1月5日(土)

 ようやく右足の親指の痛みが引いた。
 午前中は、帰り仕度。
 と言っても、私はすることがないので、読書。
 
 午前11時。家族3人、「イノダコーヒ本店」で、ハムサンドにカフェ
オレ。
 今年の京都は、風が寒い。

 食後、豊臣秀吉ゆかりのお寺に行こうと、タクシーの運転手さんに「阿
弥陀寺って知っていますか?」と聞いても、知らないようなので、断念。
 寺町通りを北上する散歩に切り替える。
 
 京都は、悠久の時が流れている場所だから、こっちのお店の本年の営業
開始は、7日から何ていうのは当たり前で、10日からなどというふとど
きなお店がいくらでもある。

 酒屋さんで、関西でしか売っていない際物(きわもの)ジュース、サン
ガリアの「みっくちゅじゅーす」を購入。

 和菓子が食べたいと思って、「一保(いっぽう)堂」に寄ったら、喫茶
部は6日から。悠長ですなあ。

 寺町丸太町まで歩く。
 途中、骨董品屋を覗いたり、進々堂で話題のプリンパンを買ってみたり。
進々堂のプリンパンは美味しかった。お漬物屋さんはまだ開いてないなあ。

 今度は折り返すように、麩屋町通りを南下する。
 寒さで、身体が縮む。
 縮むせいで、歩きづらくなる。
 席数8席ぐらいの小さなコーヒー屋さん「ヤマモト珈琲」で、休む。美
味しいなあ、ここのコーヒーは。ジャンボ・シュークリームも美味しい。
クリームの部分を凍らせて、しゃりしゃりしている。こういう食べ方もいい。

 午後3時。京都駅。
 伊勢丹地下街で、きょうは黒潮市場のお弁当を買う。マグロに、穴子の
お寿司。

 午後4時6分。のぞみ78号。
 さすがに帰省客ラッシュの真っ只中なので、びっしり混んでいる。
 混んでいるとなれば、予想はしていたけど、ピーピー、ギャーギャー、
泣く赤ん坊があっちにも、こっちにも! 頼むから、赤ん坊専用列車を作
ってくれ!

 それと、この時期のお客さんは、新幹線に乗りなれていない人が多いせ
いか、通路から足を大きく出して座っている人が多いので、通路が歩きづ
らい。両側から、足を出されると、ほとんど体操の平均台くらいの幅くら
いしか、歩く場所が無くなる。

 新幹線が米原に近づく頃、速度が急に落ちた。
 あれ? ほとんどのろのろ運転状態に入る。
 アナウンスがあるんだけど、声が小さいので、聞こえない。
「地震のために、徐行運転だってさ」と乗客。
 その後のアナウンスでは「線路上に、黒い袋が置かれていたので、安全
のために徐行運転しました」と。
 いかに、人は適当な噂を撒き散らす動物なのかが、実証された。
 災害時に、流言飛語が飛び交うのは、こういう仕組みなのだな。

 ようやく、スピードを回復したと思ったら、関が原の豪雪地帯に入る。
 窓からの景色は、真っ白。まるで東北地方を走っているかのようだ。

 雪は、名古屋までずっと積もっていた。
 名古屋駅近辺に雪があるところを見るのは、初めてだ。一昨日、名古屋
に記録的な雪が降ったというのは、このことだっのか。

 名古屋を過ぎたあたりで、お弁当。

 静岡を過ぎたあたりで、西村京太郎さんの最新作『十津川警部「狂気」』
(双葉社)を読み終える。←題名など確認してください。

 午後6時30分過ぎ。15分遅れで、東京駅着。
 何だかすごく東京駅からの景色がなつかしいなあと思ったら、なんと
15日ぶり、半月ぶりの東京であった。ひょえ〜〜〜。長いこと、京都に
いたんだなあ。

 午後7時。ひさびさに原宿の家に帰宅。
 家は冷え切っていて、暖房をつけても、なかなか温まらない。

 年賀状の量がすごい。
 今夜、読みきれるかどうかわからないほどの数だ。

 しかし、会社の名前で来て、社員一同の名前が書いてある年賀状が多い
んだけど、誰が出したのか、せめて○ぐらいしてもらいたいものだ。こう
いうハガキに限って、名前がたくさんあっても、誰が私と縁があるのかわ
からない。

 以前は、顔写真が貼ってある家族写真って好きではなかったけど、長い
こと会っていない人の写真を見ると、あまりにも顔が変わっていたので、
けっこうこれはいいなと思った。
 中学校の友人なんて、顔が横に倍になっていた。見事な中年太りっぷりだ。

 住所変更に、勤務先変更、メールアドレス変更、携帯メールアドレス…。
嫁の仕事がこれから、大変そうだ。
 

-(c)2002/SAKUMA-