さくまあきらホームページ:仕事人裏日記




6月3日(土)


 朝から、頭がぼ〜〜〜っとしている。
 頭ン中に、東山魁夷さん描くところの霞が、たなびいているよう
だ。ぼ〜〜〜…。

 早くでかけなきゃと思いつつ、頭がぼ〜〜〜としてるので、だら
だらしてしまう。
 雨が降っているとわかっているところへ向かうのは、『桃太郎電
鉄』で、大恐慌のとき、目的地に入るようなものだ。
 でかけるのが、億劫になる。
「億劫」って、とても「おっくう」という意味に見えない漢字だね。

 のんびりインターネットなど、見ていたら、どんどん時間がたっ
ていく。往生際が悪い。でかけよう。
 まずは、イノダコーヒ本店へ。

 午前8時。今回まだ、「イノダコーヒ本店」には来ていなかった。
 相当疲れがたまっているので、フレンチトーストに、カフェオレ。
 しかし、出てきたフレンチトーストは! 嗚呼! あまりの仰天
にデジカメするのを忘れた!
 なんと、子どもの頃によく食べた、トーストの上に、白い砂糖が
てんこ盛りになったものだった! うぎゃっ。甘そ〜。甘いの好き
な私でもさすがになあ! 半分でやめてしまった。
 
 でも子どもの頃、この砂糖まぶしトーストはごちそうだったなあ。
よく親の目を盗んでやっては怒られたものだ。
 もっとゴージャスだったのは、コンデンスミルクをトーストにた
らして、食べるやつだった。その場から歯医者さんに直行できそう
なごちそうだったなあ。

 …などといってる場合ではない。
 旅にでなければ。

 午前9時12分。のぞみ3号博多行き。やっぱり旅行先は、九州
なのであった。今回土居ちゃんたちとの旅行は断念したが、どうし
ても今のうちに調べておかないといけない取材がいくつかあるのだ。

 しかし、新幹線に乗ると同時に、旅行道具の忘れ物に気づくのは、
いつもながら不思議なことだ。
 きょうはいつにも増して、ぼ〜〜〜としているから、よけい忘れ
物が多い。
 パジャマを忘れた。
 Tシャツを忘れた。
 ひげ剃りを忘れた。
 モルトくるみパンを買って行くのを忘れた。
 部屋の電気を消し忘れた気もする。
 まあ、いずれも買えばすむようなものだ。部屋はまずいが。

 それより、仕事。車中、2日間の会議で、まだ決まっていなかっ
た部分のアイデア出しを始める。これが絶好調! きょうから2泊
3日だけの九州旅行なので、アイデアノートを1冊新調してきただ
けなのに、一気に半分まで埋まってしまった。
 先日来の絶好調がまだ持続しているようだ。
 この調子だと、新作『桃太郎電鉄』は、かなり今までとは違うゲ
ームになりそうな予感がきょう、さらに強くなった。
 
