12月2日(土)

 午前11時。嫁と表参道の喫茶店「月光茶房」まで歩いて、牛肉とハチミツのカレー。
甘くて、おいし。

 午後12時。青山界隈を散歩ののち、新宿電気街へ。
 VAIO用の百科事典を買ったり、デジカメのプリンターを買ったり、ゲーム屋さんを
覗く。
 お店の前に、カップルで荷物を置いて入り口をふさぐやつらとか、店内のまんなかでま
ったく動かないやつとか、ひさびさにまとめて無頓着なおたくたちを見た気がする。土曜
日だからか。ドッと繰り出すおたくたちってやつだな。

 午後1時30分。帰宅後、『桃太郎大全集(仮)』の仕様書作り。
 1時間かけてやっと、敵キャラ2体くらいの数値を決める。

 体力**、攻撃力**、守備力**、すばやさ**、心の数***、お金***、落と
すアイテム・******。

 まるで砂金探しのように、遅々として進まぬ作業の繰り返しだ。
 わかってはいたが、この作業が面倒くさい。村で、ひとつ鎧(よろい)というか、胴
(どう)をひとつ買ったら、強かったはずの敵キャラが弱くなりすぎたりして、最初から
計算をやり直しだ。なんだか賽の河原の積んではくずしをやらされているみたいだ。
 こんなことを堀井雄二は、5年間も続けてられているのだが、想像を絶する忍耐力の持
ち主だな。「岩窟王」のあだ名を進呈しておこう。欲しくはないだろうが。

 とにかく、敵キャラを豊かにする。今回これを実現させたくて、『桃太郎大全集(仮)』
を始めたから、とことんこの作業には、時間をかけるぞ。へっへっへ。ゲームで現れたら、
悲鳴を上げる敵キャラ満載ですぞ! って来年の話をしたら鬼が笑うどころか、早くても
再来年の春か夏だよなあ、みんなが見ることができるようになるのは。気の長い話だ。

 午後6時。家族3人で、麻布十番の定食風居酒屋「たらふくまんま」に行く。うちの娘
はこのお店は初めて。案の定、このお店の料理を大いに気に入る。
 娘曰く、ボリュームたっぷりな西麻布の「たぬき」だそうだ。
 胡麻鯖は、あまりの美味しさにもう一皿注文してしまった。
 会長納豆という美味しい料理が絶品なのだが、納豆に、生卵が入っては、東武練馬の散
財王・柴尾英令くんも、神楽坂の酒飲みホンダラ・成沢大輔くんもこのお店でいっしょに
食べることができないではないか! いかにも2人が好きそうなお店なだけに、残念。
 TVなどにもよく取り上げられる、とろかつをようやく食べる。噂どおりの美味しさだ。 ころもが思ったほどは、しつこくない。    このお店は料理がめっぽう早くテーブルに並ぶので、まさにわが家族御用達のお店だ。 なんたって、わが家族は食べるのが、マッハのように速い。  ふひ〜〜〜、食った、食った!  余は満腹じゃあ!  さすがに、うちの娘も満腹のようだから、娘にギャグを飛ばす。 「娘よ! 今から3分以内で、浪花家(なにわや)総本店まで走れれば、鯛焼きを食うこと ができるぞ! わっはっは。ふ〜、苦しい!」 「えっ? ホント! 行こうよ! さくちゃん!」 「え〜〜〜、おまえ苦しくないのかあ?」 「苦しいよ! でも行こうよ!」  げ〜〜〜っ! この娘に食い物のギャグは通用しないことを忘れていた。うへ〜! おっ とり刀で、靴をはき、もつれる足で、「浪花家(なにわや)総本店」へ走る。間に合わない かな?  ほっほっほ、へっへっへ。ふひ〜! お腹が苦しいぞ〜!  午後7時。「浪花家(なにわや)総本店」! 「娘、オレを置いて、先に行くのだ〜!」  戦争映画の1シーンじゃないんだから、そんなにむきになることはないのだが、万が一っ てことがある。  その万が一になった!  娘がたどりついて、注文する!  その後ろに、私がたどりついて、並ぼうとしたら、「本日閉店!」の看板が無常にも私の 前に。  まあ、娘に「鯛焼き3枚」を買わせたから、私が買えなかったことは、何の影響もないの だが、私と娘の鯛焼きへの執念の差を見せ付けられた気がする。  午後8時。そんなわけで、鯛焼きを食べながら、麻布十番を散歩してから、帰宅。カロリ ーを消費させねば。最近歩いているので、やけに体重が気持ちよく減る。  今夜もずっと、『桃太郎大全集(仮)』の仕様書作り。  黙々…。黙々…。カタカタカタッ!  黙々…。黙々…。カタカタカタッ!
 

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