10月15日(月)

 午前11時30分。嫁と、新橋へ。
 以前、この日記で、ソースかつ丼の美味しいお店として反響があったもの
の、その後閉店してしまった「おか田」の移転先を奇跡的に見つけたのだ!
 たまたま嫁がもらっておいた「おか田」の名刺に携帯番号が入っていた
ので、ひょっとしてほかに移って、営業してるかもと思って電話をしたら…。

 なんと前のお店とは新橋駅を挟んで、反対側の新橋駅烏森口を出てすぐの
「NEWしんばしビル」のB1にあったではないか! 
 交番と、蒸気機関車のある広場のほうだ。
 あまりにもうれしいのでお店の人に「お店が無くなったとき、悲しかった ですよ!」というと、6月の末にここに移転して、けっこう前から移転の張 り紙をしておいたというのだが、土居ちゃん、柴尾英令くんと行ったときは、 張り紙がなかった。さくまにあの高木明光くんもたしか、行ったら、閉店し ていたというメールをくれたはずだ。  まあ、また食べられるようになったんだから、何でもいいや!  しかも前よりお店が広くなった。テーブル席もできた。前はカウンターだ けだったから、こいつはみんなで来るのに、いいぞ!  むむっ。でももうすぐ午後12時になるというのに、店内ガラガラだなあ。  前のお店では、それこそ行列で並ばないといけないぐらいだったのに。  この「NEWしんばしビル」のB1は、前のビルとそっくりな作りで、飲 食店がたくさん入っている雑居ビルだ。しかもどのお店も、女性が呼び込み をしているぐらい、活気があって、どのお店も混んでいる。  なのに、「おか田」だけ、なぜ?  はっ。そうか! 「おか田」の正式名称は「牛かつ おか田」だった。 「狂牛病なんて、なんぼのもんじゃい!」と思っている私たちは、状況をま ったく読めていなかった。でもここまでみんな恐れるかねえ。狂牛病って、 潜伏期間が10年とか30年もあったりするんでしょ。だったら、みんなも すでにそういう牛の肉、食べちゃってるんじゃないの? 手遅れでしょ?  う〜ん。とにかく、「狂牛病何のその!」という人は、ぜひこの「おか田」 で、ソースがしみ込んだ、美味しい、美味しいソースかつを食べましょうよ!  小さく切られた、かつの上には、格子模様にマヨネーズがたら〜り、たら たら。  ソースがたっぷりしみこんだ、かつの下には、細い細いキャベツの関東ロ ーム層が! カリカリッ、シャクシャクシャクッ。あ〜〜〜、美味しいよ〜!  ああっ。また食べたくなっちゃった。
港区新橋2-16-1 NEWしんばしビルB1-15
 食後、1Fのお店も見て回る。  本当にいまどき珍しいぐらい、どのお店にも活気が満ち溢れている。  おばあちゃんの巣鴨なら、おやじサラリーマンの新橋なんだろうなあ。  おっと。ジュース・スタンドに、柿ジュースがあるではないか!
 一瞬、隣りのラ・フランス・ジュースも気になったが、やっぱり私は柿 ジュース。果物のなかでいちばん好きなのは、柿!  んめえええええいっ! うまいっ。  この柿ジュース、美味しいよ! 時期が最高なのかもしれないけど、これ は美味しい! 恐るべし! NEWしんばしビル!  午後1時。渋谷駅をマークタワーのところから降りると、NHKスタジオ パーク行きのバスというのが停まっていた。へ〜。おもしろいから乗ってみ よう。ちょうど渋谷の法務局まで歩いて行くつもりだった。終点から近い。 といっても、乗ったら、次が終点だ。  150円か。けっこう高いじゃないか。  何の変哲もなく、山手線と平行に走って、原宿駅の手前を左に曲がって、 NHKへ。まあ、こっちは便利だったのでよかったが、中途半端なバスだ。  午後2時30分。自宅に戻ると、嫁のお父さんが来た。退院後の検査の ついでに寄ったようだ。  しばらく話をして、私はお仕事開始。  午後6時。嫁と、麻布十番の「紅虎餃子房(べにとらぎょうざぼう)」へ。 麻布十番に食事に行くというだけで、もはや条件反射のように、つい、菅沼 真理(通称:すがねまチャン)さんに電話してしまう!  彼女もなんて、付き合いがいいんだ!  きょうも来てくれた!  中華料理はやっぱり、人数が多いほうが、いろんな種類が食べられていい!  食後、「紅虎餃子房(べにとらぎょうざぼう)」の前の喫茶店でお茶。  すがねまチャンと、旅と鉄道の話をして、お互いふむふむとうなずく。  さて、そろそろ帰るかな?と、麻布十番を歩いていたら、道路の向こうか ら「さくまサ〜〜〜ン!」の声が。 「あっ! 池毅(いけたけし)さん!」  また、私のばったり病が出た!  池毅(いけたけし)さんは音楽製作会社との打ち合わせをちょうど終えた ところとか。    それにしても私は街で、ばったり人に会う。  この私のばったり病を、すがねまチャンはいつも「そんな人に街でばった り会うなんてこと絶対無いですよ〜!」「私といっしょにいたら、そのうち そういう現場を見ることができるよ!」と言っていただけに、すがねまチャ ン、目を丸くして驚く。 「ほんとだあ!」  それどころか、池毅(いけたけし)さんに菅沼真理(通称:すがねまチャン) さんを紹介したら「ああ! あの有名な、すがねまチャン!」と、通称の ほうで言ってくれたので、すがねまチャン、さらにびっくり&恐縮!  私のほうでも、ちょうど池毅(いけたけし)さんに次のゲームの曲もお願 いしたかったので、「とらくまもぐら」の近くの喫茶店で、池毅(いけたけし) さんとしばらく近況報告と、今後の話を。  期せずして、打ち合わせをすることができて、助かってしまった。  午後9時30分。自宅に戻り、iモードゲームの毎月原稿をちょびちょび と…。  秋なので、『さくま式東海道五十三次』の毎月エッセイをしばらく、京都 シリーズにしようと思っている。  これは資料が私の頭のなかに内蔵されているので、書くのが楽だし、書い ていて、楽しい! 1年間でも京都のことなら書き続けられるぞ。
 

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