7月25日(火)


 朝から雨。
 仕事をしたい私には恵みの雨だ。
 朝から快適にお仕事。
 明日のハドソンの会議までに終わらせたい新作『桃太郎電鉄』の仕様書の
直しがめでたく完成する。

 午後12時30分。嫁と表参道で待ち合わせて、南青山の「アフタヌーン
ティー」まで歩く。
 涼しいので、ひさびさに散歩ができてうれしい。
 と思ったら、きょう雨がやんでいたのは、このわずかな時間だけであった。

 でかける前に、グルメ・バカ娘を階下から大声で呼べど起きず。
 あいかわらずの大物っぷりだ。
 一度寝たら、てこでも起きない。
 電車などで寝ているときの寝起きなどは悪くないのだが。よくわからん。

「アフタヌーンティー」のきょうのお勧めメニューは「梅サラダ」。
 平麺にクリーミーソース、しそ、梅、短冊形の山芋の組み合わせが、夏の
暑さに最高。
 今回の「梅パスタ」は、夏季限定品なんだろうなあ。
アフタヌーンティー
   この夏にあと最低3回は食べたいくらいの美味しさだ。  南青山の「アフタヌーンティー」のパスタは絶品続きだ。親の顔が見たい …でじゃなくて、いい意味で料理長の顔が見たい。   帰り際、お店のお姉ちゃんに、料理長の年齢を聞いてそれとなく、料理長 について探りを入れる。しかし料理長はバイトで、料理は本部から送られて くるレシピに沿って作っているだけだそうだ。  へ〜。ちょっと拍子抜け。  そうなんだあ。よっほど達人の料理長がいるとばかり思っていた。  ってことは、明日から私はまた京都だから、プラッツ近鉄でもおなじ味が 食べられるってことだな。  今度は「アフタヌーンティー」の料理を決める本部の人っていうのに会っ てみたくなるなあ! その前に自宅の近所の「アフタヌーンティー」でもパ スタを作ってほしい。隣りの味悪い、接客悪い、お高いの3拍子悪いほうに 揃った、中華料理店を潰して、「アフタヌーンティー」と「スターバックス・ コーヒー」のスペースを広げてほしいものだ。  午後1時30分。帰宅。  明日から、京都。ヒューマン・スクールの神戸校、大坂校で、講演するの で、お近くの人はどうぞ。入学希望者なら見学OKのはずだったと思う。危 ない業界話たっぷりしまっせ!  京都へのおでかけフロッピー・セットを作成。  予定では、8月1日ぐらいに帰って来る予定。今回はひとり合宿ではなく、 家族全員での遠征。暑くなければ、どこかに遠出したいのだが、暑いんだろ うなあ。 『火の鳥』の4巻まで読み終える。昔からいちばん好きだった「鳳凰編」だ。  私は人生において、もちろん手塚治虫さんを尊敬しているけれども、司馬 遼太郎さんよりも多大なる影響を受けていなかったと思っていたのだが、あ らためて、読み返すたびに、その影響の大きさにびっくりする。  旅が好きになった理由は、それこそ星の数ほどあるけど、手塚治虫さんの 漫画に出て来るような景色が見たくて、旅に出ていたことが今回いつもより 強く感じた。 「生きるということ」についても、『火の鳥』を読んで悩んだものだ。手塚 治虫さんの作品というのは、そのまま真似る作品ではなく、問題提起の多い 作品だったことが、今になってわかった。  だから直接強く影響を受けたように思わなかったのだろう。  ビデオで『アイアン・ジャイアント』を途中まで見る。  何だか土居ちゃん(土居孝幸)がデザインしそうな、ロボットだよね、あ れって。  こういう宇宙から飛来するものっていう設定はもともと大好き。  でもやっぱり映画1本2時間という時間が、日々の生活のなかからなかな か捻出できないものだ。見始めたものの、時間が足らなくなる。半分は過ぎ たのだが。  今夜のTVのビデオを予約録画しないといけない。予約録画すると、ビデ オは見れなくなる。やむなく『アイアン・ジャイアント』のほうは途中で、 断念。今日中に見ておかないと、帰って来てから続きを観たら、絶対おもし ろさが半減するだろう。  午後6時30分。いくつか夕御飯のお店を予約するも、どこも満員。雨と 関係が無いようだ。  グルメ・バカ娘が「旬香(しゅんこう)亭」に行きたいと言い出す。普段 でもほとんど予約でいっぱいのお店だ。まず無理。 「まあ、おまえの超能力(通称:チョイ能力)で、開いてろ! 開いてろ! とでも、念じることだな!」  電話すると、一発でOK! がっくり…。  出来すぎだよ、いつも。  グルメ・バカ娘の超能力には、本当に勝てない。  午後7時。赤坂の「旬香(しゅんこう)亭」へ。  アワビとウニのコンソメ・ジュレ、牛ロース、梅肉ソースのタコ、鯛の胡 麻和えなどなど、どれもこれも見事な味。  午後9時。帰宅。  明日のハドソンでの会議の予習。予習というと、学校の勉強みたいだな。  iモード・ゲーム『さくま式奥の細道』の原稿も始めないと。  ほかの仕事もけっこう溜まり出している。  休みたいやら、休むと仕事がつっかえて来るやら。  本も読まないとアイデア出ないし、読んでると時間がなくなるやら、とか くこの世はままならぬなり〜。  ほな、また明日。 
 

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