 午前11時35分。小倉駅着。
 京都から、小倉までというのは、けっこう新幹線だと近くて、最
速2時間16分である。私は車中仕事をするので、揺れない700
系に乗るので、もう少し遅い。とはいえ、2時間23分だ。
 ほとんど東京―京都間と変わらない。
小倉
 あれ〜。雨降ってないなあ。予報だと豪雨なのにい。  いろんな物忘れたくせに、珍しく傘を持って来たんだから、雨降 ってくれよ〜。ホントに降ると、私は片手なので、パニックに陥る けど…。  小倉駅前のデパート「そごう」で買い物をする。  最近接客に熱心な店員さんだと、そんなに欲しくないものでも、 つい買ってしまう。それほど、無気力な店員が多いということだ。  そんなわけで、あまりパッとしない、パジャマとTシャツを買っ てしまう。荷物が増えて、ほとんど弟子入り直後のお相撲さん。ふ んどし担ぎだ。  まだ手足が完全に治ったわけではないので、荷物が多いと、バラ ンスが崩れて、あっちへふらふら、こっちへふらふら、まっすぐ歩 けない。いつも嫁に荷物を持ってもらっているので、よけい荷物を 持つのが、下手になっている。  過保護なお坊ちゃんの、初めての旅行みたいでもある。    小倉駅に戻り、鉄道マニア上がりそうな、改札のお兄ちゃんがい たので、「乗車券は、別府まで買っているんだけど、日田(ひた) 駅回りでも、行ける?」と聞く。 「う〜ん!」と、必死に、お兄ちゃんは自分の頭のなかを検索して いる。 「やっぱ、無理ですねえ」  そりゃそうだろう。  鉄道にくわしくない人に、たとえていうと、東京から名古屋まで の乗車券を持っていたとき、この券で、東京から、長野、金沢、福 井、京都を通って、名古屋まで行ける?と聞いたようなものだ。  たとえのほうも、難しかったようだ。ゴメン。 『桃太郎電鉄』でたとえのほうでも、確認してくだされ! 「それじゃ、田川(たがわ)で途中下車して、日田(ひた)で、降 りて、日田から、別府まで行くのって、無謀?」 「え〜〜〜? それは大変ですよ!」  鉄道兄ちゃんは、うれしそうに、いちばん大きな時刻表を取り出 して、ページをぱらぱらめくり始めた。  JRには、こういう鉄道マニア上がりの駅員さんがけっこういる ので、無理難題をふっかけてあげると、とても喜ぶ。こっちはとて も便利。需要と供給がイコール。 「まず田川(たがわ)までの直通がありませんよ。城野(じょうの) というところで乗り換えて、さらに後藤寺(ごとうじ)で乗り換え て、ここで3時過ぎまで、電車無いですね。そこから日田に行って、 さらに大分回って、別府でしょ? やめたほうがいいと思いますよ!」 「はい。そうします。おとなしくそのまま別府に向かいます。あり がとうございました!」  ふむ、ふむ。予想通りの答えであった。  現在作っている新作『桃太郎電鉄』の九州マップ部分で、この辺 のことが知りたかったのだ。時刻表を見れば、どのくらい時間がか かるかなんてのは、誰でもわかる。  私がほしいのは、こういう現地の人の反応なのだ。  利用度の高い路線なら、お兄ちゃんは、時刻表を持ち出す必要が ない。持ち出したということは、知名度が現地でも低いことを物語 っている。  しかも後藤寺(ごとうじ)までは、時刻表を見ずに、すらすら言 っていたから、後藤寺までは、小倉の通勤圏内なんだなということ が予想できる。本数も多いのだろう。    ちょっとシャーロック・ホームズの推理みたいだったでしょ?  でも、いつかこの路線乗ってやる。  午後12時30分。そんなわけで、おとなしく別府に向かうはず が、おや? 何で、八幡駅前に立っているんだ?  八幡といえば、「いかがなものか」の口調発祥の地である。  まわりくどい言い方をしなくても、よかろうものが。 『レガイア伝説』の作者・柴尾英令くんの生まれ故郷である。  別に、柴尾英令くんの実家を訪ねに行くわけではない。  北九州市というのがある。  まあ、ほとんどの人が知っていると思う。何たって政令都市だ。  でも、私が子どもの頃は、北九州市ではなかった。  小倉、八幡、戸畑、若松、門司の5市だった。  この5市が、昭和38年に、北九州市になった。    