋さんは、なんと香川県知事さんなのだ。たしかに出 席予定メンバーに、入っていたけど、公務があれば来れなくなると言われ ていただけに、この出席はすごいことだ。  しかし、きょうはもっとすごい人が出席してくださった。  増田昌三さん。高松市の市長さん。  高松市長さんと言われても、ピンと来ない人が大半だと思うけど、昨年 の成人式に、酔っ払った若者たちが壇上の市長さんにクラッカーをぶつけ たあのニュースの市長さんという言い方をすると「ああ!」と思うでしょ。  その増田高松市長さん。梅原JR四国社長さんに「きょうは桃太郎の扮 装で来て!」といわれて、本当に桃太郎の扮装でいらっしゃった。
 午前9時。梅原JR四国社長さん、県知事さん、代議士さんなどの挨拶 に続いて、私と土居ちゃんもスピーチ。
 午前9時15分。いよいよ除幕式。  さすがの私も除幕式の出席は初めてだ。困ったな。白い手袋をしないと いけないのか。たしかに記念式典というと、みなさん、白い手袋をしてい るなあ。どういう縁起があるのかな。神聖なるという意味の白なのかな。
 私はまだ左手が不自由なので、土居ちゃんに必死に手袋をはめてもらう。 「はっはっは。赤ちゃんに洋服着せてあげるみたいですねえ!」 「ほんとだよ。でも去年だったら、手袋をはめることすらできなかったか ら、進歩したものだよ!」
 そうこうするうちに、除幕式の合図が。  間の悪いことに、除幕式のホームとは反対側のホームに、普通電車が停 車してしまって、報道陣が除幕式の瞬間を撮ることができなくなってしま った。  うちの嫁や、さくまにあのみんなも向こう側から写真を撮ろうとカメラ をかまえていただけに、がっくり。
 わずか30秒ほど、電車の発車を待っていれば、すんだことなんだけど、 式典のコンパニオンさんっていうのかな? 司会のお姉さんが、式の進行 表の時間だけで式典を進めたせいで、こんなことになってしまった。まあ、 大事故というわけでたいした問題ではないんだけどね。  午前9時14分。マリンライナー桃太郎列車、通過。  午前9時15分。岡山、高松観光大使の記念品交換。  午前9時16分。序幕。  午前9時18分。桃太郎機関車、入線。  こういうスケジュール表だったからね。  まあ、しきりが厳しくて、立ち位置から何から、えらそうに小うるさく 怒鳴り散らすイベント会社のような人間がいなかっただけに、のどかでい い式典だったと思う。何たって、高松市長さんの桃太郎の扮装が、この除 幕式の和気藹々のムードを見事に現していた。
 午前9時40分。式典終了。  桃太郎電鉄石像の前で、記念撮影をしたあと、地元新聞の取材を受けた のちに、鬼無駅の北西にある桃太郎神社に場所を移す。  この「桃太郎電鉄石像」の除幕式は、この桃太郎神社のおまつりの日に 合わせたのだ。そのせいで、午前9時からという早い時間での開催となっ た。    桃太郎神社で、『ファミ通』の取材を受ける。
 桃太郎神社のおまつりは、典型的な村まつりのムード。  土俵があって、相撲トーナメント大会が開催されるようだ。  待ってましたとばかりに、みんなが放送作家の福本岳史くんに「福ちゃ ん、出場しなきゃ!」のギャグを浴びせる。 「出場してもいいですけど、太ってるだけで、僕、むちゃくちゃ弱いです よ〜!」と福ちゃんも切り替えす。  午前11時。久本酒店の佐藤社長の車と、タクシーに分乗して、鶴市 (つるいち)町にある、讃岐うどん屋さん「池上」へ。  このうどん屋さんが、すごかった!  まず、営業時間!  よ〜く、数字を見てね!
