9月30日(日)

 徳光和夫さんって、本当にいいねえ。
 読売巨人軍を絶賛! 礼賛! 全肯定! 臆面も無い! 
 読売巨人軍全選手を徹底的に愛し抜く。
 読売巨人軍の過去のVTRを見て、そのすべてに男泣きすることができる。

 アナウンサーとして、一流、実績十分にして、スタジオに長島監督から
電話がかかってくると、気が動転して、しゃべれなくなってしまう。
 あそこまで、人生を巨人軍に賭けられるって、うらやましいことだよなあ。

 今朝の日本テレビ『ザ・サンデー』は、長島さん退任後、最初の徳光さん
番組だから、楽しみにしていたけど、予想通り、号泣に次ぐ、号泣。言葉に
ならない場面の続出だ。
 私も横浜ベイスターズ一筋だけど、あそこまで入れ込んでないもんなあ。
誰だ? そうでもない…というのは。
 徳光和夫さんのように、日本テレビという、いわば巨人軍御用達が可能な
立場にいて、いつでも球場にフリーパスで行ける立場になると、すれっから
しになっちゃって、身体を斜めにして、巨人ファンになってしまうものだけ
ど、終始お茶の間のジャイアンツ・ファンのまんまでいられることが、すご
い。野球ファンとして人間国宝だよ。

 というわけで、きょうは長島監督の東京ドーム最終戦。
 横浜ベイスターズ・ファンということで、私はアンチ巨人軍と思われがち
だけど、そんなことはない。アンチ巨人なら、立教大学を受験しませんよ。
 立教大学では、大学総長よりも、長島さんを崇拝するというぐらい、全生
徒が長島さんびいきだからね。あの「巨人軍は永久に不滅です」の引退の日
は、ちょうど大学にいただけに、格別の思いがある。
 長島さんがホームランを打って、でも横浜ベイスターズが勝利。これが私
にとっていちばんうれしい試合展開だった。

 午後12時。嫁と、「Ojian Cafe(オジアン・かふぇ)」で食事して、
あとは嫁と別行動で表参道あたりを散歩。ひさびさに「ロイヤルホスト」で
休むが、小雨が降りだしたので、自宅まで歩いて帰る。
 たっぷり歩いたので、よく眠れる。仮眠。

 夕方、早くも日本テレビは、長島さん退任一色。
 そんなとき、フジテレビでは、高橋尚子が世界最高記録を達成! すごい
なあ。画像が衛星中継で、ザラザラしているので、まるで映画のように思え
て、リアリティがなかったほど、あっさり達成してしまった。
 一方、大リーグでは、イチローが90年ぶりに、新人安打数の新記録達成!
 もはや、スポーツを国内レベルで考える時代じゃないだろうなあ。
 きょう、長島さんが退任するってことは、国内スポーツの終焉という意味
合いなのかもしれない。

 午後7時。横浜対巨人戦。きょうの大事な試合の対戦相手が、横浜ベイス
ターズというのは、ちょっと困った。勝ってほしいやら、長島さんの手前、
負けてもいいかなとも思えるし、本当の最終戦は、阪神戦じゃないかと思っ
たり、複雑な気持ち。

 午後8時。すぎやまこういち先生ご夫妻のお誘いで、「プティ・ポワン」
へ。先週の京都からずっと、すぎやまこういち先生ご夫妻とごいっしょさせ
ていただいているようで、うれしい。 
 業界では「先輩から声がかからなくなったときは、要注意だよ!」と教え
られて来ただけに、すぎやまこういち先生ご夫妻からのお誘いくらい、心躍
るものはない。しかも先週からずっとごちそうになりっ放しなので、面映い。
 最近の私の日記では、ラーメンを食べびわざわざ喜多方まで日帰りで行っ
たのをいたく喜んでいただいたので、さらなる馬鹿げた旅行をお見せして期
待にお応えせねば! 後輩は先輩から「バカだねえ!」と言われ続けるのが
使命なり。

 さらに「プティ・ポワン」の美味しい料理をいただきながら、北岡ご夫妻
を交えて、毎年恒例の「三田松茸ツアー」の日程を決める。
 私にとって、「三田松茸ツアー」は年に一度のオールスター戦だ。

 午後11時。帰宅後、録画しておいた長島監督の退任セレモニーを見る。
横浜ベイスターズの勝利の瞬間を見ることができた上に、歴史的な場面を見
ることができたのは幸せ。
 はっはっは。この試合でも徳光和夫さん、泣きっぱなしだったんだ。
 徳光和夫さんにここまで愛される長島さんっていうのも、幸せだね。
 漫画家の黒鉄ヒロシさんは、日本の三大英雄は「織田信長と、坂本竜馬と、
長島茂雄だ!」と言い切っちゃってる。小説家のねじめ正一さんは、長島さ
んお誕生日を毎年お寿司屋さんで祝うという。
 こういう愛され方をするスポーツ選手は、もう出てこないだろうなあ。
 それにしても、あれだけ劇的な、代打、満塁、逆転、さよなら本塁打で優
勝を勝ち取った大阪近鉄が、長島さんの退任ですっ飛んでしまったのは、
ちょっとかわいそう。イチローを育てた仰木さんの退任も囲み記事程度。
 もう少しマスコミも味のある扱いをしてあげてほしいものだ。
 

-(c)2001/SAKUMA-