2月3日(土)

 午前11時30分。嫁と、初台のオペラシティへ。
「アンナミラーズ」で、ターキーサンドイッチにコーヒー。ふだん、
いかに自分がふかふかのパンを食べなれているかを思い知らされた。
まるでぱそぱその給食みたいなんだもん。

 それにしても、ファミレス系の男子従業員の滑舌(かつぜつ)の
悪さは、どうにかならないのか?
「しゃしゃしゃしゃ…?」
「え? えっ?」
「おしゃしゃしゃしゃしゃしゃ?」
「えっ?」
 どうも禁煙席がいいのか? 喫煙席がいいのか?を聞いているよ
うだ。
 滑舌(かつぜつ)も、マニュアルに入れてほしい。

 さて、初台のオペラシティといえば、「手塚治虫ワールド」である。
 以前から予約していた『地上最大のロボットの巻』に登場したロ
ボットのフィギュア・シリーズを受け取りに来た。

 でもとにかく、きょう、ブランドー、ノース2号、エプシロン、
ゲジヒト、ヘラクレス、モンブラン、プルートゥ、ボラー。『地上
最大のロボットの巻』に登場したスターたちが、勢ぞろいするのだ。
 売り場のお姉ちゃんが仕事熱心で、「フィギュアの塗りむらとか、
傷があったら、お取替えしますので、品物を確かめてください」と
いう。
 私はマニアではないので、塗りむらとか、あまり気にしないのだ
が、「プルートゥと、エプシロンが人気あるんですよ!」と商品に
ついて話してくれる店員さんに、まだこういうお仕事熱心な人がい
るのかと安堵する。
 
 おかげで、ついついほかにも、手提げだの、財布だの、陶器のわ
んわんパトカーなど買ってしまう。
 しかし、今見ても手塚治虫さんの絵の構図のよさには、ホレボレ する。  必ず奥行きのある構図になっているから、絵に高級感がある。
仲間はずれは、どれでしょう?
 いつかこの『地上最大のロボットの巻』を田森庸介さんと、ゲー ム化してみたいもんだなあ。この作品ぐらい、今日のさくまあきら に影響を与えた手塚漫画は無いかもしれないものなあ。  さっき、ひとつひとつフィギュアの塗りむらを確かめるために、 手にしたときに、そのロボットの登場シーンと、セリフがふわ〜〜 〜と、蘇ってきたもんなあ。  なんで子どもの頃に熟読したものって、大人になっても忘れてい ないのだろう。  そう思うと、若い頃にもっと学術書を読んでおけばよかったと、 後悔もするのだが。  午後2時。帰宅。 『桃太郎電鉄X(仮)』の仕様書作り。  午後4時。鎌倉に移送する本の荷造り。  ちょうどいい機会なので、もう読みそうもない本を捨てたいのだ が、いざとなると、どれも捨てたくない。困ったものだ。  過去のゲーム仕様書は、嫁にCD−Rに焼いてもらう。  ただ『桃太郎電鉄3』までが、東芝ルポのフロッピーで保存して あるので、どうしたらいいかわからない。捨ててしまってもいいの だが、捨てると、必ず必要になる仕事が入ってくるから恐い。  1988年発売のファミコン版『桃太郎伝説』、翌年発売の『桃 太郎電鉄』は、手書きだったのだから、隔世の感ありだ。  たいして労働していないのに、へとへと。    午後6時30分。近所の「ブルドッグ」で食事。  えのきの豚肉巻きが美味しかった。  午後7時30分。NHK『菜の花の沖』の最終回。  う〜む。先週かなりおもしろくなったのに、後味の悪い最終回だ。  本流で、「ゴローニン事件」の顛末を描いているのに、放蕩息子 と、高田屋嘉兵衛と、妻の話に、持って行くのは、強引すぎる。し かも最後で、妻を狂わす必要はないと思う。たとえ史実的に狂った のだとしても。  お客さんにとって、うれしい結末をつねに考えるべきだと思いま すな。    昨日、ハドソン桃太郎事業部・梶野竜太郎くんにバカ受けした、 スっとこどっこいマンのメッセージがどうも気に入らなくて、何度 も直している。 『桃太郎電鉄X(仮)』のメッセージを推敲中!
 

-(c)2001/SAKUMA-