地図好きだった私には、この北九州市の発足というのは、その後、 吉田拓郎、井上陽水、小室等、泉谷しげるが集まって、フォーライ フ・レコードを立ち上げたくらいの衝撃だったのだ。って、言って も今の若い人には、フォーライフ・レコードのたとえがわかんない だろうなあ。  まあ、そんなわけで、私の悲願としては、この北九州旧5市の駅 に全部降りてみたいのだ。新幹線が開通してからしか、北九州に来 ていないので、実は小倉と、門司しか降りたことがない。不覚。  こんな話をしていると、いつまでたっても、別府にたどりつけな い。先に進む。    せっかく、八幡駅に来たのだから、柴尾英令くんお勧めのお店に 寄って行きたい。しかし先日の長野旅行のときに聞いた、そのお店 の名前を書いたメモを忘れて来ていたことに気がついた。  柴尾英令くんの携帯に電話する。  ありゃ、出ない。ここまで来たのに! まいったなあ。  記憶をたどろう。たしか、メインの食べ物より、焼きそばのほう が、美味しいとかいっていたはずだ。  でもこれだけの手がかりじゃ、何もわからない。ほかに何か言っ ていたかな?  駅前だって言っていたような。  駅前って、言ったって、ほとんど何も無いじゃない。大好きな不 二家があったけど、これは駅側だ。  おや? あの黄色い建物は?
銀河
「銀河のチャンポン」?  けったいな名前だな。ひょっとして?  柴尾英令くんのダイング・メッセージじゃなかった、ゴメン、言 っていた言葉に「メインではなくて、焼きそば」のフレーズがあっ たような気がする。  そうか。なかを覗いて、焼きそばがあるか聞いてみればいいのだ。  恐る恐る覗く。  ずいぶん混んでるなあ。お昼時だもんな。  いい具合に、メニューが見えるぞ。    何じゃ? ・銀河の焼きそば ・カツのせ焼きそば ・めんの多い焼きそば ・とんかつのせ焼きそば  これはたぶん間違いないなっ。入ろう!  もちろん、カツのせ焼きそばを注文する。  柴尾英令くんの体型からして、これがごひいきに決まっている。 そうか、そうか、柴尾英令くんは、これをたくさん食べて、こんも り太ったのか。なるほど、なるほど。勝手に話を作るとは、いかが なものか。  来た、来た、いい匂いだ。  実は私は、焼きそばというか、ソース・マニアなのだ。  最近はどこでも買えるようになったけど、昔はわざわざ広島まで、 おたふくソースを買いに行ったほどだ。目玉焼きにも、ソースをか けることが多い。あとは知っての通り、ソースかつ丼のために、わ ざわざ福井まで行くし、名古屋のみそかつ屋「矢場とん」がごひい きなのは、周知の事実。  一時期、しょうゆ顔、ソース顔という言葉が流行ったことがある が、当時私は、ソース顔のほうが、日本人っぽいだと思ったほどだ。  えっ? これ何? 焼きそばに、カツが乗っているのはわかる。 何たって、カツのせ焼きそばだ。でも何で、焼きそばの上に、生卵 が乗っているの?   こういうのは、初めてだなあ!  とにかく食べてみよう。
銀河
 鉄板のアツアツの上に乗ってるのがいいねえ。焼きそばの麺が焼 けて、固くなるところを、ぱりぱり食べるのも好きだ。  なかなかもったいなくて、くずせない生卵をいよいよ崩す。  ちょこちょこと崩す。  あっというまに、そぼろになって行く。  ふ〜〜ん。焼きそばに、玉子は合うなあ。  おいしい、おいしい! これはおいしい!  豆知識。調理前の「タマゴ」は、「卵」と書いて、調理後の「タ マゴ」は「玉子」って、書くって知ってた? だから今、そぼろに なった時点で、「玉子」と表記を変えたんだよ。芸が細かいでしょ!  いやあ、わざわざ八幡駅まで来たかいがあったよ。  一瞬、駅前に降り立ったとき、目が点になっちまったもん。  何も無いんで。  八幡駅周辺観光案内板を見たって、スペースワールド以外、パッ としないしなあ。花尾山ってとこに、赤穂浪士の四十七士のお墓が あるの? 東京の泉岳寺じゃなかったっけ? それより、上野十七 八(うえの・さかり)の川柳碑って何? 川柳で、石碑が立っちま うの? だいたい、「十七八」で、「さかり」って読ますところが、 いかにも川柳っぽいなあ。  