 昼・午前10時50分頃〜午前11時40分頃。  夕方・午後4時40分頃〜午後5時頃。  びっくりした? 午前中50分。午後20分、合計1日70分しか営業 していないのだ! しかもいずれも「頃(ごろ)」!  こんないいかげんな営業時間で人が来るんかい! 来るんですよ! す でに行列なんだもん。さらに私たちがこのお店に着いたときには、ちょう ど先ほどの高松市長が帰るところだった。 「おいしかったよ〜! 3玉食べてしまった〜! はっはっは!」と豪快。  工事現場のプレハブみたいな所に入って、順番を待つ。  お店の名前も無い。  ただ「池上製麺所」という看板があるので、お店の名前も兼ねているの だろう。  今も小屋のなかでは、製麺中。機械ががっこん、がっこん動いている。
 続いて、驚くのはうどんの値段。  1玉 65円!    麺の値段ではない。かけうどんならば、65円だということだ。  昭和30年ぐらいのラーメンの値段が、この65円だったと思う。ここ は時間が止まっているのか?  そうだ。そういえば、この間の『アド街ック天国』で、高松でいちばん 値段の安いうどん屋さんの映像を流していたけど、ここのことだったのか あ!  たぶん場所がわからないから、まあいいやと思っていただけに、感激!  一応、2玉を注文して、座席を探すが、もちろんない。  困ったなあ。外で座席が空くのを待つかと思って、外に出ると、そこに テーブルがあった。おいおい! 青空の下で食べるんですかい? 食べる んでしょうね。  天気もいいので、青空の下で食べるのも、気持ちいい。  驚いたのは、味!  うまい! 本当にうまい!  1玉65円のほぼ半額である生卵30円をうどんにかけると、何ともい えない天にも昇るようなおいしさ。カルボナ〜〜ラ〜〜〜!
「オレ! 今まで食べた讃岐うどんのなかで、いちばんうまい!」と、柴 尾英令くんが興奮している。     生卵を溶くと、ほどよい半熟玉子になって、これまた、けっこう!  気がつけば、嫁と娘に、味をお裾分けする前に、おつゆまで、ぐぐっぐ いっと飲み干してしまいましたとさ。 「さくちゃん! ずる〜〜〜い!」と、娘。 「あっ。ゴメン! ゴメン!」。  午後11時30分。全日空ホテルクレメント高松に戻る。  ロビーには、放送作家の福本岳史くんの嫁さんが到着していた。  せっかくのチャンスだからと、このあと福ちゃんは嫁さんを連れて、松 山の道後温泉を旅するそうだ。  何たって、放送作家という職業は、嫁さんをほったらかしにするのが商 売というぐらいだから、できるときに嫁さん孝行をしておかないといけま せん。私のかつての知り合いのなかにも、2人ほど、TVの取材で地方か ら帰って来たら、家財道具が一切なくなっていたという人を知っている。  全日空ホテルクレメント高松の喫茶室で、みんなでコーヒーを飲みなが ら、ゆっくりする。 「電車のなかから見ると、あの石像、ちょっと小さいかな?とも思ったけ ど、いざ座ってみると、大きくていいね!」 「除幕式で、あわただしかったから、ゴールデンウィーク過ぎにでもまた、 ゆっくり石像を見に来るかな。首とか、もげてないといいんだけど…」 「いやあ! でも天気もよくて、なによりだったね〜!」 「イベントは、天気がいいのが、いちばんだね!」 「でも今、外は雨が降って来ているようですよ!」 「そりゃ、そうだろう。私(さくま)の仕事が終ったからでしょ!」 「あっ。またか! さくまサンが地方の仕事に行くとき、仕事気分で行く と、ピーカンに晴れて、遊び気分で行くと大雨になるジンクスですよね!」 「うん。もう仕事終ったからね!」 「ほんとに、雨降るもんなあ!」 「はっはっは!」  そんな会話をしていくうちに、ハドソンの梶野竜太郎くんがそわそわし 始める。 「さくまサン! さくまサン! そろそろ電車に乗らないと、まずくない ッすか? 京都に着かなくなっちゃうんじゃ?」 「いや、全然!」 「外が暗くなって来ましたよ!」 「梶野くん、時計見てみれば?」 「えっ!? 午後12時30分? ええっ!? まだこんな時間〜〜〜!?」 「きょうはみんなで、朝6時から動いていたからだよ!」 「あっ。そうか! はっはっは!」  梶野竜太郎くんが、時間を気にするも無理はない。  実は桃太郎チームの内輪の打ち上げパーティは、な、なん、なんと京都 のおなじみ、でも名前は特に秘す「M」でやることになっているのだ。  梶野竜太郎くんは、ここ4〜5年間、この日記とか、土居ちゃん、柴尾 英令くんたちから噂だけ聞かされていて、まだ一度も行ったことがなかっ たのだ。  午後1時21分。高松駅発マリンライナー32号。 というわけで、京都に向うメンバーは、土居ちゃん(土居孝幸)、池毅 (いけたけし)さん、柴尾英令くん、宮路一昭くん、うちの家族の8人。
