9月1日(金)


 本日も、京都で『ドラゴンクエストVII』なり〜。
 
 順調! 順調!
 昨夜、またしてもお手上げ寸前になった謎解きも、無事クリア!
 一日経つと、きっかけをつかめることが多いなあ。
 ハーブ園がきれいだ。

 しかし、左腕二の腕の筋肉痛は痛さを増すばかり。
 コントローラを握ると、間違いなく二の腕の部分に、痛みが走る。筋肉痛でよか
った。以前、首の頚椎椎間板(けいついついかんばん)ヘルニアに苦しんだことが
あって、その症状に似ていたので、ちょっと怖かった。
 でも痛いのに変わりはない。

 午前10時30分。近所の喫茶店「アローン」で食事。
 最近この店の味が気に入っている。
 巨大オムライスの美味しいお店だが、とてもひとりでは食べきれないので、ビー
フコロッケライス。
アローン
   でも、ビーフコロッケもフットボールのように大きかった。  とても食べきれない大きさ。非常に美味しかったが、半分でダウン。  クリームコロッケみたいに、中身がやわらかくて、これは特筆すべき味だ。  午後12時。マンションに戻り、『ドラゴンクエストVII』。  順調だった展開にいよいよ本格的なピンチが訪れる。  石版がいよいよもって、集まらない。  ひょっとすると、前半の早解きに夢中になっていたときに、拾い忘れたのでは? という気になってくる。  午後1時。京都相互タクシーの宮本さんが迎えに来て、京都花園の妙心(みょう しん)寺へ。『ドラゴンクエストVII』で疲れた目を休めるためだ。1日8時間ぐ らいずつプレイしてるからね。  駐車場の前の案内板を見る。へ〜、妙心寺っていうのはこんなに広いの?
妙心寺
   お寺には、塔頭(たっちゅう)と呼ばれるお寺、いわば支局、支社のようなもの を境内に従えているんだけど、そのお寺の数が、なんと47院もあるそうだ。  総面積約16万平方メートルっていうけど、どのくらいなんだ?
妙心寺
   それにしても、朝、食事に出るとき、雨が降り始めていたのに、すっかり晴れて、 しっかり京都の暑さ。待ってましたとばかりに、顔から汗が吹き出る。あぢぢ…。 あぢぢ…。  何でこの妙心寺に来たかというと、前々回京都ひとり合宿のとき、バスの車内広 告で、この寺に「明智風呂」と呼ばれる、明智光秀にちなんだお風呂が特別公開中 とあったのだ。  安土桃山マニアとしては、見に来ないといけない。  おお! 明智風呂と表示板に書いてある。  この妙心寺は、広大なので、矢印で→方面、どこそこという表示が充実している。  ありゃ、扉に鍵がかかっているぞ。  なんだい、お寺に来ても、鍵がかかってるんかい! うへ〜い!  『ドラゴンクエストVII』から頭が離れないぞ! 鍵のかかってる宝箱はいつ開く んだい!   まだキアリーの呪文覚えさせてくれんのか? ああ! 石版があと1枚足らない んだよー! 頭はドラクエでいっぱい。  おや? 貼り紙が。『ドラゴンクエストVII』の貼り紙は謎解きにあまり関係な いからなあ。いかん、いかん、完全にドラクエ・ホリックにかかっている。ホリッ クだけに、ドラクエ・堀井くんだ! ギャグもつまらんぞー!  貼り紙には「総受付」まで言ってください!とある。  え? まわりにほとんど観光客なんていないから、特別拝観なのかな? それと ももう夏の特別公開が終了してしまったのかな。  すでに暑さで、思考回路が鈍っている私に代わって、宮本さんが正門の受付に聞 いてくれる。  何でも、奥の「総受付」というところで、見ることができるという。  でもいくらぐらいお金取られるんだ? マンツーマンだったら、お布施を金壱万 円也とか、古い文字で書かれるほど取られるんじゃないだろな?  総受付に行くと、なんと電車の時刻表のようになっていて、15分おきぐらいに、 案内してくれるというではないか! へ〜、下手なローカル駅より全然頻繁だぞ。  料金は400円。時間が来ると、案内人が発車するという仕掛け。  しかも今出たばかりだというので、そのまま追いかけて、出発!  目の前の本堂に移動。  天井に書かれた「八方にらみの龍」を解説してもらう。  同行の人は、ひとりであった。  けっきょく次回私ひとりでも解説してくれたわけか。いまの時期、案内するほう も気が乗らないだろうなあ。  おお! 有名な加納探幽(かのうたんゆう)の作だ。  何でもTVや雑誌で見たことのある壁画だけど、こうして目の前で見ると、ひと きわ大きく見える。  雄大にして、豪快な絵だ。    どの位置から見ても、こっちを睨んでいるようにみえる龍なんだけど、天井を見 上げるたびに、左腕に激痛が走る。やばいな。  左腕よりも、暑さのほうがつらい。日光東照宮のときのぽたぽた汗を思い出して しまうぞ! 