とても石碑だけ見に行くのは、嫌だから、今度柴尾英令くんから 高説をうかがうとしよう。知ってるような名前だろうか。  あ〜、旅に出ると、あれこれ目移りするもんだから、ちっとも、 日記が進まない。毎度のことで、みなさまには大変もうしわけない。  再々再度、「銀河のチャンポン」に戻る…、あっ、また昔のファ ミコン時代に『銀河の三人』っていう、ゲームあったのを思い出し てしまった。放送作家の先輩である故・榎雄一郎さんプロデュース で、絵が細野不二彦くんだったと思う。  再々々、再度、「銀河のチャンポン」。  おいしいお店に1軒出会えただけで、その町に対する好感度が上 がっちまうなあってことがいいたかった。    さて、小倉に戻ろう。   テレビ長崎のアナウンサー・山本耕一が渡し舟通学していたとい う若松と、戸畑は次回だ。  そういえば、先日企画した九州旅行のプランでは、投稿戦士・錯 乱坊主夫妻と、スペースワールドで待ち合わせする予定だったけど、 来るとき見た、スペースワールドはでかいじゃないの! とても待 ち合わせできそうになかったな。  午後1時47分。ようやく、小倉駅から、ソニック19号。ソニ ックのときは、いつもグリーン車にする。座席が、1・通路・1・ 1になっていて、ひとり旅には、片側1座席の席がもらえて、とて も快適なのだ。
ソニック
 しかも、必ずコーヒーのサービスがつく。これがうれしい。しか もパーサーっていうのかな、スチュワーデスさんみたいな人がいて、 何かと面倒も見てくれる。  コーヒーも、私が手が不自由なことに気がついて、わざわざフレ ッシュ・ミルクをわざわざ開けてくれる。  実は、私は体が不自由になってから、右手だけで、スジャータと いうか、フレッシュ・ミルクのフタを開ける秘儀を編み出している。 でもやってもらえるのはうれしいので、にまにましながら、「あり がとうございます」という。  さらに、余談。小倉駅のお土産屋さんで、「サミットラーメン」と いうのを見つけた。「ローカルな味をグローバルに味わう」というの だが、さすがにこれは「いかがなものか」!  行橋を過ぎるあたりから、ようやく車窓の向こう側は雨。  田園が広がって来て、緑に濡れる水田が美しい。  ニッポンの風景だなあ!  午後2時55分。小倉から、1時間半ぐらいで、別府に着いてし まう。九州もこういう風に、本州から近くなっていることをもっと PRすればいいと思うのだが。  さて、半年振りの別府は、雨。  何だか、一時期住んでいた場所に戻ってきたみたいだ。  なつかしい。  午後3時30分。ホテル「芙蓉倶楽部」にチェック・イン! お なじみの女性オーナーが「おひさしぶりです」と迎えてくれた。  最古のさくまにあ・戸田圭祐とここに初めて来たのは、え〜と、 昨年の11月だったか。その戸田圭祐が、1日に3回もお風呂に入っ たほど、ここの温泉は泉質がいい。  堀田(ほりた)温泉という、別府でもいちばん泉質がいいことで、 有名なのだそうだ。さらに近年、「奥別府」というネーミングで、 脚光を浴び始めているようだ。  私が住んでる、道の向こうは千駄ヶ谷寄りの原宿も、最近「北原 宿」とか「ノース・エンド」というネーミングで、人気になって来 ているのだそうだ。それとおんなじようなものだな。  ベッドにひっくりがえって、ぐったりしていると、放送作家の福 本岳史くんから電話が入る。まだ仕事の話をしてくる。明日結婚式 だというのに。おとなしくできない男ぢゃのー。  けっきょく電話でいろいろ仕事の打ち合わせ。  ところで、福ちゃんの明日の結婚式は、業界人抜きの内輪だけで の結婚式なので、アリtoキリギリスのふたりも、私も『有限会社  桃太郎商店』のスタッフも、桃太郎チームのメンバーも出席しない。 場所も大阪だしね。こっそり見に行って、話題にしたかったなあ。  午後4時30分。別府市内を散策。  商店街を見て、流川(ながれがわ)通りと呼ばれる、昔の繁華街 だったところを歩く。  笑ったのは、「エッチ美容室」という名前の美容室があったこと。 ごていねいに、「エッチビル」とまで書かれている。宝島の『VO W』にはもう収録されたのだろうか。仕上げに、ブライダルまでや っていて「エッチ・ブライダル」とまで書いてあって、オチまでつ いたようである。  正式名称は「H」らしいのだが、ビルに全部「エッチ」とカタカ ナ表記しちゃねえ!