 午後2時20分。岡山駅着。  午後2時28分。ひかり162号で、京都へ向う。  午後3時49分。京都駅着。 「午後6時に、各自、『京都M』に現地集合ね〜!」といって、解散。  さすがに京都は桜の季節なので、みんながおなじホテルを取れなくて、 バラバラ。  午後5時。うちの家族は、京都の伊勢丹デパートで、買い物をしてから、 京都のマンションへ。  1時間ほど、ベッドにひっくりがえって、TVを見ながら、身体を休め る。  午後6時。家族3人で、『M』へ。  一応、場所がわからない人がいると、困るのでお店の前に立って待って いると、みんなうれしそうな顔で続々と集まって来る。
 池毅(いけ・たけし)さんは、今回京都駅からいちばん遠い、都ホテル に宿泊しているのに、そこからなんと! 桜がきれいだったからと、1時 間以上かけて歩いて来てしまったそうだ。都ホテルというのは、南禅寺の 近くにある。距離感のわかる人は。しみじみ驚いてください。住所はいえ ないけど『M』は、四条河原町より、南にある。 「ボクも、京都第一ホテルから、京都駅を越えて、歩いて来ましたよ!  でもホテル出たとたん、反対方向に歩いて行っちゃいましたけど!」と、 梶野竜太郎くん。 「ぼ、僕も、京都…駅から、歩いて…」  ん? 誰だ!? このゆっくりとしたしゃべり方は?  あっ! サザンオールスターズのベーシスト兼ウクレレ伝道師のカズ坊 (関口和之)ではないか!  除幕式に来ないで、何でここにいる〜〜〜! 「へへへ。つかれた…」。  この日記の長年の読者の方なら、よく知っているであろう。  カズ坊(関口和之)が、いつも「京都桃太郎電鉄合宿」の会議には来れ なくても、どういうわけか、最終日の「M」に行くときだけ、スケジュー ルが合ってしまうジンクスを!  きょうはまたそれかい?…ってことなんだけど、今回さすがに、カズ坊 (関口和之)から、「除幕式には行けないので、『M』は辞退します!」 という電話が入っていたのだ。どうもそのときの電話の内容が、「M」に は行けないのではなくて、「M」に行くのは辞退するという内容だったの だ。  そこで後日、電話すると「う〜ん。実は、朝、成田空港に行くので、夜 なら『M』に間に合うことは、間に合うんだけどね…。でも『M』だけ行 くの、まずいよ〜!」 「いいじゃないか! ここ1年間は、『M』に行くこと自体のスケジュー ルも合わなかったんだしさ。カズ坊(関口和之)来ると、盛り上がるから、 おいでよ!」 「うん。わかった…」  というわけなのだ。  かくして、「M」に桃太郎チームのメンバー9人が、勢揃い。 「かんぱ〜〜〜い!」。
 この「M」での話題をかっさらったのは、ハドソン宣伝部の梶野竜太郎 くん。  前菜のホタルイカの酢味噌和えを食べたとたん、「マジすかあ! この 味!」。 「梶野くん、前菜で、その感動はちょっとオーバーだよ!」と、みんなか ら声がかかる。  でも、琵琶湖で採れた稚鮎(ちあゆ)の炭火焼きあたりから、もう、梶 野竜太郎くんの瞳孔は開きっ放しで、「マジすかあ! マジすかあ!!」 の連発!
 おそらく梶野竜太郎くんがこの世で、裸眼で見たであろう、どの蟹より も大きな松葉ガニが出て来たときには、「お〜ほっほっほっほ!」と、そ の場を立ち上がっていた。 「M」のお父さんが、カウンターの下から、トウモロコシを取り出した。  思わず、私と娘が、「おお〜〜〜ッ!」と叫んでしまった。 「何すか、何すか! さくまサン! 何で、トウモロコシが出て来ただけ で、コンサートの最後のほうで、曲のイントロが鳴ったところで、腕を振 り上げて叫ぶような動作をするんですか?」  あっ。そうか。梶野くんは、初登場だから、トウモロコシの天ぷらを知 るはずがなかったんだっけなあ。 「いやあ! 梶野くん。ただのトウモロコシだよ!」 「ですよね、ですよね! 何でただのトウモロコシで、そんなにさくまサ ンが狂喜するんですか?」 「いや、ただのトウモロコシだよ!」  この「M」で、トウモロコシの天ぷらを食べたことのあるメンバーが、 くすくす笑っている。 「みんな、笑ってますよ! さくまサン!」 「だったら、みんなに聞いてみれば? とくに宮路一昭くんに!」 「何で、宮路さんなんですか?」 「宮路一昭くんはね。この『M』に来たときにね。家に帰って、さんざん、 うちの日記の画像を見せながら、美味しかった! 