さくまあきらホームページ:仕事人裏日記




6月7日(水)


 京都。
 よく寝た。よく寝た。
 グルメ・バカ娘が私のいびきで、眠れなかったというくらい、よ
く寝ていたようだ。それでもまだ眠い。

 嫁は午前6時から、ずっとiMacと首っ引きで、5月27日の
日記の写真から始まり、昨夜までの日記を必死にアップしていたよ
うだ。ありがたい。内助の功ってやつでやんす。

 午前11時30分。「イノダコーヒ本店」。
 家族3人で、クラブハウスサンドに、フルーツサンド、コーヒー、
アップルジュースを注文。
 フルーツサンドを口にした、嫁が「なんだか、クリームがこって
りして、前より美味しくなくなった気がする」と言い出す。
 待ってましたとばかりに、グルメ・バカ娘が「そうそう! 味落
ちたと思う! パンの部分がぱさぱさだし、フルーツが減ったよう
な気がする」と言い出す。
 恐ろしい親子でしょ?

 でも、本当に恐ろしいのは、このあとの言葉。
「イノダコーヒ四条店に行って、フルーツサンドを食べ直さない?」
 そこまで言うか!
「行こうよ、さくちゃん!」
 おもしろいから、行くか! こういうことで意見が一致する家族
は本当に珍しいと思う。

 午後12時。「イノダコーヒ四条店」。
 本当にフルーツサンドを注文する。
「ほらあ! やっぱり全然違うよ!」
「向こうのフルーツサンドは、具をケチってる! このバナナが入
ってなかったよ〜。パイナップルも入ってなかったよ〜!」
「リンゴの代わりに、マンゴーが入っている」
「クリームがこっちのほうが、さわやか!」
「こっちのお店のフルーツサンドのほうが、元祖の味がするよー!」
 いやあ、かまびすしい!
 フルーツサンドひとつで、ここまで語れる親子は立派な国の重要
文化財である。
フルーツサンド イノダコーヒ本店 フルーツサンド イノダコーヒ四条店
     食後、寺町電気街の「タニヤマCゾーン」に向かう。  私が行くと、必ず店員の鈴木千華雄くんと会えないジンクスのあ る、あのお店である。  おっ、いた、いた! 「あ、さくまサン、ちょうど今、『月刊さくまにあ』を読んでて、京 都に来てはるなあと思ったところですよ!」 「ところで、ゆりちゃん、学校は?」 「テスト休みです!」  そっか。上手い言い方するな。ハハハ。
鈴木千華雄くん
     鈴木千華雄くんに、ばざーるでゴザールの宣伝材料用の布スタン ドをもらう。以前私がひとつもらって、今も東京の部屋の枕もとで 重宝しているやつだ。グルメ・バカ娘もほしがっていたのを、鈴木 千華雄くんが覚えていて、わざわざ娘のために取っておいてくれた。 ありがたいこってす。  午後2時。寺町を北上して、「レッドラバーボール」でひと休み。  6月2日の日記で、土居ちゃん(土居孝幸)が、お店の照明を身 体で消してしまった、あのお店だ。  実はあの日の土居ちゃん(土居孝幸)の表情をデジカメしたはず なのに、6月2日の日記に写真が入っていない。 「何で載ってないの?」 「ピンぼけだったから、ボツにしたわよ!」  デジカメでピンぼけ? 誰が写したんだ?   あっ! カメラの下手な福ちゃん(福本岳史)だあ!  まったく、本当に下手なやつだなあ。  仕事はできる男なのだが…。    ええい、ちょうどおなじ席にすわったから、見せしめだ。ボツ作 品と並べて掲載してやる。  福ちゃん! デジカメは、こう撮れ!  この写真を6月2日の日記と合わせてお読みください!
土居ちゃん 福本岳史くんの撮影 さくま さくま嫁の撮影
 午後2時30分。京都のマンションに戻り、帰り支度。  最後に、また嫁に洗濯をしてもらったので、えらく時間がかかる。 さらに私の部屋のコンセントの位置を変えてもらったり、ゴミを 片付けてもらったり、上京した母親に、怒られながら部屋を掃除さ れる学生さんのようである。  午後4時。京都駅。今から新幹線に飛び乗れば、東京に帰れない こともないんだけど、あと7分しかない。どうせなら、1時間遅ら せよう。  1時間遅らせて、何をするのか?  伊勢丹デパートB2で、「はつだ」の特選和牛弁当を買うのだ!  実はこれだけ日記に登場して、この日記を読んでる人のなかでも、 すでに10人以上が食べているのというのに、グルメ・バカ娘がま だ食べていない。  これは神社に行って、お賽銭をあげずに帰って来るような、もぞ もぞ感がある。ただこのお弁当、すぐ売り切れてしまうので、ちょ っと心配。  まあ、グルメ・バカ娘がいっしょだから、売ってるだろう。  やっぱり売っていた。  私がひとりで買いに来たときは、午後4時ですでに売っていなか ったのに。まだ大量に積み上がっていた。  午後5時07分。のぞみ60号。  乗って、すぐ、「はつだ」の特選和牛弁当を食べる。  グルメ・バカ娘の反応が聞きたい。 「おいしいよ!」 「もっと、言い方ないのか!」 「うまい!」 「おまえがその程度の表現しかできないわけないだろうが!」 「お肉がこげっぽくていいね。香ばしい。キャベツも口のなかで、 さっぱりしていいな!」  やっぱりもう分析し終わってるじゃないか! 「はつだ」の特選和牛弁当の唯一の欠点は、量が少ないこと。  でも食べ終わったときに、「あ〜、終わっちゃったー!」と思える からいいのかもしれない。    車中、本を読んだり、ゲームのアイデアを考えたり、寝たりと、 気ままにすごす。せっぱつまっていない乗車は、何だかひさしぶり のような気がする。  そういえば、家族といっしょに東京に帰るのは、ひさびさだった。  午後7時21分。東京着。  午後7時30分。なんと13日ぶりの自宅である。ほとんど遠洋 漁業のお父ちゃんだねえ、私は。  おお! 部屋のiMacが、iBookに替わっている。妙に机 の上が広くなっていて、うれしいぞ。私がいなくても、部屋の改造 をしておいてくれる、嫁さん、いつもすまんこってす。  一生懸命働いて、家族に美味いもの食わせるっス!  東京に帰ったら、やることは、やっぱし、テレビ神奈川を見るこ とだな。うひょひょひょ〜.目の前で横浜ベイスターズが猛打爆発! 1イニング13得点の日本記録タイを樹立しているではないか!  これなうれしい歓迎はないね。  きょうは、のんびり風呂に入って、プロ野球ニュース系をはしご だ! 
 

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