3月9日(木)


 午前10時30分。高円寺の整体さんに行く。
 きょうが花粉症のピークのようで、整体のお兄ちゃんも、涙ぽろ
ぽろ、くしゃみ4連発に、「目がかゆいよ〜!」ばかり言っている。
 
 今年から花粉症の仲間入りした私も、目が焚き火にあたって、煙
でシブシブしてる状態のようで気持ち悪い。
 いちばん花粉症が長い嫁は、もちろん目をしばたいている。

 本当に、花粉症を何とかしてくれんかね。
 地下鉄の脱線の究明は、人命にかかわるから急ぐ気持ちはわかる
が、花粉症の人口を考えたら、国家的な問題だと思うぞ。集中力が
落ちるから仕事の能率も落ちる。

 午後12時。いつものように、整体さんの斜め前にある、「ザボン
ラーメン」で、たまごラーメンを食べる。整体さんの帰りにはほと
んど条件反射で、このお店に入ってしまうくらい美味しい。

 午後1時30分。帰宅。
 まだ体調が不自由分なので、ベッドに横たわりながら、仕事の資料
を読む。
 身体が不調だと、前向きの考え方になかなかならないので、とにか
く休む。休めるときは、休む。
 花粉症のせいもあって、気力がない。

 午後6時。家族3人で、赤坂山王のおそば&しゃぶしゃぶのお店
「黒澤(くろさわ)」に初めて行く。
 あの映画監督・黒澤明さんの美術スタッフたちが、黒澤監督の家
でよく食べた料理を再現しようと思って作ったお店だというからお
もしろい。

 店内に入ると、まさに『影武者』のオープンセットに入ったよう
な気分。照明まで、撮影所の照明を意識したデザイン。ところどこ
ろに黒澤監督の絵や、絵コンテが飾られている。

 メニューも、七人の侍、羅生門、椿三十郎、姿三四郎なんていう
名前が並んでいて、笑える。
 なぜ、影武者と、乱の値段が高いのだろう?
 人件費がかかってるのかな?
 ってギャグわかる人は、映画好き。

 とにかく映画マニアなら、一見の価値のあるお店だ。
 味のほうは、まあまあ。
 この家族に、お肉で「美味しい!」と言わせるのは、難しすぎる。
「まあまあ」なら、食い道楽ではない人なら、十分満足できるよう
なお店だと思ってほしい。
 なにしろ、この家族は、ポン酢の酸味が強いとか、非常に辛口の
評論家なので、一般性は薄い。
 それでも鍋とか、醤油注ぎといったデザインがちょっと変わって
いて、おもしろい。

 午後7時30分。帰宅。
 体調不良で、お腹をこわしたようだ。
 休むしかない。
 ちょうどいい機会だ。仕事の資料を読んだり、ビデオを見たりし
よう。
 

-(c)2000/SAKUMA-