11月1日(木)

 昨夜、漫画原作の第一稿を書き上げた!
 漫画原作を書くなんて、『鳥山明のヘタッピまんが研究所』(集英社)
以来かもしれない。何だか眠っていた身体の一部分がゴゴゴゴッと動き
出したみたいで、妙な気分。油をさしていない部分がギギギッと、鈍い
音を立てたてようでもある。
 まだどの雑誌に持ち込むか決めてもいない作品だけど、とにかく一度
最後まで書き上げられたことは、うれしい。
 とにかくいまは、新しい仕事がしたい。新しい刺激が欲しい。

 ジェームス・キャメロン監督のTV映画『ダーク・エンジェル2』を
見る。
 主演の女の子の魅力は増すばかりだ。
 そのうち映画のほうでもブレイクしちゃうんだろうなあ。もうしてる
のかな?

 本日、打ち合わせ、取材、インタビューの類が4連発!

 午後1時30分。土居ちゃん(土居孝幸)が到着。

 午後2時。ハドソン桃太郎事業部の梶野竜太郎くん、石崎仁英くん、
「モモデン・ドットコム」のみなさんが来て、ネット・アイドル吉岡みく
チャンの突撃ルポを受ける設定!
 吉岡みくチャンがいろんな人のところに行って、サイン入りのグッズ をもらってくるという設定なんだけど、やっぱり土居ちゃん(土居孝幸) が、その場で直筆で絵を描き始めると、みんなが「お〜〜〜!」とどよ めく。  そのうち、みんな「ペペペマン描いてください!」とか「おせんちゃ んを!」とマニアックなリクエストを出し始めて大笑い。  午後3時。JTBの高橋秀幸くんが到着。  高橋秀幸くんは学生時代に『桃太郎電鉄』が大好きで、大好きで、と うとうJTBに入社してしまったという、いわば私にとって、思う壺の 青年。
 いろいろ『桃太郎電鉄』をからめた旅行プランを考えているようだけ ど、私もこと旅行プランになるとあれこれアイデアを出したいので、あ れこれ、それこれ、ほれそれ、こんなのはどう? あんなのはどう?と アイデア出しを始めてしまう。  急に決まるようなものではないけれど、そのうち高橋秀幸くん発案の 「桃太郎電鉄の旅」が、新聞広告に載る日が来るかもしれない。  ここで、土居ちゃんが実家に戻るために、退席。  午後4時。小学館の単行本『ゲームデザイナーになろう(仮)』のイ ンタビュー。  この手の取材は毎年来るので、気が楽な取材。
 しかもひとりの方は、私が25年前ぐらいに一度仕事をしたことのあ る人だった。若い頃、満足のいかない文章を書いて、悔しかったので、 いまでも覚えている仕事だった。不思議な邂逅。  午後5時。柴尾英令くんが到着。 最後は不思議なインタビュー。高校生の研究レポート用の取材なんだけ ど、これがこの高校生の女の子が、桃太郎シリーズのファンなんてーも んじゃない! 本当に熱狂的なファン。  昔の『桃太郎伝説』のアニメの話から、最新作まで、とにかくくわし い、くわしい! しかも桃太郎シリーズの影響で、歴史に詳しくなって いたりして、JTBの高橋秀幸くん同様、私にとっては、とってもうれ しいお客さんだ。  私のゲームで、旅好きになった、歴史が好きになった、食い道楽にな った、こういうファンの人がいちばんうれしい。
 霞(かすみ)早帆ちゃんという芸名みたいな女の子だったけど、頭の いいおもしろい子だった。  午後7時。みんなが帰って、柴尾英令くんと私と嫁の3人で、家の裏 にある無国籍料理のお店で、いろいろ今後の打ち合わせ。  今後といっても、最近の私の興味はゲーム以外に移っているようなの で、なかなか今後が占えない…って、自分で言っていれば世話無いね。  でも、放送作家、漫画評論家、フリーライター、作詞家、『ジャンプ 放送局』、桃太郎シリーズと、何年かに一度、ダーマ神殿で転職して来 た人間には、そろそろ新しい職業というか、新しい能力を身につけたい 時期である。
 

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