エッチビル
 ホテルに荷物を置いて来たとはいえ、雨の中を歩くのはつらい。  大病後のときのように、湿気で道の真ん中で立ち往生してしまう ことはすっかりなくなったが、やっぱり雨は歩きづらい。  気がつくと、1時間近く歩きっぱなしだ。  亀の井ホテル1Fのファミレス「ジョイフル」で休む。 「コーヒーだけでもいいですか?」 「どうぞ!」  まあ、この会話に意外性は無いのだが、コーヒーの値段! 「150円?」  誤植ではない。150円なのだ。  私はコーヒーだけのつもりだから、150円なの?  すごいなあ。  ほかの料理はどうなんだ?  ファミレスといえば、ハンバーグだ。  てりやきハンバーグ、480円!?  ビーフカレーも、480円!?  サーロイン・ステーキが、880円? すげ〜。  戸田圭祐に電話したら、今から別府まで来てしまいそうな値段 だ!  すごいね、このお店。口あんぐり。  メニューを読むと、この1月から、全品5%値下げしたそうだ。  店舗数を増やすことで、ローコストにすることができたと書いて あるけど、それにしても安すぎる。  いっけん、ふつうのファミレスだがなあ。  1席のテーブルが、8人掛けなのが、新しいかな?  あとはとりたてて新しさはない。ロゴもまったくデニーズとそっ くりだし。ローコストねえ…。  たしかに従業員の数が少ないような気もする。  しかし、テーブルの上には、ベルがあって、「用があるときは、 お呼びください」とある。  おお! やっと、これをファミレスが採用したか!  これは私もずっと提唱し続けていたのだ。  今まで、どれだけお客様のほうを見ないファミレスのバカ姉ちゃ んの多かったことか! コーヒーの追加を頼まれないように、わざ と下を向いて歩いているんじゃないかと思えるような、姉ちゃんば っかだった。  この「呼び鈴」は、ぜひとも、ファミレスに採用してほしかった のだ。気に入った。本当は、このあと、ホテル「芙蓉倶楽部」が推 薦してくれたお寿司屋さんに行こうと思っていたんだけど、ここで 食べることにする!  ヤングペッパーステーキ。ちょっと恥ずかしくなっちゃうような 名前だ。値段は、680円。やっぱり安い! これにご飯のセット が、200円でついた。まだ安い。
ジョイフル
 味もファミレスにしては、しっかりしたいい味だよ! 「ジョイフル」っていうのか、知らなかったなあ。九州に多いチェ ーンなのかな? またあとでインターネットしてみよう。  そういえば昔、城山三郎さんの小説で読んだことあるけど、ロイ ヤルホストって、福岡が発祥の地じゃなかったっけ? 九州って、 ファミレスの数多いイメージあるんだよね。  午後7時。ホテル「芙蓉倶楽部」に戻って、さっそく、大浴場に 入る。きょうは土曜日なので、全館満員のはずなのに、またしても、 大浴場をひとり占め。得した、得した。  ここの温泉は本当に気持ちいい。  所ジョージさんのCMのように、肌がつるつる、すべすべしちゃ う。やっぱり、ひとつこれを言っておかなければ! 「は〜〜〜、極楽、極楽!」  このホテルに1ヶ月くらい逗留していたら、手足が全回復しちゃ うような気がするよ。今度ひとり合宿はここでやろうかな? でも 「極楽! 極楽!」で、まったくアイデアが出ないような気がする なあ。  おっ。TVの『メチャいけ』で、堀越のりチャンが女子プロレス に挑戦している。放送作家の福本岳史くんは、忘れずこういう情報 を教えてくれるから助かる。  若い人は、何かというと、自分の作品で、他人から絶賛されたが るが、私だって、若い頃は、福ちゃんのように、先輩方に情報を伝 えることがいちばん喜ばれたものだ。  作品の出来なんて、言われたことなってまったくなかった。  業界で生きていく上で、何かこれはキーワードだと思わない?  おっと、やっぱりまた長くなってしまった。  明日、東京から、嫁とグルメ・バカ娘が来る予定。  1週間ぶりだ。  そんなわけで、3日間くらい日記はお休みね!
 

-(c)2000/SAKUMA-