目を休めに来たんだ。拷問はやめてくれ。説明してくれるおばあちゃ んはまったく汗をかかずに、無表情で解説を続ける。もう水分がないのかな。  即身仏のような風体のおばあちゃんだ。  続いて、「黄鐘調(おうじょうちょう)」と呼ばれる釣り鐘の説明。  NHKの「ゆく年くる年」で、長年使われていた鐘だそうで、ご丁寧にも、鐘を CDの音で聞かせてくれる。  おばあちゃんが、さも何も仕掛けがありませんよという顔をしながら、座ってい る足元の赤いボタンを押しているのは、滑稽だった。    そしていよいよ、明智風呂。  明智光秀がよくつかったお風呂ではなく、明智光秀が死んだあと、明智光秀の叔 父にあたる人が、明智光秀供養のために作ったことから「明智風呂」と呼ばれるよ うになったそうだ。  何だ、明智光秀とは遠いじゃないか!  風呂は、蒸し風呂形式で、いわばサウナのようなものだそうで、この古い蒸し風 呂を、安土桃山時代から昭和2年までずっと使っていたということのほうに驚いた。 驚くよね!  蒸し風呂というくらいだから、室内は暑い! あぢぢ…。  この調子で、広い境内を歩き回って行ったら、倒れるぞ、こりゃ。  だいたい拝観案内っていうのは、長いからな。  ほへ? これで終わり?   拍子抜けするなあ。  でももういい! 助かったあ!  もう少し余力を残していたので、宮本さんと「退蔵院(たいぞういん)」へ。  枯れ山水が、左手に白い石で、右手に黒い石で作ってある対比がきれいだ。
退蔵院 退蔵院
   こぢんまりとしてはいるけど、美しい日本庭園だ。  でも何もこんな暑いときに来るような場所ではない。  もう背中まで、ぐっしょり。
退蔵院
   桜の季節には、ライトアップもやるようなので、来年また来よう!  いまはこんなに美しい景色を語る言葉が出ない。あぢぢ…。あぢぢ…。  もうダメ! 退却!  宮本さんと、「とらや茶寮」へ。  向かう途中、宮本さんの携帯に電話が入る。  これがなんと、すぎやまこういち先生の奥様から。すごい偶然!  すぎやまこういち先生ご夫妻は、9月12日〜17日まで、京都に滞在なさる そうだ。って言いながら、この日記に先生方の日程をメモしちゃうわけやね。ひ ょっとすると、この近辺、大阪で仕事が入りそうなので、ごいっしょできるかも しれない。これでよしと!  しばらく奥様と電話で『ドラゴンクエストVII』談義。  すぎやまこういち先生も、謎解きに苦しんでいるようだ。よかったあ! あま りにも今回私が謎解きに苦しむのは、最近頭が悪くなったせいなのではと思って いたからだ。グルメ・バカ娘のほうが、ほいほい解いてしまうし。  いつもながら明るい声の奥様に、心健やかになる。  宮本さんは、奥様の声を聞くと、1日じゅう顔がほころびっぱなしになるそう だ。  どうも奥様の声には、ヒーリング効果があるようだということで、宮本さんと 意見が一致する。  午後3時。「とらや茶寮」でまたまた練乳のみカキ氷を注文。宮本さんにごち そうになる。つべたくて、甘くて、おいしいなあ!    午後3時30分。マンションに戻り、『ドラゴンクエストVII』!  う〜ん。どうにも石版が見つからない。  今回どうにも、石版につまってしまう。ゲームは最高におもしろいのに!  おかげで、何度もおなじ洞窟に戻ったりしているせいで、経験値ばかりたまっ て、まだ一度も全滅もなければ、誰も死んでいない。  午後7時。気がついたら、4時間進展なし! これはやばい! 完全にお手上 げ状態! 最初からやり直したほうがいいかなあ?   桃太郎チームのゲーム・キングである宮路一昭くんに電話して聞くが、今回は つまったときに、教えてもらいづらい形式なので、ほんとにお手上げ!  このままグルメ・バカ娘が追いつくのを待つか。  緑色の石版があと1枚ほしんだよ〜ん〜!  ちょうど、京都テレビで、横浜ベイスターズ対阪神の放送をやっていたので、 左腕を休めるためにも、休養宣言。  テレビを見ながら、北野白梅町のスーパー「イズミヤ」で買ってきた、穴子ご 飯を食べる。篭城(ろうじょう)態勢までとったのになあ。  横浜ベイスターズが9回裏7−0とリードしているのが、せめてもの救い。  最近強いなあ! 金城くんの打率がぐんぐん下がってきたけど、大丈夫かな。  おお! たったいま、勝った。  このあと、2時間くらい『ドラゴンクエストVII』やってダメなようなら、明 日東京に戻ろう。そろそろ戻ろうと思っていたのもある。進展したら、明日も京 都かもしれないけれど。  それではまた!
 

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