美味しかった!を連発 したあげくに、今度は家族で行こうねという言葉を言い忘れたためにね、 離婚寸前までになったほどだから!」 「マジすかあ!!」 「しかもね。あとから、さくまサンは、文筆業だから、美味しそうに書く のが仕事で、本当はそんなに美味しくなかったんだよと嘘をついて、嫁さ んにさらに激怒されたんだよ! 画像を見ればどのくらい美味しそうか、 わかっちゃうよ、このくらいのお店になれば!」  なのに、宮路一昭くんはあれから3年以上立つのに、まだ奥さんを「M」 に連れて来ていない…。  あっ。まずいこと書いちゃったかな?  その後も、「M」のお父さんは、トウモロコシ以外の料理の仕度をして いて、梶野竜太郎くんは、早くトウモロコシがどうなるかを知りたくて仕 方がない。実際は、天ぷら用の油が温まるのを待っていたんだろうが。 「さくまサン! トウモロコシをどうするのか、教えてくださいよ!」 「トウモロコシをつかった料理でも、思い浮かべてみれば?」 「トウモロコシをつかった料理なんて…」 「ポップコーンだよ!」 「さくまサン! 本気で怒りますよ!」 「M」のお父さんも大笑いしている。 「きょうは。さくまサンたち来るいうから、トウモロコシ仕入れて待って ましたんや! まだ時期早いんやけど!」 「え〜〜〜! お父さんが、わざわざ、さくまサンが来るからって、仕入 れてくるようなトウモロコシ? 浮かばないッすよ〜!」  お父さんが、トウモロコシを天ぷら鍋に入れる。ジュッ! 「マジすかあ! マジすかあ! トウモロコシの天ぷら?」  みんなが「うん! うん!」とうなづく。 「トウモロコシの天ぷらなんて、食べたことないッすよ!」 「だと思うよ。私もこのお店で初めて食べたんだから。説明してもわかる はずがない!」  あとは、みなさん、想像どおりのリアクションでした。梶野竜太郎くん、 トウモロコシの天ぷら、初体験す!  そのうち、「M」のお父さんが、土居ちゃんや、柴尾英令くんたちに向 って、「きょうの最後は、蟹チャーハン、カレー添えにしましょか!?」 という。  土居ちゃん、柴尾英令くんたちが、まるで来日アーティストたちが、ア ンコールでもう一度ステージに現れて、もう一曲演奏するときのような反 応を示したもんだから、また梶野竜太郎くんがあわてる。 「何すか! 何で、カレーといっただけで、こんなに盛り上がるんすか!?」 「しかも、これだけすごい鴨料理とか、蟹とか、アワビが出て来てるのに、 カレーが出るんですか? 魚のカレイですか?」 「梶野くん! ただのカレーだよ!」 「もう騙されませんよ! ただのトウモロコシがあれですかね! ただの カレーのわけがないじゃないですか!」 「じゃあ、ただのシーフードカレーだよ!」 「シーフード…、何か、あやしいですよ!」 「シーフードだよ。フグと蟹と、鱧(はも)でスープを作って。蟹とか、 アワビとかが入っているカレーだよ! 全部魚だから、シーフードカレー!」 「……………!」  ついに梶野竜太郎くん、絶句す。  シーフードカレーを食べた梶野竜太郎くん、昏倒寸前!  あまりにも、梶野竜太郎くんの食べっぷりを気に入った「M」のお父さ んは、最後のほうでは、「マジすかあ! マジすかあ! あはははは!」 と、梶野竜太郎くんの真似をしていた。  この2時間で、梶野竜太郎くんの「マジすかあ!」は、何百回聞いたこ とだろう。  梶野竜太郎くんのように、「マジすかあ!」を連発する人。  池毅(いけたけし)さんのように「いやあ! 美味しいなあ!」を連発 する人。  2〜3品目から、さっさと酔っ払っちゃてる柴尾英令くん。  黙々と、目を細めて、食べているカズ坊(関口和之)とか。  土居ちゃんはもう顔が真っ赤っか。  みなさん、それぞれの楽しみ方。  午後10時。四条河原町の「からふね屋」でコーヒーを飲んで、少し真 面目にお仕事の話をしたのち、解散。  池毅(いけたけし)さんは、明日午前中に大阪伊丹空港から、宮崎まで 飛ぶそうだ。  土居ちゃん(土居孝幸)、梶野竜太郎くん、宮路一昭くんと三条木屋町 のカフェで、もう一杯コーヒーを飲んで、仕事の話の続きを。  午後11時30分。ようやく京都のマンションに戻る。  このあと、風呂に入って、録画しておいたNHK『利家とまつ』、日テ レ『雷電為右衛門スペシャル』を見たら、午前3時過ぎ。  長い1日…どころではなく、とてつもなく長い1日半であった!
 

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