2月27日(火)

 放送作家の福本岳史くんから、メールが届いた。

<メール>
>お世話になっております。
>構成作家の福本です。
>さくまサンの25日の日記であった『ゆらゆら』。
>ウチの実家にもあります。
>先週、家に帰った際、やらされました。
>この持っている率の高さ、何なんでしょうか。

 大阪市の塩谷功治くんも「ゆらゆら」を持っているそうだ。

<メール>
>こんにちわ、さくまさん。塩谷功治です。
>本当に寝れる時には少しでもお体を休めて下さいね。
>私も「ゆらゆら」持ってます。
>今日は広島が元気にゴールデンルーキー阿部捕手の
>鼻っ柱を折ってくれたので、いつもより多めに
>「ゆらゆら」しちゃいました。

 本当に、何なんだ、この普及率は!
 この場所は、怠け者の巣窟か!?
 携帯電話の次のブームは「ゆらゆら」か!? そなアホなっ!
 午前中、『伊吹童子(仮)』の仕様書作り。極めて順調なり。  たぶんこのゲーム、私は好きなんだろうなあ。 『桃太郎電鉄』を作ったとき、正直言って、お客さんはどうでもいい から、自分が遊んで楽しいゲームを作りたいと思って、作ったんだけ ど、あのときの感覚に似ている。  今回はさらに、土居ちゃん(土居孝幸)が喜んでくれそうなシステ ムとか、柴尾英令くんがいけいけの気分になるカード、いやアイテム、 いや、口ごもっておいたほうがいいや。  そういう、まわりの人を喜ばせるアイデアがたくさん入っているのだ。  ああ! とっても、このゲームは危険だ。  べらべらしゃべりそうなり〜。  午前11時30分。ゲーム部屋へ。すでに午前9時30分から、 0123アート引越しセンターさんが来て、荷造りをしてくれている。  私なんかが行っても、役に立たないことこの上ないので、陣中見舞 いという気分で行ってみたら、あと30分ぐらいで終わるというでは ないか!  は、は、早いっ! しかもあの膨大な本を、たったふたりの女の子 が、黙々とダンボールにつめているではないか!  その手際のいいこと! ホレボレする!  嫁は、朝からいて、わからないことや、手伝えることがあったらと 思っていたらのに、何もすることがなかったそうだ。  何でもプロフェッショナルな人たちは、すごいねえ!  その昔、引越しのときに、家に出入りしていた若者たちに荷造りさ せて、何度大切な物を壊されたことか!  三時のおやつなど与えようものなら、二度と働かないで、終いにゲ ーム始めちまったもんなあ!おかげで、引越しの荷造りだけで、何週 間もかかったもんなあ。  それが、わずか2時間30分だよ!  マラソン選手じゃないんだからさあ! すごねえ!  感嘆符の連続だよ!!!!!  ああ! こんなことなら、いつも0123に頼んでおけばよかった。  世の中、お金で99.5%まで、何でもできちゃう時代になったね え! しかも、安上がりで、文句言わないんだもん。  美味しい物を食べさせなくてもいいし、交通費も入っているし。  と〜〜〜っても、感動!  午後12時。嫁と、神宮前3丁目の「OJIAN CAFE」へ。  どうもお店の名前は「OJIAN CAFE(おじあん・かふぇ)」と読むら しい。  その名の通り、おじやがメイン・メニュー。  おじやに、たこさんウインナーに、揚げパン入りと、レトロ味の てんこ盛り。
 味もいい。原宿らしいお店だなあ。  私はコロッケ定食を食べたんだけど、こっちもかぼちゃコロッケと、 ポテトコロッケだったりして、レトロ気分満点。  ただコロッケをいきなりほうばって、舌と上あごを思い切りやけど してしまった。今も口のなかが、ざらざらしてる。  午後1時。帰宅。  夕方まで引越しの荷造りがかかると思っていただけに、時間が空いた。  これは、早く『伊吹童子(仮)』を完成させろ!という神の啓示だ。 昨日の引き続き、腕も折れよ!と、キーボードを叩きまくる。  キーボードを叩きすぎて、キーの押し間違えがどんどん増えて行く。  順調、順調!  もともと、このゲーム。この日記を丹念に読んでる人なら、よく目 にする名前だと思う。ちょっとでもヒマができると、作っては、やめ ていたゲームだ。  おっとっとっと。またこのゲームのキーワードになる言葉を言いそ うになっちまったい!  このキーワードを言うだけで、「ああ! あのゲームなんだ!」と 感づく人は多い。失言するなら、ハドソンと契約をかわしていない今 がいちばん合法的なんだけどなあ。へっへっへ。  最近、ハドソン桃太郎事業部の人たちが本当に、桃太郎シリーズの ために、粉骨砕身働いてくれているので、自重しよう。  やたらと会う人に、「トリオDEピーチ」の全員プレゼント、大丈 夫なんですか?と心配されるもん。あそこまでやってくれたら、がん ばるしかないもんなあ。  でも、この『伊吹童子(仮)』。ハドソンが契約してくれなかった ら、さっさとほかに売り込みに行ってしまうつもり。そのくらい作り たかったゲームだもの。  何人たりとも、私を止められないよ! 誰も止めてないけど。誰だ、 押してるのは! はっはっは。  午後5時30分。すでに、右腕が痙攣するまで、キーボードを叩き 続ける。  休もう。危ない。  午後6時。嫁と新宿に出る。  伊勢丹会館6Fの「歌行燈(うたあんどん)」へひさびさ。  蛤うどんすきを食す。  うどんすきに入れる手打ちうどんの弾力とつるつる感は、日本一で はないだろうか。桑名料理を食べさせてくれる、美味しいお店だ。  食後、「さくらやゲーム館」で、壮絶な買い物!  スーパーファミコン・ジュニアに、ピカチュウ64に、ドリームキ ャストを買う。PS2も買おうとしたけど、もう持てない。  全部、鎌倉の新ゲーム部屋用だ!  明日、いよいよ引越しなので、0123に持って行ってもらう。 「さくらや家電館」で、電話機も買う。電話など必要ないと思ってい たのだが、セコムを引いたので、電話機が必要なそうだ。人通りの多 い場所だから、セコム入れないと危ないからねえ。  酔った?いきおいで、「さくらやAV館」で、BSデジタル・チュ ーナー内臓テレビも買ってやろうと思ったら、これがなんと、でかい テレビばっかり。  こんなのいまの原宿の家の自分の部屋に置いたら、部屋が埋まって しまう。入ったとしても、後ずさりして、壁に背中をつけても、まだ 近すぎて、見えづらいだろう。ただでさえ、老眼は近くの物を見るの が、つらいんだから。  加入方法も、D端子がどうの、いろいろ説明されて、頭がこんがら がったので、買うのをあきらめる。  午後8時。帰宅。  ひゃ〜、スカッとする買い物だった!  いよいよ、明日は、鎌倉に引越し!  おっと、まだ誤解する人が多いようなので、いま一度。  鎌倉へは、ゲーム関係と書物が移転で、家族3人の拠点は、今後も ずっと、この原宿の家です。お間違いなきよう。  いつかは、鎌倉に住んで、池の鯉にエサをやって、鎌倉の老人と呼 ばれて、政界を裏から操るのだ。へっへっへ。すでに新居の庭には、 池などない。海なら近い。海に向って、鯉のエサをあげる姿は、シュ ールだ。
 

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